2007年04月25日

32 甘利経産相はあんまりです

 「誤解したまま賛否が諮られると、当然こういう結果が出る」 4/22の東洋町の町長選挙の結果を受けて、甘利経産相はこうコメントしたそうです。推進派、反対派両方の学者を招いて、真摯に学習した、東洋町の選挙民を愚弄する発言だと思います。また、大臣職にある人が自分の気に食わぬ選挙結果を認めようとしないのは、見苦しく、選挙制度そのもの、議会制民主主義の根幹を揺さぶる問題発言だと思います。

 甘利経産相は、「(処分場は)保管施設で、安全性は120%確保されている」とも述べています。人類にとって未知の高レベル放射性廃棄物の処分方法がどうして安全性120%なのでしょうか。多くの良心的な学者が、その危険性について警鐘を鳴らしています。科学的態度というものを持たない人が、原子力行政のトップにいるのは、とても信じがたいミス・キャストです。

 投票率は89%あまり、沢山氏の得票は有効投票の70%を超えていました。私は、東洋町まで選挙戦を見に行きましたが、すべての点で、沢山氏が田嶋氏を政治家として圧倒しているように感じました。処分場をめぐる住民投票以外の点でも、東洋町のリーダーとして沢山氏が支持されていたのだと思います。
 
 最近、原子力と民主主義は両立不可能なのではないかと思えるのです。原子力は危険すぎるのです。それがゆえに、沢山氏は、原子力を捨てるべきだと考え、国は民主主義を捨てるべきだと考えているように思えます。東洋町をめぐる国側の一連の言動は、このことを物語っているのではないでしょうか。

narijun1 at 09:38│Comments(0)TrackBack(1) 環境 

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1. 甘利経産相は自分の選挙区に核のゴミ処理場を誘致すべき  [ けんちゃんの吠えるウォッチングーどこでもコミュニティ双方向サイト ]   2007年04月26日 08:17
 甘利明経産相は「高レベル放射性廃棄物施設は120%安全。放射能は危険だという誤

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