オンナの本性を教えましょう。
その21、女には自分の体を、エロチックに見える女と、エロチックに見えない女とに二分される。②Aさんの場合。
性感開発、鏡投影法でAさん(23)は自分の裸体がエロチックなものだと意識し、
マゾ性感に目覚め、性感はワシに会うたんびにアップして行った。
そんなある日、彼女をカップル喫茶に連れて行った。
AさんをTバックとブラの半裸状態にする。
そのブースには窓が付いていて、隣の中年カップルが、こちらの様子を覗いている。
彼女にとって初めての露出プレイだ。
ワシはパンツ一丁。お隣さんも男も女も半裸に近いハダカ。
隣の旦那さん(50代)、日に焼けた黒い肌、痩せぎすだが、腕を見ると、血管が不気味なほど浮き出ていて、凄味がある。
その上に目が大きく、一見、夜行性の動物のような、鋭い眼光。
ワシもスケベでは人後に落ちないと自負しているが、このオッサンのオーラはタダものではないと感じた。
ワシの直感では、この店に獲物を狙って張り込んでいる常連さんだろう。
なんせ、このとき、この店にはワシらとギョロ目のオッサンカップルしかいないのだから。
おそらく、オッサンの彼女は、オッサンの女ではなく、バイト女。
つまり、オッサンにお小遣いもらって、付いてきただけ。
カップル喫茶にはこういう常連さんがいる(笑)。しかし、常連だけに、女の攻め方は手慣れている。
案の定、ギョロ目オッサン、ワシに目と手つきでサインを送ってくる。
手を小さく擦るような仕草をし、目で了解を得ようとしている。
ワシは、Aさんに気付かれないように、顎を縦に振る。
ギョロ目、スーッとAさんの手を軽く擦るように掴む。
もう片方の手で、指の間を愛撫する。
Aさん、すこし驚いたが、やさしい愛撫に、ホッとしたのか、ギョロ目の愛撫を受け入れた。
しばらくして、ギョロ目、左手で彼女の手首を強く握り、その手を高く持ち上げ、右手で、擦りながら、ゆっくりと腕から肩方向に指を這わしていく。
指の動きが、ヤラシイ。ちょうどタランチュラの脚の動きによく似ている。
肩に指がかかったころ、オッサンの目が、蛇の目、あるいは龍の目に変貌した。
獲物を狙う攻撃の怖い目だ。
ワシはその目を見て、このオッサン、相当の手練れだなと分かった。
オッサン、Aさんを威圧していく。
彼女、オッサンの攻撃的な目に気付き、蛇に睨まれたかえる状態になった。
ワシはお手並み拝見といった構え。
オッサンの手が乳首に達するころ、彼女の肌に異常が起きていることにワシは気が付いた。
初めは、細かな薄い汗が白い皮膜のように見えた。
その汗の粒がみるみる大きくなっていき、ついに、汗があちこちから流れ、体が細かく震えている。
女の顔を見ると、苦しそうな顔に見えるが、すぐに極度に感じているのだと分かった。
そうなのだ、Aさんはマゾ快感で打ち震えていたのだ。
女は感じると汗をかくとはワシ知っていたが、これほどまでに流れる汗を見たのは初めてだった。
ついに、オッサンの指が、彼女のパンティに達し、パンティの上からバギナに触れた途端に、彼女は悲鳴のような声をあげ、イってしまった。
イッたあとも、腰から下が波打っている。
カップル喫茶を出た後、すぐにワシはラブホで彼女を抱いた。
ものすごいヨガリぶりだった。
「そんなに、あの男のタッチに感じたのか?」
「先生、感じました。あれはスゴイです。初めてです、あんな感じ」
「ワシがおまえさんを愛撫するのと違うか?」
「何倍も感じます。ごめんなさい。だって、本当に私が驚いたくらいですから」
「性感の世界って面白いものでな、第三者を交えると女は何倍も気持ちよくなるんだよ」
「怖かったけど、あの攻め方にはゾクゾクする快感がありました」
そして、その後、ワシとAさんは、いつものように会ってセックスしていたのだが、盛んに、カップル喫茶に連れて行ってくれと言うようになった。
Aさんは、性感の次のステージに脚を踏み入れたのだ。
つまり、二人だけのセックスではもの足りなくなったのだ。
次回に続きます。
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