1月梨本塾レポ4 K-RUN-Bクラス決勝

続いて行われたBクラス決勝。フリー走行を終えた各車がグリッドに整列し、いよいよスタート。

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スタートからまず飛び出したのは皆藤CB750。続いて梨本、保知戸のともにCB400SFコンビ。

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その後方に安部と続く。

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しかし、スタート直後の1コーナーで早くもアクシデント発生。瀧崎NSR50がなんとチェーン外れにより脱落。普段レーススタートを行っていない多くのアマチュアライダーは、このようなトラブルに出遭うケースも少なくない。チェーン、及びアクスルシャフト系の管理はしっかり行いたい。

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車輌は完全にストップ、これにより一周目からフルコースコーション、全車30km/hでの徐行運転となった。まさに波乱の展開となる。

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停止車輌の移動、安全確認を済ませてから、レースがリスタート。順位は1コーナーを通過したときのままである。

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リスタート後、いきなりスパートをかけたのは皆藤CB750。一気に後続との差を引き離していく。

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やや離れて二番手争いを演じることになったのは梨本、保知戸、二台のCB400SF。

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リスタート後の一周でこれだけ離して見せた皆藤CB750.

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1月も毎週のように練ランにきていたという皆藤CB750。数日前に転倒を喫したようだが、そのダメージは少なく、大きくハングオフする独自のライディングフォームと相まって、十分な集中力がうかがえる。

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その皆藤に追いつきたい2台のCB400SFだったが、徐々に離されて行く。

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その後方、四番手には安部グース。

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さらにその後方5番手には西村CB400SF。CクラスにおけるCB400SF率は非常に高い。実戦的な小排気量市場に乏しい昨今では、基礎スキルを身につけるには最適の一台といえる。もちろんこのマシンでも、27秒台はもちろんのこと、しっかりとセットアップを煮詰めていけば26秒台も夢ではないだろう。CBR、GSXR、R1、ZXシリーズなどでの26秒台もいいが、このNK400ccマシンでの26秒台というのも魅力的だ。

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6番手には高土FZ1。

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7番手には初参加、初サーキットという高校生の根本YSR50。なお、根本はこの日最後のフリー走行にてめでたく「初膝スリ」に成功した。

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早くも皆藤CBが根本YSRをラップダウンしていく。

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そこに2台のCB400SFも続く。

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70歳のCB乗り、そして17歳のCB乗りと、年の差53歳という、まさに世代を超えた戦い。他の競技では中々実現しないこういったシーンが、梨本塾ではしょっちゅう垣間見れる。

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エイジレスとはこの人のためにある言葉かもしれない。70歳を超えてなお毎月膝をすり、自分より50歳以上も下の世代と本気でバトルする男。その突っ込み重視の走りは時折塾長からも「いつも調子に乗って突っ込みすぎ、止まりきれない悪癖がある」と厳しい指摘を受けることがあるが、しかし勝負どころを外さず、最後までけして諦めない走りは、十分参考になるものである。

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まさにその背を見てなんとか前に出ようとする、孫ほども歳の離れた保知戸CB。高校生初参加、という肩書きはすでになく、一人のライダーとして走っている。

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「ナシパパ」という、ありえないようなナンバープレートで「梨パパ」に襲い掛かる保知戸。塾熟練錬オーバーセブンティを攻略できるか。

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後方でそんなバトルがあるとは知らずに快走を続ける皆藤CB。ラップタイムは31秒台前半である。

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6位高土FZ1をラップダウンする梨本CB。

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しかし保知戸CBはこれを攻略できず、ここで差が開いてしまう。バックマーカーの効率的な処理の仕方も、速くなっていく上では覚えなければいけない必須項目である。

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4番手を走る安部グースもここのところ着実にペースアップを果たしている。やはりマメに練ランにきているようで、今後は足回りのセットアップも進めて行きたいとのこと。

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6位高土FZ1をパスし、今度は5位西村CBに襲い掛かる保知戸CB。

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少しずつパッシングにも慣れ………

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難なく「二日酔い」だと訴える西村CB400SFをラップダウンすることに成功した。

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レース後半に入ると、ややペースを落としてきた皆藤CBに対し、梨本CBが牙を剥く。

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残り1ラップで、この差まで詰めた。ちなみに皆藤CBのすぐ前方には、バックマーカーがいる。

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残り半周を切った3コーナー。やはりここが勝負どころとなった。まず皆藤CBが渾身のアタックで高土FZ1を再度ラップダウン。しかしそこに梨本CBも入り込み………

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さらに無理やり皆藤CBのインにマシンをねじ込もうとする。

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がしかし、これは失敗に終わる。この三台の中で唯一冷静だった高土FZ1がラインを譲ってくれたお陰で、トップ二台は事なきを得た。

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最終コーナーをトップで立ち上がる皆藤CB750。

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見事後続を振り切り、11年度K-RUN-Bクラス、その初陣を飾った。

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まだまだ進化を諦めない50代。28秒台達成することで「ニューマシンへの乗り換え切符」が塾長から手に入れられるとのことだが、果たして今シーズン中に達成なるか。

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11年度梨本塾 1月 K-RUN-GP 結果一覧

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【 表彰式 】

それでは最後に表彰式の模様をお伝えする。

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「今期は本気で26秒台を狙っていきたいと思います」

そう宣言したのはAクラス二位となった小野寺GSXR1000L0。様々なマシンを器用に乗りこなす実力者だけに、いよいよ本気になればそう遠くない日に目標が達成されるだろう。



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26秒台達成ながら、いつも通り謙虚な姿勢を崩さないAクラス優勝篠塚CBR600RR。今シーズン、チャンピオン候補の最右翼となりうるか。

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現在、梨本塾Aクラス優勝者は30~40代がもっとも多い。後ろで勝者を讃えている20代の彼らもそろそろこの頂点を目指して頑張って欲しい。

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40代と20代のみで構成された今回のAクラス入賞者。

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続いてBクラス。なんといっても今回の目玉は、3名の高校生のうちの一人、保知戸CB400SFが3位入賞したことだろう。もちろん今後もまだまだ伸びそうな可能性を秘めている。
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終盤追い上げた梨本CB400SFが二位を獲得。
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優勝は皆藤CB750。梨本塾の街宣マンともいえる存在となって久しいが、この人もまたエイジレスメンバーの一人といえるだろう。

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Bクラス入賞者の面々。10代20代40代50代70代という、あらゆる年代が楽しんだのが、今回のBクラスである。次回はどんなメンバーがここに入って来るのだろうか。

1月梨本塾

「完」



なお、今回の梨本塾レポの写真は梨本塾オリジナルフォトに加え、塾生である中尾、佐藤両氏による撮影分も含まれている。両氏の写真はご好意により梨本塾参加者に対し、すべて無料公開されている。以下のリンクより閲覧可能である。もしもご自身のブログなどで使用する場合には、ぜひとも中尾氏、佐藤氏それぞれに一言お礼をお願いしたい。

中尾氏撮影分
https://picasaweb.google.com/Shin1NKO/2011102?authkey=Gv1sRgCNSGrLqrlo721AE&feat=directlink
https://picasaweb.google.com/Shin1NKO/20111?authkey=Gv1sRgCNOEq6rBjMfkAQ&feat=directlink
佐藤氏撮影分
http://picasaweb.google.com/106697510886954582018/23130?authkey=Gv1sRgCJzaitXrmLz69QE&feat=directlink

中尾氏ブログ「しにちなかおの開発進捗」

http://shin1nko.blogspot.com/

佐藤氏ブログ「俺のサウンドを聞け~」
 http://blogmichi.blog65.fc2.com/