aamall

February 06, 2012

パーソナルスペース

ベトナムではつくづく、パーソナルスペースがとても近いと感じる。

ふつうの友達どうしでも、女性同士ならば手をつないだり腕を組んだりするし、
バスに乗っていても他人との物理的な距離が近い。
バイクで2人乗りするときも、ベトナム人どうし、かつ知り合いどうしならば、男女問わず運転手にピタっと背後の一人がくっついて座る。
カップルどうしの密着ぶりは、文字通り、いつでもどこでも一心(かどうかはわからないが)同体、という感じ。

ずいぶん前に日本人同士の二人がバイクで並走していたところ、
後ろから来たバイクの兄ちゃんは私たちの間のバイク一台分の隙間をぬって抜かしていった。

人込みでは、わざわざ(?)人の背中や肩をこれでもかというぐらい押しのけて前へ進もうとする人が多い。

旧正月をすごすためにド田舎に移動していた夜行バスの中のこと。
隣に小さい子供を連れた女性が座った。隣が女性で安心したのだが、 それはそれで難儀なパーソナルスペースだった。。
母親の膝に抱えた幼子が寝転がりだしたため、私の片膝に頭をもたれさせてもいいよ、と母親に合図。
ここでは赤の他人が子供の面倒を見るのも当然のことだし(例えばこのバスではキップ切りの青年が客の子供を膝に乗せ、世話をしていた)、
これからの長旅を過ごす母子を思いやってのことだった。
しかし…だんだん母親自身も私にもたれかかるようになり、数時間後にはバスが揺れるたび「ドン!」と勢いよく体重をかけてくる。
だが、私の肩は男性のように彼女を支えきれるはずもなく、ずるずると落ちては再びドンと追突してくる…という繰り返し。 しまいには、私の膝は幼子にも好かれたらしく、肩には母親、膝には子供、どちらも赤の他人…という状態に。
このパーソナルスペースは「密接距離」、すなわち「ごく親しい人に許される空間」にあたるらしい。
母親、お菓子くれたけどマジ勘弁。


ハノイでバイク一台に一家4人が乗っている姿はよく見たが、このド田舎(ベトナム・ラオスの国境地帯に近く、多くの家庭では父親が海外に出稼ぎに出ている。みんな素朴で心が豊かな人ばかり…)では、私自身もバイク四人乗りをせねばならなくなった。
しかしその4人は一家ではなく、年頃の男女。


田舎の家は暖房設備があるはずもなく、風通しのいい土間の農家だった。
もちろん風呂は沸かしたお湯を汲んで浴びる方式。トイレは一応小屋があったが。
そんなお宅にて、夜はクイーンサイズのベッドで大学生の女の子二人&私の3人で、ひとつの毛布を共有して眠る。
クイーンサイズのベッドといえども、女の子どうしといえども、パーソナルスペースがせまい。
隣の女の子が寒さのせいか抱き着いて(変な風にじゃないよ)きたときにはどきどきしてしまった。―というのは冗談で、振り払いたいのに振り払えず、目がさえてしまった。


(以前、イギリスで「イギリスで痴漢がほぼいないのは、挨拶の時にハグすることが多い、それだけ男女が触れ合うからだ!」と言っていた日本人留学生のおにーさんがいたが、
だからといってベトナムで痴漢がないのかというと、それは別問題のようだ。)


帰りの鉄道では運よく寝台車の切符を購入。しかし、6人部屋に入ると子連れの家族が3組。
2人の子供を連れた母親が、「一つのベッドの切符しかないから、下の子どもの面倒を見てくれません?お宅、夫婦のベッド二つの切符があって、子供は一人でしょ?」と別の家族に聞いていたが、断られていた。
わたしとも目が合ったが、今回は睨み返して、冷たい海外の若者になったとさ。


naralan at 23:30│Comments(0)

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