2016年03月02日
『奇皇后』の破壊力
昨年の今頃は、韓国の歴史大河ドラマ『奇皇后』を毎週楽しみに見ていた。どこが見所だったかというと、話がとても立体的に構成されていた点。また、残酷な敵に対しては、残酷になれる主人公のたくましさが気に入った。「目には目を」の世界である。主人公は、その残酷さにおいても、悪人たちに負けていなかった。
あの歴史ドラマは、表現に妥協がなく、残虐な暴力シーンも多く、現状を破壊するエネルギーに満ちていた。保守的な政治勢力が「危険な作品」と見なしたとしても、不思議はないが、……。
現在、BSプレミアム 土曜・朝・8時30分〜再放送しているそうです。物語は中盤だそうです。
(2016・3・2記)
『奇皇后』の魅力
昨日、NHKで、韓国歴史ドラマ・『奇皇后』の特別番組があった。「歴史スペクタクル」と自称しているが、野心的な男女の欲望が複雑に絡み合い、話はそのように進行している。シナリオもなかなかうならせる。大元帝国に復讐を誓い、そのために権力内部に食い込んでいく朝鮮人女性の物語なのだが、歴史上実在した人のようである。とてもロマンチックな物語である。
韓国歴史ドラマのパターンは、宮廷ものであること、ねちねちした権力抗争の中で、巧みに自分の地位を高めていく女性が主人公であること、復讐が主人公たちの行動のベースに流れていること、である。『奇皇后』もいつものパターンのようではあるが、一味違う。宮廷は、大元帝国のそれであり、暴力はむき出しで、権力抗争は荒々しく、民族差別も絡んでくる。
ドラマに戦闘場面は多いが、彼女自身が、武術の達人である。力でも負けない女なのである。復讐が彼女の心を支えているので、自己実現の心が折れることはない。これまで、体も心も復讐のために鍛えぬいてきたのである。そして、彼女の復讐に、豪華な色恋が絡んでくる。二人の男の間で揺れる女ごころも描かれている。
ドラマの冒頭に、いつも、主人公が皇后に即位したシーンが流されるから、彼女は大元帝国の権力抗争に勝利したのであろう。ドラマは道半ばだが、終始ニコニコ顔の主演女優がスタジオで言うには、「これからが、『奇皇后』の本当の物語です」ということである。そうだろう。敵の懐に飛び込んで、復讐を実現していく彼女の人間としての力量に期待が高まる。
(2016・3・2記)
あの歴史ドラマは、表現に妥協がなく、残虐な暴力シーンも多く、現状を破壊するエネルギーに満ちていた。保守的な政治勢力が「危険な作品」と見なしたとしても、不思議はないが、……。
現在、BSプレミアム 土曜・朝・8時30分〜再放送しているそうです。物語は中盤だそうです。
(2016・3・2記)
『奇皇后』の魅力
昨日、NHKで、韓国歴史ドラマ・『奇皇后』の特別番組があった。「歴史スペクタクル」と自称しているが、野心的な男女の欲望が複雑に絡み合い、話はそのように進行している。シナリオもなかなかうならせる。大元帝国に復讐を誓い、そのために権力内部に食い込んでいく朝鮮人女性の物語なのだが、歴史上実在した人のようである。とてもロマンチックな物語である。
韓国歴史ドラマのパターンは、宮廷ものであること、ねちねちした権力抗争の中で、巧みに自分の地位を高めていく女性が主人公であること、復讐が主人公たちの行動のベースに流れていること、である。『奇皇后』もいつものパターンのようではあるが、一味違う。宮廷は、大元帝国のそれであり、暴力はむき出しで、権力抗争は荒々しく、民族差別も絡んでくる。
ドラマに戦闘場面は多いが、彼女自身が、武術の達人である。力でも負けない女なのである。復讐が彼女の心を支えているので、自己実現の心が折れることはない。これまで、体も心も復讐のために鍛えぬいてきたのである。そして、彼女の復讐に、豪華な色恋が絡んでくる。二人の男の間で揺れる女ごころも描かれている。
ドラマの冒頭に、いつも、主人公が皇后に即位したシーンが流されるから、彼女は大元帝国の権力抗争に勝利したのであろう。ドラマは道半ばだが、終始ニコニコ顔の主演女優がスタジオで言うには、「これからが、『奇皇后』の本当の物語です」ということである。そうだろう。敵の懐に飛び込んで、復讐を実現していく彼女の人間としての力量に期待が高まる。
(2016・3・2記)
narijun1 at 07:17│Comments(0)│TrackBack(0)│