ならまちさくら
2014年07月20日
第893回 忙しい毎日
気づいてみると第892回を5月29日に書いてからもう50日ほどが経過している。
別に義務ではないので勝手気ままなタイミングで書いてきたが、これではドロップアウトしてしまいそうである。してしまっても世間になんらの影響もないので心を痛めることもないが、日記代わり、備忘録代わりなのでこの“ならまちさくら”を休止する予定はない。
毎年7月になると自宅支援診療所の施設基準等を届けている医療機関として、医療法人寺崎クリニックは近畿厚生局へ「在宅支援診療所に係る報告書」を提出必要がある。この報告書作成をしているときに、6月になって冗談ではない忙しさに見舞われたことを知った。毎日患者様を拝見していると感慨に耽る暇はないのだが、6月の1か月で在宅訪問診療の新患数8名を数えた。
8名の患者様は、ほとんど介護保険の認定を受けておられず、至急で地域包括支援センターへ連絡し、かかりつけ医意見書を書き、在宅診療に伺う同意書と、居宅療養管理指導の同意書、訪問看護ステーション選定、訪問看護指示書交付、紹介していただいた病院の先生への報告書作成、ケアマネージャーの召集するサービス会議への参加等の仕事を次々とこなしていくことになる。
それにしても書類が多い。かかりつけ医意見書の作成は記載すべき事項が多く、情報収取とその理解、文章作成に1例最低1時間は要する。かかりつけ医意見書を書くと脳味噌は豆腐のようになるので、いつもその日の一番最後の仕事に残している。書き終わったらそれ以上仕事する力は残っておらず、その後すぐ寝るためである。
その“かかりつけ医意見書”が6月の一時期、新旧併せて6例分机の上に載り、絶望の淵に投げ込まれた気分がした。逃げたいが、逃げられる訳もなく、1日2例までは脂汗を掻きながら書いた。2例目を書く時には脳味噌は豆腐からオカラになっているが、それでも何とか書き上げる。誤字脱字は介護認定審査会の先生方にご迷惑がかかるので、翌朝職員の皆さんに校正していただいている。
この“ならまちさくら”は無校正である。誤字脱字のみならず、意味の通じないところもあるのだろうと思うが、それはそれ日記代わり、備忘録代わりなので気にしないのである。申し訳ない。(2014年7月20日)
別に義務ではないので勝手気ままなタイミングで書いてきたが、これではドロップアウトしてしまいそうである。してしまっても世間になんらの影響もないので心を痛めることもないが、日記代わり、備忘録代わりなのでこの“ならまちさくら”を休止する予定はない。
毎年7月になると自宅支援診療所の施設基準等を届けている医療機関として、医療法人寺崎クリニックは近畿厚生局へ「在宅支援診療所に係る報告書」を提出必要がある。この報告書作成をしているときに、6月になって冗談ではない忙しさに見舞われたことを知った。毎日患者様を拝見していると感慨に耽る暇はないのだが、6月の1か月で在宅訪問診療の新患数8名を数えた。
8名の患者様は、ほとんど介護保険の認定を受けておられず、至急で地域包括支援センターへ連絡し、かかりつけ医意見書を書き、在宅診療に伺う同意書と、居宅療養管理指導の同意書、訪問看護ステーション選定、訪問看護指示書交付、紹介していただいた病院の先生への報告書作成、ケアマネージャーの召集するサービス会議への参加等の仕事を次々とこなしていくことになる。
それにしても書類が多い。かかりつけ医意見書の作成は記載すべき事項が多く、情報収取とその理解、文章作成に1例最低1時間は要する。かかりつけ医意見書を書くと脳味噌は豆腐のようになるので、いつもその日の一番最後の仕事に残している。書き終わったらそれ以上仕事する力は残っておらず、その後すぐ寝るためである。
その“かかりつけ医意見書”が6月の一時期、新旧併せて6例分机の上に載り、絶望の淵に投げ込まれた気分がした。逃げたいが、逃げられる訳もなく、1日2例までは脂汗を掻きながら書いた。2例目を書く時には脳味噌は豆腐からオカラになっているが、それでも何とか書き上げる。誤字脱字は介護認定審査会の先生方にご迷惑がかかるので、翌朝職員の皆さんに校正していただいている。
この“ならまちさくら”は無校正である。誤字脱字のみならず、意味の通じないところもあるのだろうと思うが、それはそれ日記代わり、備忘録代わりなので気にしないのである。申し訳ない。(2014年7月20日)
