2020年07月01日

新型コロナ大規模抗体検査 ソフトバンク対談ビデオの薦め

<水明子>

 抗体というのはウイルスを攻撃するために免疫系が量産するタンパク質である。これが見つかればウイルス感染経験者だということになる。PCR検査とは違い抗体検査では今ウイルスが今いるかどうかは分からない。抗体検査は危険性が少なく、コストも安いので、多人数を調べて感染状況を知るのに適している。

6月に入って日本でも規模の大きな抗体検査の結果が発表された。ソフトバンクの44066人と厚生労働省の7950人の検査である。結論を先に言うと、ソフトバンクの調査は信頼性の高い結果を示し、分析も行き届いている。数十枚のスライドを使って解説する対談ビデオ[1]が公開されているので、視聴を薦めたい。それに対して、厚生労働省の検査と分析はお粗末としか言いようがない。結果は後で示す一枚の表だけである。この小文では二つの調査結果の要点を簡単に紹介する。

 新型コロナの禁足令が解除されて1ヶ月余り、関東や関西でPCR陽性者の数が再び上昇している。私たちの周囲にどのくらいの感染者がいるのかおよその数が解れば行動の選択ができるというものである。不思議なことに日本のPCR検査は政府によって制限されているので、公開されているPCR陽性者数からはほんとうの感染状況は解らない。私たちは抗体検査から現状を推定するしかないのである。

 ソフトバンク抗体検査の要約[1][2]
00全体結果

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nara_suimeishi at 16:50|PermalinkComments(0) 自然百科 

2020年06月27日

花のm4/3 これもアジサイ

<眼福亭>

 これも2つ前の記事と同じ頼光寺のアジサイ。ガクアジサイの形の花を水平に撮影したもの。花の周囲を飾る装飾花にだけ光が当たっている。背景は板塀で、竹の棒のように見えるのは明るい隙間がぼけたもの。


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OLYMPUS m1mark260mm F2.8 Macro、手持ちAF1/1000秒、F2.8ISO4006月下旬、川西市(クリックで拡大)



nara_suimeishi at 23:28|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2020年06月24日

書籍紹介:「マリス博士の奇想天外な人生」

<キャリー・マリス著、福岡伸一訳(早川書房、2004、740円)
<浪花のミトコンドリア>

 コロナ禍で、毎日の報道により、ウィルスには随分なじみが出来た。その検査方法のPCR検査も何度も聞かされて、諸外国に比べ我が国の検査率の低さに驚かされている。その検査方法の発明者キャリー・マリスのトンデモ本である。
 
 ノーベル賞受賞者というと、学識豊富な、又人徳も備えた歴代受賞者の湯川秀樹、山中伸弥のような人物を彷彿とさせるが、この本の著者のマリス氏は一味も二味も違うのだ。まず、女好き、生涯4人の奥さんを持ち、LSDの常用者(ただ一般人とは違い、脳内エンドルフインの研究のために常用している)、サーファーでもあり、ノーベル賞受賞の知らせは、サーフイン中に聞き、翌日の新聞には「サーファーにノーベル賞」という活字が躍った。

キャリー・マリスの奇想天外な人生・表紙


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kami_mitokondoria at 20:16|PermalinkComments(0) 書籍紹介 

2020年06月22日

花のm4/3 ウズアジサいは食べたくなるようなクリームと薄紫に

<眼福亭>

兵庫県川西市は清和源氏の本領地で、かの鬼退治で有名な源頼光にちなむ頼光寺がある。以前からアジサイ寺として知られていたが、ここ数年のアジサイの増え方は著しい。本堂の周りの空き地ばかりか林の中にまでアジサイが植えられている。

花の種類も豊富になって、ウズアジサいもあちこちで見られる。この咲初めのウズアジサイは花びらがクリーム色から薄紫へと変わろうとしているところだ。ホワイトチョコレートで造った花かもしれないと思わせる。アイスクリームの花だったらもっと嬉しいのだが、アイスクリームでこの細かな曲面の細工は無理だろう。いずれにしても食べたくなるような美味しそうな花なのである。

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OLYMPUS m1mark260mm F2.8 Macro、手持ちAF1/1600秒、F2.8ISO4006月下旬、川西市(クリックで拡大)




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nara_suimeishi at 23:44|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2020年06月18日

「生命を持った感染性の液体」 

<地球セミナ144-2  中屋敷均著「ウイルスは生きている」 第1章>
<風鈴士>

<マルティネス・ベイエリンク ― 枠を突き抜けた純度を持つ男>

冒頭に「ウイルスの発見者」の一人となるマルティヌス・ウィレム・ベイエリンク
について詳しく紹介する。彼はアムステルダムに生まれ、幼少時代貧しく、学校
に行けなかった。学校に通うようになると、たぐいまれなる知性を発揮、すぐにク
ラスでトップの成績を収めるようになる。

1877年大学を卒業後、農学校の教師となり、26歳の時に名門ライデン大学
の博士号を取得。1884年古都デルフトにある発酵関連会社に研究室を持ち、
発酵菌や、農業上有益な菌類を研究する。その後、デルフト工科大学の研究室
に籍を移し、10年間酵母や細菌の研究を行う。その間、サイドワークで行ってい
た研究で、ウイルスの発見にいたるのである。

ベイエリンクは生涯結婚することなく研究一筋、教師としては厳格で、学生に
は人気はなかったが、研究室からは多くの優秀な微生物研究者が育っている。
筆者はベイエリンクの研究態度や研究成果を評価して、「枠を突き抜けた研究
者」と表現して讃えている。

図―1 マルティヌス・ベイエリンク(テキストより)
 図ー1.
 

