今日の新聞に、「移人称小説」広がる―――1人称いつの間にか3人称に――、と出ていた。
移人称?
なんのことだろう?
そう思って読んでみると、小説というのは1人称なら最後まで1人称で話が進む。
3人称なら最後まで3人称で語られていくというのが常道だ。
ところが最初は1人称だった進め方が途中で突然3人称になる。
あるいは途中のエピソードだけ3人称になる。
こんな書き方を「移人称小説」と言うのだとか。
こんな「移人称小説家」が最近、増えているのだとか。
賞を取った小説家にもいると、名前をあげて実例をあげて記事に書いてあった。
こんな記事を読んで、さて、ワシの小説は何に当たるんだろうと考えた。
なんせ、ワシはいままで、ちゃんとした小説など書いたことがない。
「イキナリステーキならぬイキナリ小説」だ(笑)。
ワシの小説は、とにかく読者に解り易ければという視点で書いている。
まあ、ワシがわかりやすくと自己満足で書いているだけかもしれないが(笑)。
とにかく、いい加減なことは確かだろう。
まずもって、ワシの小説作法は、自分自身が緊張感を持って書いていない。
リラックスして書いている。
よって、何人称だなんて、ワシの頭にはまったくない。
めちゃくちゃかもしれない。
ワシの小説は「移人称小説」の範疇に入った小説であることは確かだ。
移人称どころか、現実世界とバーチャル世界とを股にかけて、飛び交う話なので、さらにややこしい人称構成になっている。
時々、作者のワシ自身も混乱する。いや、している(笑)。
まあ、ワシの小説は「異人称小説」と呼んでほしいかな。
それに、何人かの人物が次々と会話をしていくシーンは、仕方なく、
戯曲のように、人の名を頭に付け、
例えばリアルアキラ「○○○○・・・・」
アバアキラ「○○○・・・・」
リアル美希「○○○○・・・・」
アバ美希「○○○・・・・」
ソ―メイ所長「○○○・・・・」
カジュラ「○○○・・・・」
精鋭A「○○○・・・・」
と言った具合に、書いていくしかない。
ほんとうに、ワシは小説ビギナー。その場その場でいろんな変形式を使って書き進めてきた。
そして、ワシの小説はあちらの世界とこちらの世界との並列進行なので、一番ワシを悩ませるのが時系列の問題だ。
あちらの世界の中でも未来と過去があって、うまく噛み合せて行くのが、ものすごく厄介だ。
なんちゅう小説をワシは書き始めたんだろうと、頭が痛くなることがある。
さらにさらに、厄介なのが、あちらのバーチャル世界のほうが文化文明の進歩がこちらの現実世界より、早いのだ。
例えば、あちらでは5年後に大阪―東京間のリニア新幹線が完成、開通するのだ。
ワシの小説、第三部は心の奥深くを追求し、人間存在の問題まで書き記して行こうとしているのだから、さらに、厄介な小説になりそうだ。
もちろん、ワシの「非風揺葉観」を基底にして小説を構成して行くつもりだ。
どんな小説になるか、ワクワクしながら、今、頭の中で構想を練っている。
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