2009年10月23日
第600回 ホームページ改編
寺崎クリニックのホームページが換わりました。前のホームページ最初のページは「当院概略」「トピックス」で多数の文字で埋め尽くされていましたが、今のはとてもシンプルです。と言って、怠けているわけではありませんのでご理解下さい。
固守したのは最初のページの受付看護師さん以前のはフラッシュで動きがあって可愛かったのですが、今のにはもともとフラッシュの設定がなく、しかもこの優しい看護師さんの絵柄すらなかったのです。まったく別の表紙になってしまわんとしたところを懇願して無理やり再登場してもらいました。
名物(?)ページの“ならまちさくら”は、今まで15回分のブログを掲載していたのですが、これが今回は1回分しか上げられなくなってしまいました。たった1回分なんて・・・なんだか目立つな〜嫌だな〜と思ったのですが仕方なくて。過去分は「ピンクの桜色の大きめで目立つボタン」から“ならまちさくらブログ”へ移りますのでよろしくお願いいたします。(2009年10月30日)
固守したのは最初のページの受付看護師さん以前のはフラッシュで動きがあって可愛かったのですが、今のにはもともとフラッシュの設定がなく、しかもこの優しい看護師さんの絵柄すらなかったのです。まったく別の表紙になってしまわんとしたところを懇願して無理やり再登場してもらいました。
名物(?)ページの“ならまちさくら”は、今まで15回分のブログを掲載していたのですが、これが今回は1回分しか上げられなくなってしまいました。たった1回分なんて・・・なんだか目立つな〜嫌だな〜と思ったのですが仕方なくて。過去分は「ピンクの桜色の大きめで目立つボタン」から“ならまちさくらブログ”へ移りますのでよろしくお願いいたします。(2009年10月30日)
2008年10月15日
第395回 メタボ健診と検査値
メタボ健診を毎日のようにする季節になりました。昨年までの老人健診では期間が9月から12月までだったので大多数の方が今頃から検診することを希望されるためです。今回から始まったメタボ健診では体重、身長と肥満度を示す体格指数(BMI)、そして腹囲を測ることになっています。日本人全体を対象にした大規模な実験的健康診断かなと思っている私ですが、気になる新聞記事もあります。
メタボ健診は“でぶ撲滅”(私も“でぶ”ですので過激な表現お許し下さい)がその基本かと思いますが、10月5日の毎日新聞によると、BMIが「やせ」(18.5未満)でも、血糖値、血中脂質、血圧のいずれかが特定健診の基準値を超えた人は25.6%に達したというのです。確かにBMIが18.5以上25未満の「標準」で51.3%。「肥満」(25以上)では81.6%と“でぶ”ほど基準値を超える率は上がるのでやはり痩せているほうがいいのかなと思うのですが・・・
しかしながら基準値を超える検査値があった人が心血管疾患(脳卒中・心筋梗塞)や糖尿病などを発症していく率は、正常値の人と比べると、「やせ」は5倍、「標準」は3.4倍、「肥満」は3.1倍と、「やせ」ているほど高いというデータも報告されました。
特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を重視して、肥満でない人は健診後の指導対象から外されています。たとえスリムであっても検査値の異常を指摘されたら医師にコンサルトしてしっかり健康管理していただくほうが良く、今回の健診結果についても地域の人の健康を目標とするならば、医療現場での即応の指導・経過観察を要することは以前の老人健診に変わることはありませんね。(車窓からの写真は転害門です)(2008年10月21日)
メタボ健診は“でぶ撲滅”(私も“でぶ”ですので過激な表現お許し下さい)がその基本かと思いますが、10月5日の毎日新聞によると、BMIが「やせ」(18.5未満)でも、血糖値、血中脂質、血圧のいずれかが特定健診の基準値を超えた人は25.6%に達したというのです。確かにBMIが18.5以上25未満の「標準」で51.3%。「肥満」(25以上)では81.6%と“でぶ”ほど基準値を超える率は上がるのでやはり痩せているほうがいいのかなと思うのですが・・・
しかしながら基準値を超える検査値があった人が心血管疾患(脳卒中・心筋梗塞)や糖尿病などを発症していく率は、正常値の人と比べると、「やせ」は5倍、「標準」は3.4倍、「肥満」は3.1倍と、「やせ」ているほど高いというデータも報告されました。
