2018年12月28日

犬が登場する成瀬−『晩菊』そして『おかあさん』

去り行く戌年の2018年に因んで。
犬が登場する成瀬映画その2。
驟雨』に続いて思い浮かぶのが『晩菊』。
昔、芸者をしていた杉村春子は、独り身で子どももいない。
今は、金貸しや土地を売って生計を立てている。
この杉村春子が可愛いい子犬を飼っている。
クリクリ目が愛らしい子犬だが、知らない人がやってくるとしきりに吠える。

晩菊

春子の家には、子犬の他に住み込みのお手伝いさんがいる。
耳が不自由な若い娘。
土地の仲介人・加東大介に「(言葉が通じないから)不自由じゃありませんか?」と言われて、春子は「静かでいいのよ」と答える。
用事などはジェスチャーで伝える。
おとなしく静かなこの若いお手伝いさんを演じているのは、鏑木ハルナ。
めし』で原節子の従兄・二本柳寛の妹を演じている。
こちらでは台詞もしゃべっているが、可愛さでいえば、『晩菊』の方が上だろう。
お金だけが頼りで、芸者時代の同僚から嫌われる杉村春子は、可愛いものをそばに置いて暮らしている。

犬が登場する成瀬映画その3。
覚えていなかったが、『おかあさん』にも犬がちょっとだけ登場する。
おかあさん・田中絹代の次女・久子と絹代の妹・中北千枝子の息子・哲ちゃんが外で遊んでいて、哲ちゃんが犬に泥んこにされてしまう。
哲ちゃんは着替えがないので、久子のスカートをはかされる。
「スカートなんて嫌だい!」と言っても、代わりにはくズボンがないから仕方がない。
絹代はスカートの裾の真ん中前後をピンで留めて仕切りを作ってやる。

2019年は成瀬巳喜男没後50年。
(獅子文六も没後50年)



2018年12月25日

小津安二郎アドベントカレンダー12月25日

小津あさゑfaceS
小津あさゑ

小津安二郎の母。
三男二女をもうけ、安二郎は次男。
独身だった安二郎と最後まで二人暮らし。
「生憎、嫁が留守でして、
こんなお婆さんで失礼します」
などと冗談を言って客を迎えたとか。


2018年12月24日

小津安二郎アドベントカレンダー12月24日

原節子faceS
原節子

小津作品では、
突然自分一人で結婚を決めてしまう
『麦秋』の不思議ちゃんな原が
一番の(個人的)お気に入り。
左の顔は『東京物語』で東山千栄子に
「これお母様のお小遣い」と言っているところ。

1920-2015