ついにワシの車セレナeパワーがぶっ壊れた!
9月2日、関越自動車道を時速120㎞ですっ飛ばしてたら、突然、ギャギャギャ~~~~ッとデカい音がして、エンジンがストップ。この車はeパワー、つまり、モーター駆動(バッテリーに充電された電気だけで走る。エンジンはバッテリーに充電するためだけのエンジン)そのエンジンが突如壊れた!
すぐにワシは、危険な走行ラインから路肩へ移動。バッテリーの電力が残っているからそれで移動ができると考えていた。ところが、バッテリーに残っている電気量がほとんどない。急速に速度は落ち、1キロメートルも走りきれなかった。
ともあれ、路肩について、ダッシュボードパネルを見たら、オイル警告灯がこの時初めて点灯した。実はこの車でオイル警告灯を見たのは「初めて」なのだ。このエンジン破壊が起きる前、オイル警告灯はまったく点灯しなかった。つまり、いきなりぶっ壊れたのだ。
あと、バッテリー残量インジケーターがゼロ(黄色)を示していた。壊れた時点でまったく充電していなかったことが判明。壊れたとしてもこの時点までにいくらかはバッテリー残量が普通はあるはず。
レッカー車を呼び、このセレナを購入した日産B社に運び、事の顛末を話した。
まあ、何が原因でぶっ壊れたのか。読者諸君はわからんでしょうが、実は車のメンテナンス義務違反なのだ。
オイル交換をしていなかったから、エンジンが焼き付いてしまった。
なんと(笑)この車を購入してから2年3ヶ月、走行距離6万キロ。その間、一度もエンジンオイル交換をしていなかったのだ。
ただし、ガソリンスタンドで、旅先などで、オイルが少なくなっていると「継ぎ足し」はしていた。
整備工場でエンジン部分の状況を整備員から説明を受けた。
エンジンがオイル不足で焼き付き、ピストンロッドがエンジン下部のクランクケースを突き破り、1本は外に出て、1本は突き破る寸前で出っ張りができていると。
外からは素人には見えにくいところで見えない。
➀日産B社には、エンジンオイル警告灯が点かなかったこと。
②エンジンオイル交換はしていないが、オイルの付け足しはしていたこと。
③本当に焼き付きなのか、エンジンをバラして見せてほしいと。あるいはそれを写真に撮って見せてほしいと。
④なぜ、壊れた時点でバッテリー残量がなかったのか、充電していなかったのかの説明を。
オイル警告灯が点かなかった理由は、オイルの劣化による、スラッジ(オイルのカス)がセンサーを作動させなかったんだと。スラッジが溜まり、それが正常なオイル循環を阻止していたのだと。
しかし、オイル警告灯は文字通り、オイルが無くなったら警告する装置。ワシみたいなずぼらな男が世間にはいるはず、これらの者に対しても、命にかかわる装置。点灯しないのは、ちとヒドイ。日産はそういう仮定は無しとして設計しているわけだ。
まあ、こちらの1万2000㎞エンジン交換の規定違反、重々承知はしているけどね。
あの日、雨で、カーブを時速120㎞で走っていたとき、スリップ、あるいは後続車に追突されたとしたら、ワシは死んでいたかもしれない。
日産B社は、エンジンオイルは走行距離1万2000㎞で交換の規定だからとの一点張り。
確かに、ワシは横着者でオイル交換はしていなかった。これはワシとて、致命的なミスだとは認識している。
けど、オイル警告灯が点かなかったのは納得いかなかった。
実はこのセレナeパワーは電気電動車。エンジンはバッテリーに充電させるだけのエンジン。ワシのセレナは2年3ヶ月で6万㎞。走行距離が多く走ったとしても、殆どが電気で走るので、エンジンが使用された距離は実質2~3万㎞なのだ。回生ブレーキと言って、減速時にはこれによって慣性エネルギーをモーターで発電、逆送電、バッテリーに充電もさせたりする。
なまじ、車のことを知っていたから、まだ、新車2年だし、実質走行距離は2万㎞。と、安心していたのだ。
それに過去、普通エンジンの以前のセレナのとき、長距離、行っていたとき、オイルランプがチラチラと点滅した経験があり、その時は近くのガソリンスタンドでオイル継ぎ足しをして、東京に戻ってエンジンオイル交換をした。
つまり、オイル警告灯がついてからオイル交換をしても大丈夫だというヘンな経験があったのだ。この時に限らず、警告灯がついたのはそれ以前にも過去何回かある。相当のずぼら(笑)
ワシは、1年点検はしておらず、自己判断でこれまできた。車検のときだけオイル交換と言うことになる。もちろん、オイル継ぎ足しだけはしてきたが。
前記の➀、③、④について、ワシは問い詰めたが、走行距離1万2000㎞で交換の規定違反と言うことで埒があかない。
で、「うちでは対処しようがありません、成田さん、車をお引き取り願って、他のところでやってもらってください」とのご託宣。
「あ、そうですか。では、引き取ります」ということで、同じ日産の別会社A社に掛け合った。
