河童になつた童(こ)らにカルピス

  • author: naotch2010
  • 2012年09月10日

DSC00284

遊び遊び果てて盂蘭盆。まてまてつて、河童になつた童(こ)らにカルピス

この夏はせっせせっせと縫い物を楽しんだ。


20
年以上も前にもらった真っ赤なインド綿の生地を、そうだ孫用にと縫い始めたらあれもこれもと止まらなくなった。
女児ものばかり縫ってたら、男の子から「ボクのはないん? ボクのも縫ってよ」と言われる始末。
へんばにならないように・・みんな等しく可愛い子供たちだから。。
DSC00282DSC00211
DSC00209
娘の浴衣を孫用にリメイク。

10年も前に買った夏のプリント地も簡単ワンピースにしたら、10年若返ったような気持ち。
DSC00329
DSC00330自分への贈り物。

こころが軽いとあまり言葉が要らなくなった。

このまますべてはあるがままに。
少しずつスーパーマインドに近づいていくよ。。


雲よりも杳くへもらはれし童女よ地蔵になつて花魁淵に  なおひこ


 

まひるの鍼灸院

  • author: naotch2010
  • 2012年08月16日

IMG_2150

田の風のとほるまひるの鍼灸院たまゆら蓮のここちに瞑り

 

 

肩が凝ると月に一回は必ずお世話になっているしざんさんの鍼灸院。

周りが田んぼに囲まれている治療院でマッサージを受けているとき、私の貴重な至福の時間でもある。


しざんさんのスゴ腕はもちろんお人柄のせいもあり、心と身体のすみずみまでほぐされてリラックスでき、芯から心地よくなる。

しざんさん、いつもありがとう♪

 

夏には夏の秋には秋の風と自然の声が気持ちよくとおり過ぎてゆく室内。


歌にしたい。。。と毎回思いながらなかなか出来なかったけれど、

これは我ながら気に入っている。。

 

 

ささやかな針は進みぬ光沢の残れる祖父の羽織のにほひ  なおひこ

 

 

ソファにあまくもたれ

  • author: naotch2010
  • 2012年07月22日

IMG_6653

眼帯のあなたはソファにあまくもたれ鏡のうみにひたつてゐるやう

 

仕事が少し一段落した。

毎日ぐっしょりと汗をかく。

それでも大切な糧である生業が続いていられることに感謝がある。

ウチの色々な形から新しく生れる様々のスィーツを聴くとき悦びがある。

 

熟睡できるようになったことが嬉しい。

不眠ぐらい翌朝辛いものはない。

元気でいたいと思う。


去年の海の日に逝った甥の無念さ家族の悲しみを思うと、自分の役は何だろうか・・と考える。

こつこつとマイペースで生きるしかない。

楽しい気持ちで暮らしたい。

 

西窓の日陰用に山法師の木を植えよう植えようと思いつつ・・ギラギラの夏が来てしまった。。

 


帰りたがる子の目にさやぐ山法師うるむひかりは病む父の彩(いろ)  なおひこ

街のシャドゥ

  • author: naotch2010
  • 2012年06月05日

IMG_1947

切れ長の目元から耳へ暮れ泥む街のシャドゥがすり抜けてゆく

 


去年からはまっている『トンイ』があと少しで最終回らしい。

すごく残念だけど、ハラハラどきどきが長く続くドラマは観るのも体力が要るから、とうとう終りかとちょっとホッとするところもある。


観るだけでこうなのだから、製作側はいったいどれ程のエネルギーなのだろうと、そのことに感動してしまう。


『トンイ』には、今に通じる人々の営み、忍耐や寛容や嫉妬、人間らしいこころの機微が幾層にも織られていて最後まで飽きさせなかった。

 

これが終るともう何も観るドラマがなくなるなぁ・・

 


まなうらに棲む銀猫の名はミミゥたまにふはりと慰めに来る  なおひこ

 

ひややかな狩

  • author: naotch2010
  • 2012年05月24日

DSC01019

しんかんと月かげ林野に谺せりひややかな狩は成し遂げられて

 

金還日蝕。

肉眼はいけないと知りつつ、肉眼でチラ見しながらうまく見終えることが出来た。

ちょうど雲間から朝日がのぞき日蝕が始まって、金還になり、元のお日様になりかけた頃また雲に隠れてしまった。

見られてよかった。。やはり天体の神秘は感動的なものだった。。。

 

活字から離れている時かろうじて読んでいたのが「高野公彦歌集」。

私には早世した歌人の歌ばかりに惹かれる傾向があるけれど、現役だということが妙に嬉しい。

自分にとても合っているように感じられ、あれもこれも好きだと○印だらけになった。

 

ねむれ千年、ねむりさめたら一椀の粥たべてまたねむれ千年  高野公彦

 

この歌は特に好きで、こんな歌が詠めたら最高だなぁと思う。


笹井宏之さんのページの歌も楽しみに読んでいる。

どの歌も詩的で、そこにある伸びやかで清潔な心に打たれてしまうのだ。

 

シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね  笹井宏之

 

陰の白拍子に憑かれて

  • author: naotch2010
  • 2012年05月12日

green247

倫理なき世に生れし子のあまたあれどわれ陰(いん)の白拍子に憑かれて

 

