reza-hosseiniイラン・ロレスターン州Lorestan Provinceクーフダシュト Koohdasht出身の容疑者Reza Hosseini34歳:写真右 は、ヘロイン140キロと305グラム所持で2016年5月3日絞首刑を言い渡され、死刑が執行された。死刑となった容疑者の妻によると、裁判はわずか2分で、裁判官は容疑者に罪を認めるよう求めたという。容疑者が「私は無罪なのに、なぜそのようなことをしなければならないのか?」と尋ねたところ、裁判官は「何が問題なのだ?もし君が本当に無罪であるならば、死刑のあと天国へ行くだろう “No problem, if you are innocent you will be sent to heaven after execution.”」と述べたという。
Execution Iranまた、当初、警官に反論して逮捕された容疑者の妻は、ヘロインは自分たちのものではなく、知らない隣の家で見つかったもので、夫が取り調べで拘束された際、自白を強要され、法廷でも有罪を強制されたと主張した。また、有罪が言われた後、妻と容疑者の母親が拘留中の刑務所を訪れたが、刑務官4aa784ecbf552らは会わせようとせず、二人を口汚くののしったと語っている。現在、人権団体は、国連に調査を求めている。イランでは昨年2015年だけで、麻薬に関係して638人が絞首刑になっている。参照記事
問題は、何が問題か分からない裁判官で、裁判以前に、弁護士不在で裁判が成立していないことで、行われているのは中世期の宗教裁判となんら変わらない。宗教や思想による統制国家の恐ろしさが伝わってくる出来事だ。




nappi11 at 02:01│Comments(1)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加

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コメント

1. Posted by よりばば   2016年05月23日 02:48
 「何が問題なのだ?もし君が本当に無罪であるならば、死刑のあと天国へ行くだろう。」これが裁判官の言葉だとは!
自爆テロを実行させられる人への殺し文句と同じ考え方だと思います。
この事態をどうすることも出来ない悲しさむなしさ・・・。

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