俗臭
2011年04月29日
『俗臭 織田作之助[初出]作品集』
『俗臭 織田作之助[初出]作品集』
悪麗之介[編・解説]、インパクト出版会 刊
四六判並製/272ページ、《インパクト選書4》
5月16日配本 2800円+悪税
ISBN978-4-7554-0215-9 C0393
織田作之助は「夫婦善哉」だけではない!
作家の実像をまったく新しく読みかえる、
蔵出し[初出]ヴァージョン、ついに登場。
「ここに収めた[初出]作品を虚心に読むと、等身大の織田作之助が——いや、作者以上になにより登場人物たちが——新興都市大阪の底辺を舞台に、資本主義の現実の前に煩悶しながら、じつに生きいきと生動していることを知るだろう。小説家がその作品によってしか生きえないとするなら、これらのヴァージョンによってこそ、織田作之助がその短い生を賭して描こうとした「わが町」の原型が息づいているのである。」(悪麗之介)
◎すべてこれまで全集・単行本未収録の[初出]ヴァージョンを収録。
【目次】
雨(1938年11月『海風』)
俗臭(1939年9月『海風』)
放浪(1940年5月『文學界』)
わが町(1942年11月『文藝』)
四つの都(1944年4月『映画評論』、川島雄三監督『還つて來た男』原作)
『四つの都』の起案より脱稿まで
シナリオ『四つの都』
naovalis68 at 07:31|Permalink│