 

書くときも、いいことや楽しいことを拾い集めてみようと秘かに決心しているのに、ネガティブ系なのか、直ぐに陰の方に気をとられそうになる。

それでも色々な占いには生来のものは前向きだと出てくる。


ネットの無料版四柱推命で見ると案外よく当たっていて、

「あなたが男性ならば特に女性を口説きたくなることもある」と書いてあり、「遊び」という働きが強く出ているから「遊びすぎ」に気をつけるように。とか。

 

人とうまく遊べないというのが悩みなぐらいなのに。合っていないな、と思いつつ、

よく考えると独りで愉しむ趣味には没頭している。

その時間はあっという間に過ぎてしまうので、もっと遊びたがってしまうのだ。

 

 

つくしはうしこつくしんぼいつせいに天に向つて無垢なるメロディ  なおひこ

還暦といふ泉

  • author: naotch2010
  • 2012年04月24日

hana362

還暦の祝ひぢゃと歯のない口をワッハとあけて初雲に乗り

 

 

還暦になった。

いい年にしよう。。と念じていたせいか、まろまろと歳神さまらしき人が降りてきた。という初夢を見た。

目が覚めたとき内容はぼんやりしているのに、なにかしら心地いい夢だったなぁ。。という余韻だけは残っているような夢だった。

その感触を思い出しながら「還暦」という節目を身体中で捉えていると、そこはまるで泉のほとりのようだなぁ・・と澄んだ気持ちになった。

 

そんな折、ある歌友さんから会いたいとのメールをいただいた。

思いがけないけれど、折に触れて思い出していた人だったのでとても嬉しかった。

いつもどこかしら気後れがしてほとんど誰とも会っていない私。


3月3日。小春日和。

瀬戸内の海の陽光がおだやかにあかるい日。

何年ぶりかでお会いした彼女のすっくとした姿はすぐに見つけられた。

とりとめのない、けれど充実した、こころの通い合えるひとときだった。

 

愉しい話の途中で「ずっとうたっていてね」という言葉に不覚にも涙してしまった。

それが彼女の真っ直ぐな言葉だと解ったから。

ずっと、

迷っていた私だったのだ。

歌が言葉が解らなくなっていた。

 

ありがとう。。

寂しーーィ、と車の中で叫ぶんだという彼女、

海のようなものを抱えている人、

話ができて本当によかった。

 


ぐわんばつたな。やうぐわんばつて生きてきた。おまへは龍ぢゃで褒めてやろ  なおひこ

 

若草のフレアー

  • author: naotch2010
  • 2012年04月18日

hana666

若草のフレアー襟のあたらしいブラウスに触れるとき水の春

 


布に触ったり縫い物をしているとこころが和らぐ。

手芸の本を眺めながら、想像の中で何着もの洋服を縫ったり着たりした。

今の興味は着物のリフォーム。

手持ちのものが別の形に甦ると満足感がある。

義母の紬を和風ジャケットにしたり、母のウール着物を背の曲がった母用の上っ張りに直してもみたりした。

布バッグも二つ。

こちこちと縫っているときは、こちこちと心臓もリラックスして動いている・・



まろまろと歳神さまが降りなさりまるこい餅をひとつござつた  なおひこ

うるはしの片鱗

  • author: naotch2010
  • 2012年04月06日

hana434

うるはしの片鱗こぼし光くんはすみれがかつた視線()で園の門に


長くながく書けなかった。
ほんの少しだけ風景や色彩が感じられるようになった気がする。


先日亡くなられた吉本隆明さんのETV特集(再放送)にとても感銘を受けた。

彼の名前以外は何も知らなかったけれど、

その純粋で一途な表情と語りに見入ってしまった。

 

これは僕が勝手に自分を納得させた考え方なんですが、言葉というものの根幹的な部分は何かといったら、沈黙だと思うんです。言葉というものは、オマケです。沈黙に言葉という部分がついているようなもんだと解釈すれば、僕は納得します。人に聞こえない言葉で言ったりやったりしていることがあります。そういう「人に言わないで発している言葉」が、人間のいちばん幹となる部分で、一番重要なところです』

 


西窓の木は大きくならないまま 子の夢に通ひませ桃梅
(ゆすらうめ)  なおひこ

 

 

夏の実が鳴る

  • author: naotch2010
  • 2011年09月04日

sora132

繋がれし輸液のしじまかの森の夏の実が鳴る病室に 雲

 


過去の歌の整理を少しばかりしている。

リハビリの意味で自分の歌を読み返してみる。
馬鹿みたいだけど、読み返しながら、よくこんな風にうたえたなぁ。。とか自己陶酔してみたり。

今詠め、といっても出来ないものだから歌には旬とか命があるのだろう。

 

言葉の向こうに宿っているものの気配。

それは失ってのち解るもの。

 

気まぐれながら時々「原人の海図」に参加して刺激をもらっています。

9月は幹事が当たっています。

気が向かれたらどうぞご参加ください。。


けさ稲穂にコバルトの滴すべもなきわれら種子を傷(いた)めつつ、在り  なおひこ

 

ページトップに戻る▲