2011年第五回梨本塾レポ3 K-RUN-GP-A

ヘビーレインコンディションで始まった梨本塾だったが、決勝ひとつめ、K-RUN-GPのAクラスが始まる頃にはかなり小降りの雨となり、ややコンディションは回復しているかのように思えた。

恒例のレース直前ブリーフィング。ここで再度K-RUN-GPルールの最終的なチェックを行う。このときサイドスタンドがないと集合できないので、なるべく梨本塾ではサイドスタンドの装着を推奨している。

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Aクラス、全10台が出揃ったところでいよいよスタートとなる。フロントロー一番外側に今シーズンは全日本選手権ST600クラスにエントリーするという濱原颯道ブロス、次いで篠塚CBR600RR、さらに人見CBR600RRという布陣。この中では人見だけレインタイヤを装着している。

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全車整列し………

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ついにスタート。

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1コーナーでは濱原、篠塚、人見が絡む格好となり

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その後ろに八木が続いていく。

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トップの取り合いはここからスタート。ひとまず篠塚が鼻先を押さえる。

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その後方には渡邉、山中、古溝、前田、佐藤、萩原と続く。前からCBR600RR二台、そしてGSXR600、RVF400、NSR250、NSFという5位争い。

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S字も篠塚が抑えきり………

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帝王コーナーへはトップで進入。

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非常に滑りやすい一周目の左をクリア。

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その後方では1コーナーで10番手間で落ちたNSF萩原が、3つのコーナーで5台を抜き去るという曲芸的なライディングを見せる。一気に5位に浮上。

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さらに高校生の元気のよさでジャンプアップを狙う前田が古溝のインを突く。

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そのままの布陣で一周目を終えるトップグループ。

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しかし5位萩原以降はまだまだ混沌としている。

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渡邉、山中、ひとつ順位を上げた前田、古溝と続く6位争い。

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トップ争いは未だ様子見のペースだ。

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3位人見がやや4位の八木をリードする。

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その八木に襲い掛からんとするのが萩原。さらにジャンプアップなるか。

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タイムアタックでは一気にジャンプアップしてみせたものの、決勝では周囲にもジャンプアップ組がたくさんおり、その中で抜け出せずにいる渡邉、山本のCBRコンビ。前田RVFがすでに狙いを定め………

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その後一気にパスする。これで前田は8位から7位へ。

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その後ろでも同じく高校生の佐藤竜星NSR250Rが古溝を抜きにかかるが………

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インに入ったものの、無謀な突っ込みで止まりきれず、古溝の素晴らしい状況判断で接触は免れたものの………

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あえなくそのままコースアウト、そして泥水に足元をすくわれ転倒。

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幸い怪我はなかったものの、車輌移動に手間取り、結局この間はイエローコーションとなる(全車30km/h厳守、追い越し禁止、前者との差を詰めてはならない)。

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数周後、マシン撤去とコース確認が終了し、コースクリアとなる。レギュレイション通り、コントロールラインを通過したものからレース復帰となる(但しイエローコーション中のマシンに追いついてしまった場合は、それを抜いてはならない)。

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再びトップ争いが再開される。このアクシデントで人見もまたその差を縮めたかのように見えたが、実質は二台による一騎打ち、といった様相であった。

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4位争いをしている八木R1、萩原NSFも、順位に変動はない。

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未だ雨は小康状態を保っており、路面状況はやや改善されてる。しかしそれでもトップ篠塚はCBR600RRにドライタイヤである。滑らないはずはない。

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この3コーナー左の立ち上がりでも

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何度となくハイサイドを喰らいかけている。

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一方の濱原はツインネイキッドならではの特性を生かし、非力なものの、その安定した運動性を武器に篠塚にプレッシャーをかけていく。

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しかし篠塚も譲らず、まだ順位はスタート時のままだ。

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6位争いの三台は未だ離れず。

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その後ろに古溝。

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レースも中盤に差し掛かったころ、ついにトップが入れ替わる。

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狙い済ましたように濱原が3コーナー左でインをつき、トップ奪取。

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予選でのタイムアドバンテージを考えた場合、このままぶっち切る可能性が非常に高いと思われたが………

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しかし篠塚も必至に追走する。2台でバックマーカーの6位争い集団に突入していく。

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その最中に前田RVFが6位を奪取。渡邉が陥落する。

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翌周のホームストレートでは、なんと篠塚が国際ライセンスライダーを抜き返して見せる。いくらCBRの方がストレートが速いとはいえ、ドライタイヤでこれほどのウェットコンディションにおけるアドバンテージなどあるはずがない。むしろ不利なはずだ。

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篠塚は一気に7位渡邉を周回遅れとする。

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それに濱原も続き………

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さらに今度は左で篠塚のインを刺す。 K-RUN-GP-A-2につづく