官能プレイのあれこれ、その56,<21
見せ屋とノゾキ。みゆきさん(24)パート6

 


50代後半の昔はイイ男だった風のノゾキのオッチャンが突如こんなことを言う。


「先生、オレさ、女装できるかな。女に化けれるかな?」


「なんで急にそんなことを?」


「いや、オカマとか、女装のヤツが男にヤラレているところを見てると、オレな、キンタマがウズウズ疼いてきてよ。オレもオカマ掘られたくなるんだ」


まあ、なんちゅう正直な男か・・・


「そんな快感の素質があるんだったら、女になるのもいいんじゃないの」


「オレが特殊なんだか、よくわからないが、とにかく掘られたくなるんですわ」


「実はワシもな、女装に挑戦したことがあるんだ。女装したまま地下鉄のホームまで降りて行った。

なんとも言えない恍惚感があったね。

しかし、まわりの反応は気持ち悪いオカマがいるといった険悪な空気だった。

改めて鏡を見ると、どう見ても醜い場末のバーのママさんって感じ。

ワシはとても女になれないと悟った。なので、オカマ遊びの方向にはいかなかったんだよ」


<ワシは当時、アサヒ芸能で毎週、写真と記事で構成されたエロ業界へ突撃体験ルポを連載していた。

その中のひとつに、“女装の館エリザベス”で女装に挑戦したのだ。

女装をして外に出て歩いてみた。
これはこれで面白い体験だったが、残念ながらワシは女装には不向きな資質であることがわかった。

もし、ほんとに女に完全に化けられるものなら、案外、面白がって、その道へ足を踏み入れた可能性を否定できない(笑)。

なんとなれば、男にとって対極の性である女に変身できるなんて最高の快楽、最高のエロプレイだからだ。>

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ワシが40代後半のころだよ。顔はモノスゴイ
厚化粧。それでも遠目ではかわいいでしょ。ハハハハ


「へぇ――、先生が女装を? 」


ワシの顔を見て、ビミョウ―な顔をする。


「ワシが思うに、男の中には女が潜んでいるし、女の中にも男が潜んでいる。

男の中の女を楽しみたければ、女装、もしくはオカマになるのも、それはその人次第。」


「先生、考えてみます。もし、オカマになれたら、ここY公園以外のところでオカマデビューしますわ。」


なんというか、面白いノゾキのオッチャンでありました。

 


こんなふうに、ここY公園で、みゆきさん以外の女性とも3年ほど“お見せプレイ”を楽しんでいたのだが、

あるとき、メインゲートのトキワマンサクの下で深夜12時頃、木抱きセックスを人妻B子さんと行なっていた。

いつものように、ノゾキがいつ来るのか、まわりを監視しながらピストンしていると、20メートル先の漆黒の暗闇の中に、赤い点がチラリと見えた。


(赤外線の赤い光だ・・・・、暗視スコープか、もしくは赤外線ビデオカメラだ)


ワシは、すぐにプレイを中止して、その場を引き上げた。


もし、赤外線を使ったノゾキが現れたら、ワシはこの“お見せプレイ”はしないとあらかじめ考えていたのだ。

人妻など、もし撮影されてネットなどで流されたらたいへんなことになる。


その日を境に、ワシはメインゲート橫のエリアには二度と行かないことにした。

 

その足で、裏ゲートに行ってみた。


二人の忍者と会った。


「あっちでな、赤外線使っているやつがいた。なので、ワシはもう、二度とあっちには行きたくない」


「聞いてる。最近入ってきたやつで、赤外線カメラで悪さしているらしい」


「ノゾキの風上にも置けないやつだ。そんなことをすると、大事なカップルを遠ざけてしまうのにな。アホなやつだ」


<その後、そんな悪さをするやつがいたせいか、メインゲートのあの暗がりは小道ができ、明るい街路灯が立ち、きれいさっぱり、健全なエリアに様変わりしてしまった。

こちら、裏ゲートエリアもあの巨木は無残にも途中から切られ、裸にされて、林の中はできるだけ木々を切り取られ、こちらも街灯が明るい健全エリアになってしまった。


つまり、ワシらの“お見せ屋”の居場所がなくなってしまった。

防犯上、それは正しいことにはちがいないが、スケベ魂がフツフツと湧いて、それが生き甲斐となっているワシのような者には、何もそこまではしなくともと・・・一抹の寂しさがこみ上げてくる。

吉行淳之介とも対談したこともあるノゾキの教祖タメゴロー師匠が

「都会には原始人がいなくなってしまった。人間はいつまでも原始人たれ。

ノゾキの連中は本人が意識せずとも、人間が本来持っている野性に目覚め、それに快感を覚えた人間たちだ」

と言われたのを思い出す。性に関しては、もっとおおらかでもいいのではないでしょうか。


というわけで、今現在、ワシはここY公園には行っていない。行く気も起きぬ(笑)


そうは言っても、スケベ魂は衰えていない。なので、東京の郊外、北のほうまで遠征している(笑)

「浜の真砂は尽くるとも、世に見せ屋の種は
尽くまじ」

 

 

話は前後するが、Y公園でのエピソードをもうひとつお話しましょう。


すでにここでアップしたこととダブルが、衆目眼前座位セックスを盛んにやっていたときのことを・・・。

次回は
官能プレイのあれこれ、その57,<22>見せ屋とノゾキ。ユウカさん(29)パート1だよ。




 
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