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belldeer66 at 10:20|PermalinkComments(0) 観察と学習 

2020年06月16日

「モンスターの憂い」

<地球セミナ144-1 中屋敷均著[ウイルスは生きている]序章>

<浪花のミトコンドリア>

 <はじめに>

 1890年、世界保健機構での天然痘の地球からの根絶宣言、2004年のSARSも4ケ月後に制圧、コレラ、チフスも最近は聞かなくなり、ウイルスとのウイルスとの闘いも、収束に向かっているのだと思っていた矢先、突然新型コロナウィルスで世界が騒然となった。そういうこの時期にウイルスを見つめなおそうと今回この本が選ばれた。 

 

1918年の「モンスター」>

北極圏からわずかに外れた北緯65度20分に位置するブレビッグ・ミションは、イヌイットを中心とした100世帯ほどの小さな寒村である。1918年11月「モンスター」が、当時そこに暮らしていた150名程の住人のうち、75名の命を5日間で奪った。

 そのブレビッグ・ミッションの
惨劇を遡ること4年の1914年、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者フランツ・フェルディナント大公夫妻が暗殺された。これに端を発した第一次世界大戦(1914年〜18年)は、戦闘員850万人、非戦闘員650万人の犠牲者を生んだ。1918年に始まる「スペイン風邪」は、アメリカで初期と思われる症例が報告され、世界人口18億人のうちの6億人が感染し、死者は2千万〜5千万人とも1億人以上とも言われる。

図2テキストから


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kami_mitokondoria at 21:00|PermalinkComments(0) 観察と学習 

2020年06月12日

花のm4/3 阪神高速は夕日を浴びて

<眼福亭> 

 梅雨入り直前の快晴の空を背景に阪神高速を撮る。左手の山は五月山、手前の川は猪名川。右手の塔は猪名川にかかる吊り橋ビッグハープの支柱である。夕暮時、川面はすでに暗く、阪神高速が夕日に輝いた最後の瞬間である。ホワイトバランスの色温度を4800度と、太陽と蛍光灯の中間に設定しているので、空と川面の青さが強調されている。

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OLYMPUS m1mark225mm F1.8、手持ちAF1/400秒、F8ISO8006月上旬、池田市(クリックで拡大)



nara_suimeishi at 22:32|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2020年06月07日

花のm4/3 巫女たちのホットリップス

<眼福亭>

 ホットリップスという名前は赤い部分が情熱的な唇のように見えるからだ。少し見方を変えると赤い唇は緋袴にも見える。緋袴の上に水干をまとった巫女の姿だ。巫女たちが並ぶ奥行きはボケ具合で分かる。

右下の拡大写真のように、花びらの上唇が巫女の頭部だ。顔には目も口もある。赤い目は葯で、口は花糸が集まったものだ。この口は蜜壺の入口になっている。ついでに言えば目の上の髪飾りのようなものは雌蕊である。

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OLYMPUS m1mark260mm F2.8 Macro、手持ちAF1/2000秒、F5.6ISO8005月下旬、川西市(クリックで拡大)



nara_suimeishi at 13:52|PermalinkComments(0) フォトアルバム 

2020年06月04日

オオムラサキ繁盛記(その4) コロナウィルスとの共存

<クライマックスを見つめて>    <大村 沙紀>

漸く緊急事態宣言が解除され人間界でも我慢・忍耐が緩和されてきました。油断は禁物、第2波、第3波がすきを狙っています。知恵を絞って共存の在り方を学ぶ時ではないかと思います。


 人為的に飼育されているオオムラサキ村の住人たちは鳥から守るとはいえ網で仕切られた空間の自由しかありません。エノキの葉を食べ尽くせば餓死あるのみです。ここでもLove is the all you need!です。オオムラサキになった積りで日々見守ってやらないと、といつも戒めています。

第二次移民大作戦 


オオムラサキの幼虫の数の多さに食草であるエノキが足りなくなって、枚方市野外活動センターのエノキへの移住作戦を繁盛記(1及び2)で述べました。しかしこの移住作戦はエノキの展葉のタイミングの問題で移住民の半数を衰弱死ないし飢餓で失いました。


 そこで第2次移民を40匹ほど行いましたがここでも榎のエサ不足が観察されたので急遽止むを得ず鳥の被害から守るために設けた網を取り外すことにしました。鳥の眼から免れ無事に蛹化(さなぎになる)まで思い存分エノキの葉を食べてくれることを期待します。


 鳥の被害を受ける以外に蟻の襲撃(写真)も恐怖です。これも命の輪廻でしょうか。

 (写真 某瑤砲鷲蕕韻
蟻被害

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hoshino_oomurasaki at 22:10|PermalinkComments(2) 自然百科 

2020年05月30日

花のm4/3 サヤエンドウの花は妖艶に

<眼福亭>

 採れたてのサヤエンドウをさっと塩ゆでしてマヨネーズをつけて食べるとそれはそれは美味しい。蔓の下の方の実を食べ始めたころ、蔓の上の方はまだ花盛り。

薄桃色の大きな花びらは旗弁、濃い赤紫は左右の翼弁である。旗弁には細かい脈が走って淡くて優美。それと対照な翼弁は濃厚な口紅のような色合いである。このコントラストがこの花を妖艶なものに見せている。

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OLYMPUS m1mark260mm F2.8 Macro、手持ちAF1/500秒、F3.5ISO4004月中旬、川西市(クリックで拡大)





nara_suimeishi at 23:08|PermalinkComments(0) フォトアルバム