2007年04月19日

29 「助け合えば、幸せに生きていける」

 「土佐産商」問題の土佐町、「核廃」問題の東洋町の町長選挙投票日が迫ってきましたが、争点は似ていると思います。争点は、国によって仕組まれた地方の貧困をいかにしのぐか、ということかと思います。

 今日の高知新聞には、東洋町・町長候補者の沢山さんへのインタビュー記事がでています。受け答えに含蓄があり、地方政治を考える人には、参考になると思います。中でも、「地方交付税を大事に使っていけば、やっていけない状況ではない。所得は少なくともみなが助け合えば、幸せに生きていけると考えた方がいい」というところが、感動的です。断定せず、含みを持たせているところもにくいです。それにしても、「みなが助け合う」とは、なんとクラシックな生活スタイルの提唱でしょうか。しかし、疲弊する地方が繁栄する大都市に勝てる唯一の武器は、この「みなが助け合う」ことではないのか、という気がします。

 先日東洋町で耳にしたのですが、沢山さんの応援演説をした長老が、「核廃棄物を受け入れれば、東洋町も廃棄されてしまう」と言っていました。ことの本質を突いていて、鋭いと思いました。その長老の意見に耳を傾け、金で魂を売ることなく、豊かな自然環境を「みなが助け合う」ことによって、死守して欲しいものです。

 自立の志なくば、地方は廃棄されてしまう時代なのです。


narijun1 at 15:06│Comments(0)TrackBack(1) 政治 

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1. 東洋町で日本の運命は決まる  [ けんちゃんのどこでもブログ ]   2007年04月20日 07:17
 国民がのぞんでいない憲法改正や教育基本法の「改正」を推し進める安部内閣。最近そ

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