2018年02月19日

花のm4/3 サザナミヤッコはエッシャーの先を行く

<眼福亭>

 


 サザナミヤッコという名前は鱗のパターンがさざ波のように見えることから来ているのだろう。よく見ると鰓のあたりの文様は網目で、それが波に変わり、尾のあたりでは飛沫になる。まるで砂浜の波打ち際を描いているかのようだ。


 このような連続的な変容はR.C.エッシャーの得意とするところだ。「エッシャー・変容の芸術」[1]という本があるくらいだ。中には、街が中国人に変わってしまう手品のような絵もある[2]。エッシャーがサザナミヤッコのことを知っていたかどうかは解らないが、サザナミヤッコの方がエッシャーよりずっと前から著作権を持っていたことは間違いない。


p7002サンゴ礁89サザナミヤッコ

OLYMPUSM1Mark25mm F1.81/400秒、F2.0ISO250、手持ちAF12月上旬、神戸市(クリックで拡大)。

 

出典

[1] 「エッシャー・変容の芸術」 ドリス・シャットシュナイダー(日経サイエンス社、1991

[2] http://blog.livedoor.jp/nara_suimeishi/archives/51278289.html




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2018年02月15日

花のm4/3 テッポウウオの水の発射を捉える

<眼福亭>

 


 須磨海浜水族園ではテッポウウオのショウが見られる。写真右上の葉につけられた粒が餌で、テッポウウオはこれを狙って水鉄砲を発射する。百発百中とはいかないがかなりの確率で射当てる。水が飛んでいる時間は0.1秒ほど。その瞬間を捉えるには人間の反応はかなり遅い。
 

そこで登場するのがM1Mark兇離廛蹈ャプチャーモードだ。シャッターを半押しした時から撮影が始まり、発射を見てシャッターを押し込むと、それ以前の14枚とその後の11枚が保存されるという優れものだ。これらの枚数は変えることができる。撮影は電子シャッターで毎秒60枚。その中で飛ぶ水がよく見えたのが下の写真である。


p7003テッポウウオ13−15bs

OLYMPUSM1Mark25mm F1.8、プロキャプチャー、1/400秒、F1.8ISO1600、手持ちAF12月上旬、神戸市(クリックで拡大)。

 



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2018年02月11日

健康な人生を支える腸内細菌の育て方

<いつでもLOUPE講演会「あなたの体は9割が細菌!」 201824日>
chibi_mushi

講演会・第2話
講演内容はジャスティン・ソネンバーグ、エリカ・ソネンバーグ共著の「腸科学」The Good Gut の日本語訳本(1)*を参考書として使っています。また演題「健康な人生を支える腸内細菌の育て方」も参考図書の副題の一部を変えて使っています。
http://blog.livedoor.jp/nara_suimeishi/archives/51904356.html#more にこの本の紹介をしていますので、こちらもご覧ください。

<腸内細菌はとても大事なものなのです>
 人は口から入った炭水化物、脂質、タンパク質などの栄養素を小腸で消化し吸収していますが小腸で消化できなかった食物繊維などは大腸にいる微生物が醗酵・分解して人が吸収できる成分にしてくれます。微生物の活動で生じたビタミンや脂肪酸を人は大腸表面の粘膜から吸収しており、この脂肪酸は免疫系を調整して、病原菌から人の体を守る仕事もしています。

 腸の微生物はその内部で自ら作り出した酵素で食物繊維を分解しているので、人は分解酵素を作り出すエネルギーコストをかけなくても分解された成分を使えます。人、微生物ともに分解酵素を得るには細胞分裂や酵素作成のためのゲノムが必要ですが、人に代わって微生物が酵素を作ってくれているので微生物のゲノムのことを第二のゲノムともよんでいるようです。

 人の腸内にいる微生物の種類が多い利点は、人が持っていない消化酵素に代わって分解対象に適した分解酵素を持つ微生物が活動して栄養を取り出し、また体に悪いものを分解してくれる守備の範囲が広くなることです。

腸科学















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chibi_mushi at 14:19|PermalinkComments(0)観察と学習 

2018年02月09日

根と腸に住む微生物のすばらしい力

<いつでもLOUPE講演会「あなたの体は9割が細菌!」 201824日> 
<水明子>



<講演会タイトルの由来>

  この講演会のタイトルは、アランナ・コリンの著書の日本語訳「あなたの体は9割が細菌」[1]にびっくりマークを付けたもの。コウモリの研究者アランナ・コリンはマレーシアの密林で多数のダニに咬まれ熱帯性感染症になってしまった。感染症を治療するため抗生物質を長期間投与された。数年後にようやく感染症は治ったけれど、今度は皮膚に赤い発疹ができたり、胃腸の調子が悪くなったり、他の感染症に容易にかかったりするようになった。体内に共生していた腸内細菌を抗生物質でせん滅したために免疫不全になってしまったのだ。


 この本の原題は、“
10% HUMAN”である。人間は10%しかビトでないという意味だ。残りは細菌である。これは本当だろうか。ヒトの細胞数や体内細菌の数は推定ばかりで数値はいろいろである。ウイキペデイアの「腸内細菌」[3]によると、ヒト細胞数:は6070兆、腸内細菌数は1001000兆とある。数から言えば、“10% HUMAN“は誤りではないようだ。

あなたの体

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nara_suimeishi at 21:00|PermalinkComments(0)観察と学習 

2018年02月06日

三田を古代から現代まで歩く

<水明子>

 