そこでは「当方ではエンジンをバラすところまではできませんが、外したエンジンを成田さんが引き取って、第3者に調べてもらい、エンジンの焼き付きかどうかを確認したらどうでしょう。私も言いづらいですが、状況から見ると焼き付きだと思いますが」
ともかく、ワシはこのA社にお願いした。
ワシはこのトラブルに対して、様々な原因を考えていたのだ。
あのセレナeパワー車は、販売されてから、おそらくワシが一番に近い購入者なのだ。そして、なんと2年ちょっとで6万㎞走行。何らかの初期ロッド・欠陥が出た可能性もある。
例えば、東京を出発して関越高速道・鶴ヶ島で壊れる。この走行時間は約30分。振り返って、この走行中のエンジン音がいやに大きかった。どうも、7000回転くらいの音だった(へたすると8000回転のレッドゾーンかも)。
エンジンのスロットルはワシが操作するのではない。すべてコンピュータが判断して回転数を調節する。
電子的なトラブルを考えてみた。
バッテリーが殆ど空に近く、センサーが「空だぞ、空だぞ、充電しろ」とエンジンに伝える。エンジンはそれに答えるべくガンガン高回転を続ける。しかも、なぜか、充電するには細い供給電力。
こうして、エンジンは30分間、レッドゾーン近くか、それに準ずる回転であったとする。エンジン温度は上がり、焼き付く。オイルが少ないのも相乗して、ついには焼き付きが発生というコースも。
なぜワシがこんなことを考えるかと言うと、高速走行中、全くオイル警告灯が点かなかったからだ。オイルセンサーが正常なら、オイルは入っていたことになる。原因は30分間のレッドゾーン(近くの)回転だと。
エンジンが破壊され、当然オイルが漏れる。この時初めて、オイルセンサーが感知し、停止してから、オイル警告灯が点いた。こう推測もできるのだ。
さて、車を熟知しておられるかたなら、エンジンがレッドゾーンに入ることはないと思われるでしょう。普通のエンジンでは、その前に電子的にカットされるからだ。
そのあたりが、eパワーのエンジンも同じなのか、ワシは知見をもたない。ただ、充電中のエンジン回転数は2000~4000回転数くらいの燃料効率のいいレンジだと思っていたら、なんと7000回転くらいは上げるんだとメカに聞いた。驚いた。
トラブルが起こってからなんと一ヶ月がB社。その後A社から10月14日、電話があり、修理は終ったと。そして、外したエンジンを見てくださいと。
早速日産A社に出向き、エンジンを見せてもらった。完全にクランクケースの下部から、ピストンロッドがニョッキリと出ている。もう片方は瘤ができている。ロッドは2本が破壊されていた。
ロッドは黒く、先端が曲がっていた。ワシは鋭角的に割れた先端だと思っていたが、大袈裟に言うとグニャリとした感じ。
黒いから、たぶん焼き付きだろう。
ロッドが出ているところから、エンジン内部は全く見えない。
本当に焼き付きかどうか、バラして、専門家に見てもらうしかない。
ちなみに、ピストンロッドがクランクケースを破壊した例はB社でもA社でも聞いたことがないと。かなりのレアなケースらしい。よって、セレナeパワーでは初めて。
普通、焼き付きでロッドがクランクケースを壊すことはないという。
ネットで調べてみたら、過去に日産のスカイラインでワシと全く同じ箇所がピストンロッドが出て破壊されている動画があった。「なんでこんなことになるのか、わからない!」という、動画発信者の整備士。
さらに日産系の人に聞いたら、同じ日産のeパワーでオイル警告灯が点かなかった車が2台あったと。ワシので3台目になる。
トヨタではアルファードなどの車が焼き付きを起こしている。調べてみたら、それらは、なんと中国製のエンジンのみの欠陥だったと。おいおい、エンジンも中国製をつかってるのかよ!そのエンジンは無償で交換してくれると。
まあ、疑るわけじゃないが、ワシのエンジンも中国製だったりして(笑)
このエンジン、梱包寸前、計画だとワシが引き取り、予め言ってあった整備工場に運ぶつもりだったが、日産A社の工場長が感じのいい方だったので、もう、面倒くさくなって、これは焼き付きだということにしてオシマイにした(笑)
反省
ワシはエンジンオイルは継ぎ足ししていれば、大丈夫だと思い込んでいた。スラッジがオイルセンサーを作動不可にするとは知らなかった。
およそ、2万㎞でオイル交換すればよいと思っていた。
オイル警告灯は絶対的に信用できると思い込んでいた。
これらの想い込みが今回のトラブルの原因だ。
なので、これからは、オイル警告灯は信用せず、オイルゲージで目で確かめていくことにする。
(そうなると、オイル警告灯はない方がいいという思いにもなる。なまじ、警告灯に絶大なる信用をおいていたから(笑))
ちなみにこのトラブルの修繕費用は78万円だった(トホホ)
いやいや、皆さん、エンジンオイルはきちんと規定に則って交換いたしましょう!
まあ、新品のエンジンになったから、これは、車が新車となったと同じ。数十年も乗り続けるゾ~~!!