Jazz & Drummer

ジャズ、フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽97%、感じたままに書いている個人ブログです。

Jack DeJohnette / In Movement

Jack DeJohnette (Ds, P, El-Per)
Ravi Coltrane (Ts, Ss, Sopranino)
Matthew Garrison (El-B, Electronics)
Rec. October 2015, NY
(ECM 2488)

ジャック・ディジョネットとジョン・コルトレーンの息子のラヴィ・コルトレーン、ジミー・ギャリソンの息子のマシュー・ギャリソンの共演なので、非常に興味深い顔合わせではあるのだが、昨年の東京ジャズでの演奏は期待したほどではなかったので、その後にレコーディングされた本作もどうなのかが気になるところ。でもCDの場合は映像がない分、音だけに集中できるので、このトリオに対するイメージもまた変わってくるかもしれない。

ディジョネット曲が2曲、ラヴィとの共作が1曲、3人の共作が2曲、コルトレーンの「Alabama」、マイルス(エヴァンス)の「Blue In Green」、モーリス・ホワイトの「Serpentine Fire」で全8曲。
東京ジャズでは相手の出方を模索している間に演奏が終わってしまうような中途半端な印象だったけど、あの後も何回か一緒にやる機会があったのか、本作ではいい感じに仕上がっている。その演奏はトリオとしての目的と思われる即興性を重視しながらのスピリチュアルなもの(コルトレーンを連想させるような)がメインとなっていることに変わりはないのだが、それがまたECMサウンドともよくマッチしているね。ただしマシューのベースがちゃんとかみ合っていないように感じられるのは相変わらずだし(おそらく目指している音楽の方向性が異なるのだろう)、ディジョネットとラヴィがデュオで壮絶な戦いを繰り広げている7曲目「Rashied」(ラシッド・アリに捧げたのだろう)以外は全体的に大人しめの曲が多いのも同様なので、3人が激しくぶつかり合うような曲がもう何曲かあってもよかったのではと思う。またビート的にもロック調のリズムではなく、できれば4ビートの方を多く聴いてみたかった。それとディジョネットのピアノも私としては常々必要ないと思っているのだが、今回は「Blue In Green」でけっこういい感じのバッキングをしているので、これでよしとしよう。
ということで本作にも不満な部分はあるものの、東京ジャズのときよりは違和感のない、いい演奏を楽しむことができた。録音(エンジニアはジェームス・ファーバー)も各楽器がバランスよく録れていて上々だね。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

In Movement
Dejohnette/coltrane/
Ecm
2016-05-06

 
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Cuong Vu Trio Meets Pat Metheny

Cuong Vu (Tp)
Stomu Takeishi (B)
Ted Poor (Ds)
with Pat Metheny (G)
Rec. February 4-6, 2015, NY
(Nonesuch Records 7559-79466)

「Pat Metheny Group/Speaking of Now(02年)」「Pat Metheny Group/The Way Up(05年、別頁あり)」に参加していたクオン・ヴー(1967年ベトナム生まれ、5歳でアメリカに移住)にはこれまで興味がなかったのだが、本作にはお返し的にパット・メセニーが全面参加しているのだから買わないわけにはいかないだろう。他のメンバーのツトム・タケイシ(武石務)はこれが初聴き。Wikipedeliaによると1964年生まれで、バークリー音楽大学、ニュースクール大学を卒業後はNYを拠点に活動中のようだ。テッド・プア(1981年生まれ)は「Mike Moreno / Another Way(12年、別頁あり)」「George Colligan / Ask Me Tomorrow(14年、別頁あり)」に参加していたね。同じくメセニー参加のアルバムでは、ちょっと前に聴いた「Logan Richardson / Shift(16年、別頁あり)」もなかなかよかったので、ここでの演奏も楽しみにしている。

ヴー曲が5曲と、メセニーの「Telescope」、Andrew D'Angeloの「Tune Blues」で全7曲。
1曲目「Acid Kiss」はフリー調。なかなかインパクトのある演奏となっているけれど、トランペットにエコーをかませたりしながらのプレイの切り口は、マイルスから多大な影響を受けていたかつての日野皓正あたりに近いものがある。途中からはロックビートに変化するけれど、この辺ももろエレクトリック・マイルスといった感じ。そんな中メセニーがヴー以上に自由奔放なプレイを繰り広げていて、アドリブなんかも相当ブチ切れているのだから嬉しくなってしまう。2曲目「Not Crazy (Just Giddy Upping)」はアップテンポの4ビート。この曲でもメセニーは容赦なくいっているけれど、そのフレージングは手癖のオンパレードなので、むしろアドリブ2番手のヴーの方に新鮮味を覚える。また武石のエレベには、スティーヴ・スワロウとも共通するような不気味さ(いい意味で)を感じるね。3曲目「Seeds of Doubt」はロック調だけど、PMG、あるいはそれ以前の「Bright Size Life」を連想させるゆったりとした曲調(曲が進むにつれて激しくなっていくけれど)となっているのが、ここまで過激な演奏が続いた中でのいいアクセントとなっている。4曲目「Tiny Little Pieces」はまたフリー調。静から動へと変化していくダイナミックな演奏は、ピアニッシシシモから徐々にクレシェンドしていってフォルテッシシシモで終わる「ボレロ」にもある意味通じるものがある。5曲目「Telescope」はミディアム・テンポの4ビート(3拍子)。曲に聞き覚えがないということは、このレコーディングのためにわざわざメセニーが作曲したのかな。その辺は定かでないけれど、6/8基調のビート自体やプアのドラミングが私の好みともピッタリとマッチしていて実にいい塩梅。メセニーのアドリブ後のロック的なリフなんかも非常に効果的だ。
残りの曲は割愛するけれど、マイルスとPMGを足して2で割ったものにECM的なスパイスを加えた感じではあるものの、それなりのオリジナリティーは感じられるし、メセニーも含めたメンバー全員が同じベクトルでプレイしているおかげで、どの曲もいい感じで楽しむことができた。録音(エンジニアはPete Karam)も各楽器がバランスよく録れていて、その音質共に上々だね。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Cuong Vu Trio Meets Pa
Cuong & Pat Meth Vu
Nones
2016-05-06

 
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(HMV)
1.Cyrus Chestnut / Natural Essence
2.Brad Mehldau / Blues & Ballads
3.Warren Wolf / Convergence
4.Miroslav Vitous / Music Of Weather Report
5.Lorenzo Tucci / Sparkle

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