天神さんなのに牛でなく犬が鎮座している。しかも赤い衣装やお飾りをつけて。三田駅から西に1劼曚品發と三田城址がある。そこからさらに数百m坂を登ったところに天満神社はある。二つ前の記事にあった塩田八幡宮の隣の天満神社とは別物である。

「古代から現代まで歩く」と大仰なタイトルをつけてみたが、事実、こちらの天満神社は弥生時代の環濠集落の跡に建っている。今回の散策は前の記事「三田九鬼家と白洲家の旧跡を歩く」で歩き残した天満神社と金心寺を訪ねるのが目的だ。


三田天満神社のお犬様
p7002天満神社24p7002天満神社27

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nara_suimeishi at 00:40|PermalinkComments(0)紀行文 

2018年02月03日

三田九鬼家と白洲家の旧跡を歩く

<水明子>

 

15年も三田を訪れていながら三田の歴史を知ったのは今回が初めてだ。三田の自然ばかりに目が行って、三田の歴史を知らなかったのだ。有馬川の堤を歩いたことがきっかけになって、三田が九鬼氏の城下町であるとか、白洲次郎・正子の故地であることに気づかされた。


 三田駅から武庫川を西に渡ると三田の旧市街が広がっている。地図の中央の水色が御池でその北側が三田城だ。三田駅は地図の右側外にある。初めに行き当たったのが「ふるさと学習館」だった。木造2階建ての古い建物だが、その展示室で目を剥くことになった。そこには幕末以降の印象深い人物像が紹介されていた。

 

三田旧市街[1]
p700三田旧市街

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nara_suimeishi at 21:39|PermalinkComments(0)紀行文 

2018年01月30日

武庫川は有馬川の支流?

<水明子>

 

寒波到来で寒い日が続く中、運動不足を解消するために道場のあたりを歩いてみることにした。福知山線道場駅で降りて武庫川を右岸(南岸)に渡り、上流に向かって1劼曚品發い拭のどかで気持ちのよい堤防歩きだ。次の写真の橋を渡ろうとして川の名を見ると有馬川とある。武庫川の岸を歩いているつもりがいつの間にか有馬川に変わっている。キツネに化かされたのか。

 

有馬川と春日橋
p7001有馬川12

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nara_suimeishi at 23:15|PermalinkComments(0)紀行文 

2018年01月27日

いつでもLOUPE講演会のご案内

 「あなたの体は9割が細菌!」

 


 生き物はみな共生しています。ヒトも微生物との共生体なのです。細胞の数では人体の9割が細菌といわれ大部分は腸に住んでいます。現代人は抗生物質や人工食品で生活しています。そのため健康が損なわれ、いろいろな体の不調が起きています。この講演会では21世紀の科学から私たちの健康を考えます。

 

期日:2012月4日(日)13:3016:00 (受付開始13:00

会場:豊中市立環境交流センター、阪急宝塚線曽根駅から線路沿いに
   北へ5分(線路下の黒い建物)。

申込:60名先着順、参加費500円(当日)。一般の方も参加できます。

氏名、所属(本科の期と組など)を明記してメールで「自然と仲間」
   1月号行事予定のアドレスへ

                    

カクレクマノミとイソギンチャクと褐虫藻の共生  腸内の善玉悪玉細菌
p7005カクレクマノミ13intestinal-flora[1]
            http://www.nyusankin-kouka.com/zendamakin/flora.html

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nara_suimeishi at 22:33|PermalinkComments(0)掲示板 

2018年01月24日

「非コードDNAの発見」―98%の中身はどんなものか

<地球セミナ116-2 小林武彦著「DNA98%は謎」[1] 第1章後半> <水明子>

 


 ヒトゲノムを解読してみたら、遺伝子は2%以下で他の98%はガラクタのように見えた。その後の研究でガラクタと思われたものの中に大切な働きをするものが次々に見つかっている。それらを今の時点でまとめたのが本書である。第1章の後半にはいくつかのトピックスが書かれているが、ポイントは「謎の98%の中身はどんなものか」ということである。


 ざっと分けると、半分は遺伝子とその読み取りを支援する部分で、残りの半分は転位機能のあるDNAの断片である。後者は細胞の活性や進化に大きくかかわっていて、新しい知見が得られるたびに、エーツ、そんなことがあるの!と驚かされる。例えば、胎盤を作る遺伝子は私たちのはるかな祖先がウイルスに感染したときにもらったものなのである。

 

バーバラ・マクリントック[2]         斑な色のトウモロコシ[2]
マクリントック300px-Corncobs_edit1[1]

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nara_suimeishi at 00:00|PermalinkComments(0)観察と学習 

2018年01月22日

「非コードDNAの発見、そしてゴミ箱へ」 前半

<地球セミナ116-1 小林武彦著「DNA98%は謎」 第1章> <kyonkyon

 


 1953
年にワトソンとクリックによりDNA(デオキシリボ核酸)二重らせん構造が発見されて以来、親から子へ伝わる何かが「ゲノムDNA」であることがわかりました。ヒトゲノム(約30億塩基対のDNAからできたヒトの全遺伝子情報)の98%は遺伝子の情報を持たないジャンク(ゴミ)と思われていました。このジャンク領域、正式には「非コードDNA領域」と呼ばれるものが実は生命を誕生させ進化の原動力として働いた重要な領域であることがわかってきました。まだこの研究は始まったばかりです。

 

ワトソンとクリックによるDNA二重らせんの発見[1]
図1-4

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nara_suimeishi at 00:00|PermalinkComments(0)観察と学習