特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を重視して、肥満でない人は健診後の指導対象から外されています。たとえスリムであっても検査値の異常を指摘されたら医師にコンサルトしてしっかり健康管理していただくほうが良く、今回の健診結果についても地域の人の健康を目標とするならば、医療現場での即応の指導・経過観察を要することは以前の老人健診に変わることはありませんね。(車窓からの写真は転害門です)(2008年10月21日)
2008年03月25日
第268回 鹿男あをによし その19
三角縁神獣鏡を大仏池の水入れに、その水を鹿さんが混ぜることで、水がジェル状の球形になってまっすぐに月へ向かって飛び去り、黄金色になった月から三角縁神獣鏡と同じ太さの光が鏡に降りて、鏡から下へは鏡の中心の突起と同じ細さに集中加工されて地面に注ぐ、このとききつねが居ないなと思ったけれど、鼠が余分なのでこれでいいのだと後で思いました。海底の鯰さんはこの光に射抜かれて動けなくなり儀式は終了し、地震もなくなりました。ジェル状の球体は中心から光を発しながら鹿の前に留まり、鹿の使い番の堀田イトちゃんの手により鹿の左目に入れられるー以後180年にわたり鹿に力を与え続けるーファンタジーですね。
かくして最初あれだけ会うことが難しく、いつも牡鹿二頭を従えて口数少なかった鹿さんが最終回にはとっても口の軽い、単独行動も辞さない軽口の鹿さんに変わりました。これは鹿さんが任務を終えて気が楽になったのと想像されます。それに加えて、藤原道子先生が小川先生への気持ちの大きさから歴史の知識や小川先生になかった行動力を発揮することによって、鹿さんに認められ鹿の使い番、運び番以外の人として初めて鹿さんから口をきいた人になったので、まぁ勿体つけていた鹿さんもどうでもよくなったのかもしれませんね。(2008年3月24日)
かくして最初あれだけ会うことが難しく、いつも牡鹿二頭を従えて口数少なかった鹿さんが最終回にはとっても口の軽い、単独行動も辞さない軽口の鹿さんに変わりました。これは鹿さんが任務を終えて気が楽になったのと想像されます。それに加えて、藤原道子先生が小川先生への気持ちの大きさから歴史の知識や小川先生になかった行動力を発揮することによって、鹿さんに認められ鹿の使い番、運び番以外の人として初めて鹿さんから口をきいた人になったので、まぁ勿体つけていた鹿さんもどうでもよくなったのかもしれませんね。(2008年3月24日)
2007年05月15日
第61回 日本国憲法
安倍首相は3月7日午後、官邸で内閣記者会のインタビューに答え、5月3日の憲法記念日までに憲法改正手続きを定めた国民投票法案の成立を目指す自民党の方針について「象徴的に憲法記念日までに(法案を)上げることが大切という気持ちがある。それは、ある意味当然だ」と述べています。まあその通りの日程になっていないようです。
憲法記念日である5月3日の早朝は7時から車に乗って仕事に出たのですが、NHKラジオに神戸女学院大学教授の内田樹さんが出ておられて聞き入りました・・・「憲法を改定しない場合に逸されるはずのどのような利益」を回収することができるのか、その利益が「この憲法を改定しないことがわが国にもたらす利益」より大きいとする根拠は何か・・・ブログも見せていただきましたが、フムフムと納得する事多し。なかなか読むことのない日本国憲法前文を読んでみました。
日本国憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
(2007年5月9日)
憲法記念日である5月3日の早朝は7時から車に乗って仕事に出たのですが、NHKラジオに神戸女学院大学教授の内田樹さんが出ておられて聞き入りました・・・「憲法を改定しない場合に逸されるはずのどのような利益」を回収することができるのか、その利益が「この憲法を改定しないことがわが国にもたらす利益」より大きいとする根拠は何か・・・ブログも見せていただきましたが、フムフムと納得する事多し。なかなか読むことのない日本国憲法前文を読んでみました。
日本国憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
(2007年5月9日)