2007年05月05日

34 紙のこいのぼり

 高知県には、東から物部川、仁淀川、四万十川の3つの大きな川が太平洋に流れ注いでいます。高知市中心部から西に30分ほど車を走らせると、国道33号線は仁淀川橋にさしかかります。橋の上から見下ろすと、仁淀川いっぱいに広がって「紙のこいのぼり」が元気よく泳いでいます。

 色鮮やかで、木々と清流に映え、なかなかスケールの大きな眺めです。こいのぼりは長さ1.5〜10m、不織布で作られています。川中の水中に250匹、川岸に100匹、計350匹が泳いでいます。

 紙の町・いの町のGW期間中の一大風物詩です。しかし、平成7年から始まったこの観光イベントにも問題がないわけではありません。仁淀川漁協の組合長に聞くと「稚鮎の遡上の邪魔になるろうね」とのこと。また、川岸で作業している人に聞くと「イベントが終わり、水中から引き上げる時、だいぶ色が落ちちゅう」とのこと。つまり、染料が溶け出して下流に流れているのです。とはいえ、川の色を白く変えんばかりに流れ込む、製紙工場の廃液と比べれば、そんな汚染はゼロに等しいのですが……。

 5月3日から5日まで、仁淀川橋周辺には人の波が押し寄せます。



narijun1 at 16:29│Comments(0)TrackBack(0) 環境 

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