Jazz & Drummer

ジャズ、フュージョンの新譜や好きなドラマーのことなど音楽97%、感じたままに書いている個人ブログです。

(HMV)
1.Edward Simon / Latin American Songbook
2.Eric Lewis / And To The Republic
3.Will Calhoun / Celebrating Elvin Jones 
4.Joshua Redman / Brad Mehldau / Nearness

4枚で40%オフセール利用。 
Clip to Evernote --EDIT--

Daniel Freedman / Imagine That

Lionel Loueke (G, Vo)
Jason Lindner (P, Key)
Omer Avital (B, Oud on 3)
Gilmar Gomes (Per)
Daniel Freedman (Ds)
Angelique Kidjo (Vo)2
Rec. June 6, 2013, NY
(Anzic Records ANZ0054)

イスラエルのミュージシャンと共演する機会が多いダニエル・フリードマンのリーダー作は、「Daniel Freedman / Bamako By Bus(12年、別頁あり)」以来ということになるのかな。本作にも引き続きリオーネル・ルエケ、ジェイソン・リンドナー、オマー・アヴィタルが参加しているので(フリードマンも含めて、4人は「Avishai Cohen/After The Big Rain(07年)」でも共演している)、音楽的にどういうことをやっているのかはなんとなく想像がつくし、フリードマンのドラミング自体も自分のツボにバッチリ嵌っているというわけではないのだが、今の時期にはワールドミュージック的な演奏がピッタリだろうと思って買ってみた。

フリードマン曲が4曲、ルエケ曲が1曲、リンドナー曲が2曲、レディオヘッドの「Codex」で全8曲。
アフリカや中東らしきリズムや音階を効果的に用いながらのエスニックな音楽といえば分かりやすいかな。曲によっては2曲目「Baby Aya」(フリードマン曲)のような、かつてのスペシャルEFXを連想させるフュージョン的な演奏もあったりするけれど、これ1枚でいろんな国を旅しているような気分が味わえるのは前作「Bamako By Bus」とも変わらない。今回はメンバーが少ない分サウンドもスッキリしている印象を受けるけど、そんな中でルエケが曲調に応じてギターのトーンや奏法を変えながら弾いている(民族楽器的に弾いている場面もあり)のが一番の聴きどころ。それと比べるとリンドナーはどちらかというとバッキングに回っている感があるものの、そもそもがアドリブでギンギンに弾きまくるようなタイプのピアニストではないので、役割としてはこれで十分だろう。二人の息の合ったコンビネーションに加えて、6曲目「Love Takes Time」(リンドナー曲)や7曲目「Eastern Elegy」(フリードマン曲)ではアヴィタルが骨太ながらもメロディアスなソロで聴かせてくれるのだが、肝心のフリードマンはどの曲でも多彩なビートで楽しませてくれるとはいえ、基本的にはリズムキープに徹しているだけなので、もっとドラマーらしい自己主張があってもよかったのではと思う。
フリードマンというよりも、ルエケのカラーが色濃く打ち出された演奏で、近作「Lionel Loueke / Gaia(15年、別頁あり)」では封印していたヴォイスまでも数曲で披露しているので、ルエケを好きか嫌いかで評価は分かれるかも。私としてはデビュー当時は大嫌いだったけど、音楽性が変化してきてからは普通に楽しめている。本作の録音(エンジニアはJoel Hamilton)は可もなく不可もなしといった感じではあるけれど、各楽器から余分な残響音を排したタイトな音質が、やっている音楽にはよくマッチしているね。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

Imagine That
Daniel Freedman
Anzic Records
2016-05-13

 
Clip to Evernote --EDIT--

Cyrus Chestnut / Natural Essence

Cyrus Chestnut (P)
Buster Williams (B)
Lenny White (Ds)
Rec. November 17, 2015, Yamaya Hall, NY
(HighNote HCD7283)

2000年代に入ってからのサイラス・チェスナットには無気力さが感じられて(手癖だけで弾いているような)、もうリーダー作を買うのは止めようと思った時期もあったのだが、エリック・リードとの共演盤「Eric Reed&Cyrus Chestnut/Plenty Swing, Plenty Soul(10年、別頁あり)」でチェスナット自身も感じるものがあったのか、「Cyrus Chestnut / The Cyrus Chestnut Quartet(12年、別頁あり)」「Cyrus Chestnut / Soul Brother Cool(13年、別頁あり)」と、アルバムがリリースされるごとによくなってきているので(デビュー当時のような輝きを取り戻した感がある)、本作にも期待している。今回はこれまでとは趣向を変えて、大ベテランのバスター・ウィリアムスとレニー・ホワイトがリズム隊なので、また一味違った演奏が堪能できそうだ。

チェスナット曲が2曲、ウィリアムス、ホワイト曲が各1曲、ジョー・ヘンダーソンの「Mamacita」、ジジ・グライスの「Minority」、スタンダードの「It Could Happen to You」「I Cover the Waterfront」「My Romance」で全9曲。
簡単なヘッドアレンジを施しただけのようなセッション的な演奏ではあるけれど、どの曲もスウィンギーで実にいいね。私好みのガツンとくる演奏とは異なるけれど、各人のリラックス感を漂わせながらの腹八分目の演奏が身体に心地いい。聴きどころはなんといってもチェスナットのピアノなのだが、上辺だけでテラテラと弾くことなく、どんなに速いフレージングであってもちゃんと魂がこもっているわりにはタッチ自体が軽いので、過度にヘビーに感じることのないプレイが楽しめる。またそれに同調しながらのウィリアムスとホワイトのバッキングもさすがで、ロン・カーター的な雰囲気を醸し出しながら弾いているウィリアムスはソロでも持ち味を遺憾なく発揮しているし、いつものことではあるけれどフュージョンをやっているときとは違って完全にジャズドラマーになり切って叩いているホワイトのラフさが感じられるドラミングも、トリオとしての安心感へと繋がっているね。オリジナルを含めた選曲も非常にセンスがいいし、動と静のバランスも良好で、オーソドックスなスタイルのピアノトリオ演奏としては文句のつけようがないのだが、しいていえば中盤にもドラムソロが入っている曲があれば全体が引き締まって、更によかったのではと思う。
チェスナットのピアノトリオ作品としては久しぶりにいい演奏を楽しむことができたし、ホールトーンを上手くミックスさせながらの開放感のある録音(エンジニアは内藤克彦)も上々で、本作は買って大正解だった。

評価☆☆☆☆ (☆最悪!、☆☆悪い、☆☆☆普通、☆☆☆☆良い、☆☆☆☆☆最高!) 

NATURAL ESSENCE
CYRUS CHESTNUT
HIGNO
2016-07-01

 
Clip to Evernote --EDIT--

↑このページのトップヘ

ブログパーツ
google-site-verification: google878c7206ee6d4f7b.html