テュロスの攻囲 前半戦 (アレクサンドロス東征初めての失敗)テュロスの攻囲 中半戦 

2007年06月16日

映画「パッション」について

今日は、映画「パッション」を見ました。

こんなに見るのが遅くなったのは、見るのをためらっていたからです。

なぜなら、「300」のスパルタ側に対してのペルシア側の偏見みたいにユダヤの祭

司教や総督ピラトも悪者扱いされてしまうのではと思ったからです。しかし、見てる

と全然予想に反した素晴らしい映画でした。新約聖書の世界観をよく表現していて、

監督のメル・ギブソンも新約聖書全体を映画化したかったが上映時間がものすごく長

くなるので最後の12時間にしたのだとか。

また、当時使われていた言語も使われていて、ローマ人が映画中に出てくるのですが

彼らがラテン語をしゃべっているので感動しました。なんか発音が独特でおもしろか

ったです。ちょっと鞭打ちの場面で、過剰表現があったかもしれませんが、キリスト

の苦労・気持ちが直に肌に伝わってくるような映画でした。途中、門(?)のところ

でキリストが倒れるのですが、そこにかけよる聖母マリアの姿に涙を流さずにはいら

れませんでした。最後の十字架にかけられたときのセリフ「我が神、我が神、なぜ、

私を見捨てたのか」という言葉にぐっときました。でも。ひとつ疑問に思ったのです

が、日本のたいがいは仏教徒なので、聖書なんて読んだことがない人がたいがいだと

思います。映画では、パウロやペトロやイスカリオテのユダという使徒の名前が出て

きますが、彼らはどういう人物かを明らかにせず、明らかにイエス・キリストに対し

て、焦点を当てすぎではないかと僕は思いました。

napoleeeeon at 02:50│Comments(2)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ロマーヌス   2007年06月16日 11:06
「パッション」はそういえばまだ観ていない映画です。ちょっと気にはなったことがあったのですが・・。
普通、キリストの最後というとローマは悪者になるところですが、なっていないんですね。ちょっと意外です。
ユダヤ教徒によるキリストへの憎しみが十字架へと向かわせたと解釈していますが、一神教の神というのはある意味危険な神だとつくづく思います。
熱心な一神教徒より、ちょっといいかげんな方が世界は平和になりそうです。
2. Posted by napoleeeon   2007年06月16日 15:58
コメントありがとうございます!

そうですね。ローマはあまり悪者にはなっていない

のですが、ピラトやその副官(?)とかの上層部の

人々はいい感じなのですが、一般兵となるとキリス

トに茨の冠をつけたり、つばを吐きかけたりとひど

いですね・・・ ユダヤ教徒も全員が悪いわけでも

ないですからね。宗教を統一できたら、これほど楽

なものはないんですけどね(笑)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
テュロスの攻囲 前半戦 (アレクサンドロス東征初めての失敗)テュロスの攻囲 中半戦