2015年10月12日 歴史、史実、記録
国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長に対し、米国や日本、国連周辺から批判が噴出している。国連の中立性を無視して、2015年9月3日からの中国の軍事パレードを含む「抗日戦争勝利７０年記念行事」に出席したためだ。２０１７年の韓国大統領選を見据えた政治パフォーマンスとの指摘もある。自民党外交部会なども2015年９月９日、抗議文書を
発表した。
「国連は第２次世界大戦後、戦争の勝者のみならず世界の国々を代表する機関として創設された。国連が戦争の一方の側の記念行事に関与すべきではない」国連研究で知られる米コロンビア大のアンドリュー・ネイサン教授（政治学）は、潘氏の行事出席をこう批判した。さらに、一党独裁国家・中国が最新兵器を披露
した軍事パレードへの出席についても、「パレードは高度に政治化され、勝利主義、愛国主義、軍事強大主義を体現したものだ。事務総長としてたしなめるべき
であり、鼓舞すべきものではない」と強調した。米ニューヨーク大のジェローム・コーエン教授（法学）も「潘氏は（北京滞在中に）中国の大気汚染や（南シナ 海での）紛争、サイバー攻撃、人権弾圧といった諸問題に関して、公的に声明を発表すべきではなかったか」と、事務総長としての資質に疑問を呈した。日本側は潘氏の抗日記念行事出席について「懸念」の意を表明していたが、潘氏は出席を強行した。自民党の外交部会などは９日、潘氏について「（事務総長に 求められる）中立性を著しく欠くもので、遺憾だ」「中国の軍拡路線を肯定したと受け止められ、事務総長としての適格性に重大な疑問を抱く」といった抗議文 書を発表した。国連職員からは、潘氏が、国際刑事裁判所（ＩＣＣ）から「人道に対する犯罪及び戦争犯罪」の容疑で逮捕状が出ているスーダンのバシル大統領 らとともに、軍事パレードを参観したことを疑問視する声も出ている。また、ある国連高官は「韓国の大統領職に意欲を示しているとされる潘氏をめぐっては実 際、（中国滞在中に）韓国内で好意的に報道されていた」と述べ、潘氏が次期韓国大統領選を見据えて、抗日記念行事への参加を、母国での“政治的野心”に結 び付けた可能性を指摘した。参照記事 過去ブログ：2013年8月「正しい歴史認識が必要だ」をそっくりお返しする
大統領など、人に推されてなるものだ。欲をむき出しにそれを目指す姿は醜い。晴れてなったとしても、その栄光に溺れ、社会の要求に答えることもなく、やがて民心は離れるだろう。そんな予感がする。
本人は、2015年5月9日のモスクワの戦勝記念式典にも出たのだから、中国での出席は公平だという論理だが、ウクライナ問題のくすぶる中でのロシアの軍事パレード参加も問題視されていた。どちらにも出ないのが公正で公平だろう。それでも公平にというなら、北朝鮮の首都・平壌（Pyongyang）で10月10日行われた朝鮮労働党創建70周年記念の軍事パレード：左 にも出るべきだったろう。軍縮を推進する国連にいて、軍事パレードに駆けつける矛盾を感じないのだろうか？こうなると、写真のどっちのパン君が賢いか分かろうというものだ。こういうことにしっかりけじめをつけないことが、国連のユネスコの理解不能な行動にも表れる。
国連教育科学文化機関（ユネスコ）は2015年10月９日（日本時間１０日未明）、中国が登録申請していた「南京大虐殺文書」を記憶遺産に登録したと発表した。中国は、国際機関のお墨付きの下、日本を攻撃する新しい材料を得たことになる。政府・自民党では、ユネスコの分担金拠出の凍結を検討し始めた。２０１４年度のユネスコ予算の日本の分担率は米国の２２％に次ぐ１０・８３％で
、金額は約３７億１８００万円。米国が支払い停止中のため、事実上のトップ
だ。これ以外の任意拠出金を合わせると関係予算は計約５４億３２７０万円だが、今回の対応を受け、これをストップする構えだ。中国外務省などが、南京事件と慰安婦に関する写真や日記などを申請したのは昨年６月。だが、中国が申請した資料には、捏造が確認された写真や、「大虐殺」があったことを証明するには不適切な文書－などが多数含まれていた。参照記事より抜粋写真下右は日本が申請し登録された「白樺日記」で、シベリア抑留兵士が、シラカバの樹皮に書いた日記。こういう物を文化遺産という。過去への執着ではなく、苦労された先人への敬意と、保存された資料の今後の保存が目的である。ユネ
スコの迷走は、その存在意義を正すことなく、盲目的に資金を出し続けた日本政府、相変わらず能天気な外務省、天下りがいるだろう外郭団体にも責任がある。ついでに書けば、日本は国連安保理常任理事国入りを望んでいるが、中国が拒否権を持っている以上、到底不可能だといわれている。 参照記事写真左下の女性は、2015年9月3日に北京で開かれた軍事パレードに参加したユネスコ事務局長のイリナ・ボコバIrina Bokova氏で、「大量の兵器と兵員が並ぶ行進が、どう世界の文化・教育向上に繋がるのか…ユネスコの精神や役割とも明らかに相反する。、、 世界の文化・教育に資する為のカネが、反日プロパガンダに利用される…狂気としか言いようがない。」と指摘されている。参照記事 参考記事：岸田外務大臣とボコバ・ユネスコ事務局長との会談 過去ブログ：2011年5月炭鉱（やま）の絵がユネスコ「世界記憶遺産」に！
２０１４年の国連への分担金は米国が６億２１２０万ドル（２２．００％）、日本が２億７６５０万ドル（１０．８３％）、ドイツが１億８２２０万ドル
（７．１４％）、フランスが１億４２７０万ドル（５．５９％）、英国が１億３２２０万ドル（５．１８％）、中国が１億３１４０万ドル（５．１５％）の順。
最近における分担率の増減をみると、米国は２２．００％と変わっていないが、日本は２０１２年が１２．５３％で、１４年には２％近く低下した。独、仏、
英国もそれぞれ低下した。中国は１２年の３．１９％から上昇した。支払いは任意だが、日本には支払い面で「最も律儀な国」との評価がある。参照記事
韓国でのみ通用する政界遊泳術だったらしく、国連の場での評価によれば「史上最低の事務総長」などという御茶目な愛称を頂いた御方。ｗ
こんな御仁が韓国の大統領になれば７時間行方不明閣下の後を執って更にますます韓国を混乱に陥れそうなので、私は日本の為に是非の韓国大統領になっていただきたいと心から思いました。ｗ