2018年07月17日

アンチエージング物語(3) 4千万歩の男と「ちはやぶる」の隠居

<@selected & improve 初投稿:201093日>  <水明子>

 


 「4千万歩の男」というのは先年惜しくも亡くなられた井上ひさしの小説のタイトルである。リタイアしてから4千万歩も歩いた伊能忠敬の物語である。忠敬という人には感心するというかあきれるというか、とにかく老人ボランティア活動の偉大な先輩である。


 この人、利根川沿いの佐原の豪商に入婿し、財をなして隠居し50歳で江戸に出て天文学と測量学を学ぶ。55歳から73歳で亡くなるまで日本列島の測量を行い史上初の精密な地図を作った。平均年齢40歳未満の時代に、田舎の隠居がとんでもない大事業を達成したものだ。


 今でいえば、60歳の定年後に学を志し、90歳て日本初の精密地図を作成して大往生したことになる。けれども、なぜ忠敬はこれほどの大事業を志したのか。どうもはっきりした目的があって始めたのではなさそうなのである。

 

伊能忠敬[2]                 伊能図[2]
3789dbe9[1]0386a469[1]

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nara_suimeishi at 00:02|PermalinkComments(0) エッセイ 

2018年07月14日

アンチエージング物語(2) 山道歩きのすすめ

<@selected & improve 初投:20108月30日>  <水明子>

 


 森の中の山道を歩くのが好きである。春の萌木の中、夏の濃緑の中、秋の紅葉の中、冬枯れ林の中、日本の四季はそれぞれに美しく、それぞれの植物が葉や花や実をつける様を楽しむことができる。森の中の光も美しい。太陽の光が、幾重にも重なり合った葉に曲げられ、あるは葉を透いて万華鏡のような光になる。それが歩みを進めるのにしたがって刻々と移り変わっていく。そういう森のある国に生まれたことを感謝しなければならない。

 

秋の山道(鳥取県大山、筆者撮影)
p7003二合目41

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nara_suimeishi at 00:35|PermalinkComments(0) エッセイ 

2018年07月11日

アンチエージング物語(1) 祖先が進化した森で

<@selected and improved  初投稿:20108月28日>  <水明子>

 

 私は63歳で第一次リタイア、69歳で第二次リタイアをした。第一次リタイアというのはいわゆる定年、第二次リタイアというのは半分継続していた本職を止めたことをいう。このように老人暮らしの経験がまだわずかな人間が養老訓のようなものをまとめてみようと思ったのは、急な老化を防ぐ手立て、すなわちアンチエージングの方法はないものかと思ったからである。

 それまで活動的だった人がある時から急に老化してしまうことがよくある。生物学的に避けがたいことと決めてしまう前に、急にこてんと老化してしまう要因を探れば、老後を活動的に継続するための処方箋が見つかるかもしれない。それを探索してみようというのがこのシリーズである。私自身が明日こてんと老化してしまうかもしれないので、お釈迦様の説法ほど極められたものではないことはもちろんである。

 

日本一の照葉樹林(宮崎県綾町、筆者撮影)
綾照葉樹林

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nara_suimeishi at 21:49|PermalinkComments(0) エッセイ 

2018年07月08日

花のm4/3 シチダンカは七段に

<眼福亭>

 


 シチダンカは六甲の特産種ということで神戸森林植物園で撮影。植物園のアジサイ情報センターホームページ[1]によると、『ヤマアジサイの変種。六甲山の特産種。シーボルトの「日本植物誌」に採録されていましたが、しばらくの間、実際に見かけられることがありませんでした。1959年(昭和34年)に六甲山系内で「再」発見されました。装飾花が八重咲きとなり、各がく片が剣状に尖りきれいに重なって星状に見えるのが特徴です。』とある。


 この写真の花は桃色がかっていて、花の数も7、すなわち七段に咲いている。マイクロフォーサーズのよいところはF8.0に絞ればパンフォーカスに近づくこと。7つの花にピントが合い、シチダンカがほんとうに綺麗に撮れました。


p7005シチダンカ12

OLYMPUSM1Mark60mm F2.8 Macro、手持ちAFF8.0ISO8006月下旬、神戸市(クリックで拡大)。

 


出典[1]神戸森林植物園アジサイ情報センター

https://www.kobe-park.or.jp/shinrin/ajisai/contents/search/index.php?id=140



nara_suimeishi at 23:27|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2018年07月05日

花のm4/3 シモツケは夏の梅の花

<眼福亭>

 


