2014年09月08日  犯罪 歴史、史実、記録
article-2746321-212089AE00000578-596_634x844index19世紀末の1888年ロンドンの売春婦連続殺人犯「切り裂きジャック」の正体は、過去に容疑者リストに登場し、1880年代初頭にロンドンに移民していたポーランド出身の*アーロン・コスミンスキAaron Kosminskiだったと、英国人ラッセル・エドワーズRussell Edwards 氏が2014年9月9日出版する新著Naming Jack the Ripper」で、 DNA鑑定により犯人の身元を初めて突き止めたと発表。「120年以上にわたる謎、 ついに解明か」と話題になっている。 写真は新書と、当時警官から渡された被害者のショール(肩掛け 、ひざかけApronという記述もある参考記事)を見せる本の著者ラッセル・エドワーズ氏 *当時殺人があったイースト・エンドの近辺に住み、売春婦を憎んでいた。目撃者の証言により当局に逮捕されたが、重い精神の錯乱が見られ、筆跡に関しても切り裂きジャックが書いたとされる手紙のそれと一致せづ、証拠不十分を理由に起訴は断念され証言も後に撤回されている。

jack-the-ripper-re_1895934cimages英メディアによると、「探偵」を自称するエドワーズ氏は過去14年間、「切り裂きジャック」について独自に調査研究を実施。2007年、競売に出された4人目の事件被害者で、1888年9月30日に左の腎臓と子宮を犯人に持ち去られたキャサリン・エドウッズCatherine Eddowes(46歳);写真上 のショールをDavid Melville-Hayes氏から購入した。ショールには殺害犯のものを含むとみられる血液と精液が付着していたとされ、奇跡的に事件後一度も洗濯されたことが無く、分子生物学molecular biology の専門家ヤリ・ロウヘライネンJari Louhelainen( Liverpool John Moores University所属、名前からはフィンランド人)教授がそのDNAを解析したJS45711259article-2746321-2120ACBB00000578-148_306x449結果、コスミンスキの姉妹の子孫のものと、一回目で99.2%、2回目で100%の確率で一致したという。写真右がコスミンスキと鑑定したヤリ・ロウヘライネン教授。しかし、この事件の犯人については今でも新説が次々と発表され、昨年には、犯人は英国人芸術家Walter Sickertだという説が披露されている。 参照記事 参照記事 参照記事 参照記事 参考写真
2014年10月26日:英インディペンデント紙の報道では、DNA指紋検査法の父と呼ばれるAlec Jeffreys教授を含む複数の遺伝学専門家に話を聞いた結果、捜査に基本的なミスがあったことが判明し、DNA捜査を担当した科学者ヤリ・ロウヘライネンさんが、数の数え間違いなどを含むいくつものミスを犯していたと指摘した。結果的にコスミンスキが真犯人と鑑定した根拠が無くなり、捜査は振り出しに戻ることになったそうです。参照記事 英文記事

nappi11 at 11:05│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント

1. Posted by POPPO   2014年09月08日 21:13
ヒマですネェー、スコットランド独立問題の投票動向が分離独立派有利になりつつある今日この頃、国が切り裂かれそうなこの時に何やってんだか。w

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