 アジサイを撮りに行ってシモツケを撮る。シモツケの小さな花をこのように大きく写すと梅の花そっくり。深度合成で雄蕊の一本一本にピントを合わせたのでますます梅の花のようだ。花粉を食べに来たヒラタアブもなにとはなく嬉しそうだ。


p7002シモツケ32ds

OLYMPUSM1Mark60mm F2.8 Macro、深度合成、手持ちAFF8.0ISO8006月下旬、神戸市(クリックで拡大)。



nara_suimeishi at 23:40|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2018年07月02日

How_to:記事の探し方

20187月2日改訂> <水明子>

 


 このブログ「いつでもLOUPE」の記事の数が1700を超えています。このブログの記事はエッセイ、紀行文、自然百科など後から読んでも面白いものが多いので、過去にさかのぼって読むこともお薦めです。以下にこのブログの基本的な操作と記事の探し方を紹介します。

 


<基本操作>
A.ページ右端のバーをドラッグするとページ画面が上下に移動して別の記事が現れます。バーの上下端の矢印をクリックしても同じ操作をすることができます。この操作をスクロールといいます。

B.ページの最下部の数字や[次のページ]をクリックすると他のページに移ります。

C.記事の末尾に青字の[続きを読む]がついているときは、そこをクリックすると全文を読むことができます。

D.小さな写真や画像があるときは、そこをクリックすると拡大します。

E.記事の下にcomments(n)という文字列が出ています。Nがゼロでないときは、そこをクリックするとコメントが読めます。

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nara_suimeishi at 00:47|PermalinkComments(0) How_to 

2018年06月29日

花のm4/3 アサザの池に蒼が映りて

<眼福亭>

 


 アサザの池に木立と空が映る。木立は黒く、空は蒼く水面を分ける。その水面にアサザの丸い葉が浮いて画面を三分割している。そしてアサザの花がちらほらと。梅雨の晴れ間の日曜日は人ごみだけれど、水面には誰もいない。

 
 マイクロフォーザーズのカメラではF8.0まで絞ればパンフォーカスに近づく。花と葉の輪郭が縁どられ、青の基調の水の面が人の心を和らげる。


p7007アサザ12

OLYMPUSM1Mark60mm F2.8 Macro、手持ちAFF8.0ISO8001/160秒、6月下旬、神戸市(クリックで拡大)。



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2018年06月25日

花のm4/3 ボートは踊る

<眼福亭>

 


 尼崎競艇場で生まれて初めて競艇というものを見た。もちろん、写真を撮るのも初めてである。競艇のルールも知らず、それでかえって純粋に、競艇における美とは何かを考えながら。

 
 シャッター速度優先1/1000秒の追従連写の1枚である。空中に浮かび、あるいはつま先を立てるボートも、噴水のような水しぶきも止まり、一幅の絵となった。競艇の美とはダンシングの美だというのが結論である。


p700ボートは踊る

OLYMPUSM1Mark60mm F2.8 Macro、手持ちC-AFF9.0ISO8001/1000秒、6月上旬、尼崎市(クリックで拡大)。



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2018年06月22日

花のm4/3 花菖蒲は霧雨に濡れて

<眼福亭>

 

 
 前の記事では永沢寺のたくさんの花菖蒲が咲き競う様を紹介したが、ここでは雨に濡れて艶めく個々の姿を。この写真の花は「津の花」という伊勢の品種で、おおきな赤紫の花びらがしだれ、そこに雨滴が乗って、実に艶やかである。クリックで拡大してみていただくと、その艶やかさがひときわ見てとれる。

 

津の花
p700P6150402

OLYMPUSM1Mark60mm F2.8 Macro、手持ちAFF5.6ISO8001/400秒、6月中旬、三田市(クリックで拡大)。

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nara_suimeishi at 09:55|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2018年06月20日

花のm4/3 永沢寺の花菖蒲は雨霧の中に

<眼福亭>

 


 三田の奥、一山超えれば篠山という山中にある永沢寺は花菖蒲の名所である。30030万本といわれ、それは見事なものである。低気圧が四国沖を梅雨前線に沿って移動するので、篠山のあたりでは02/時間の細雨だという予報。こういうときには花はしっとりと雨に濡れ艶やかな姿を見せるものだ。

 
 菖蒲園は雨霧に包まれていた。小川に沿って遠くまで咲く花菖蒲の流れの先に雨霧に煙る永沢寺の伽藍を捉えたのがこの写真。1235亟校擦24弌砲離譽鵐困妊僖鵐侫ーカス気味に撮ったもの。

p700P6150171b

OLYMPUSM1Mark12mm F2.0.、手持ちAFF8.0ISO8001/250秒、6月中旬、三田市(クリックで拡大)。

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nara_suimeishi at 20:05|PermalinkComments(0) フォトアルバム