続いてBクラス、決勝。

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Aクラス終了時には激しい雨に見舞われたものの、Bクラススタート時にはまた小康状態となり、やや視界はクリアとなる。

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そんな中、全10台が一斉にスタート。

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まずホールショットを奪ったのは昨年梨本塾チャンピオンの生駒デイトナ。続いて坂垣内CBR600RR、梨本亮CB400SFと続き、その外側から榎本CBR1000RRが被せていく。

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やや小康状態かと思ったのもつかの間、1周目の3コーナーでまた雨が激しくなりはじめ、Bクラスライダーたちにはより慎重なライディングと高い集中力が求められる。

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すぐにドシャブリに。

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5番手以降は混沌状態。GSXR1000K6、CBR600RR、グース、そしてNSFと続く。

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その後ろにはAクラス常連の#3中尾、そして初参加のエイプ#48花木。

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まるで8耐のライトオン時のような光景。ここまで暗い中で行われる梨本塾は非常に珍しい。

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一周目は順位変わらず。

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そのまま生駒が1コーナーへ飛び込んでいく。まさに「飛び込んでいく」という表現がピッタリいった感じの水面路だ。

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3位争いは梨本と榎本の戦い。榎本がなんとかインを奪おうとしているが、ドライタイヤなので当然無理は出来ない。

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その後方、米山、渡辺、安倍による5位争い。

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この時点でマシン的なビハインドはむしろ、K6に乗る米山が背負っているといっていいだろう。もっとも有利なのはグースの安倍だ。

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その安倍の後ろから、午前Cクラスより見事ジャンプアップしてみせた古溝(女性)がNSFにて唯一気持ちよさそうに走っている。

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さらにその後ろでは、あろうことかドライで27秒00までいっている#3中尾が、初参加の花木エイプに抜かれてしまう。これで中尾は最後尾へ転落。

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さきほどの周回ではうまくいかなかったパッシングだったが………

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この周ではしっかりとCBR1000RRに仕事をさせ、危なげなく1コーナーで梨本をパス、3位に浮上した榎本。

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終わる気配のない5位争いには………

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いよいよ古溝NSFも加わって4台に膨れ上がる。

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CB1300SBカラーに似せた美しいエイプで疾走する花木。

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いくら「雨は相当苦手」といええども、さすがに初参加のエイプに負けたとあってはやってられない中尾。徐々にペースを上げる。

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一方、トップ争いには大きな動き。

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それまで2番手にいた坂垣内が、ついにディフェンディングチャンピオンのインを突いて見せた。まさにCBR600RRABSの真骨頂ともいえるシーンだろう。

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その後も調子よさそうにトップでレースを引っ張っていく坂垣内。さらに今度は生駒の後方から#10榎本が追いついてきた。

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不安な感じがまったくないまま1コーナーに入っていく坂垣内に対し………

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ABS未装着の生駒、榎本は当然、相当に慎重な操作が求められている。

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ドシャブリの雨の中、単独4位を走る梨本亮、71歳。

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すでにカメラレンズも滲みはじめるほどのヒドい豪雨だ。

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またしても8耐ライトオンステージ。梨本塾が幻想的な空間になりつつある。

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そんな幻想空間の中で追い上げてきたのは、やはり初参加で午前Cクラスからのジャンプアップ組であるロッシゼッケン#46、渡辺。

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エキゾチックなカラーリングのCBR600RRとともに必死に上位進出を伺う。

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グースvsNSFの対決は未だ決着つかず。

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なんとか大きなジャンプアップを果たしたかった安倍だが、しかしもう一つペースが上がりきらない。

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一方で初参加の古溝は大善戦。ヘビーレインを楽しんでいる。

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購入して二度目の走行であるデイトナに、やや手こずっている生駒に対し、

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榎本CBR1000RRは猛チャージを開始。

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しかしチャンプ生駒も譲る気はなく、

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3台はほぼ等間隔で緊張感の高い走行となる。

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ペースを上げてきた花木。順位も上がってきた。

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一方左コーナーの進入、立ち上がりでことごとく滑っていた米山はやや戦意喪失気味か。順位が下がっていく。

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そんな米山、中尾の10位争いに、

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トップ3台が争いが追いつき、

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Bクラス10台の出走者中、5名が絡む大渋滞になる。

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ここでやや坂垣内が抜け出すかに見えたが………。

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まだまだ終わらない6位争い。

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残り周回数はいよいよ7周。やや生駒が辛そうだが………

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やはりその周の3コーナーにてスリップダウンを喫してしまう。塾長をはじめほとんどの梨本塾参加者が「生駒さんが転んだのを見たのは初めて」というほど珍しいことだったが、幸いなことに生駒に怪我はなく、

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また迅速な処置をしてくれたために………

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すぐにレースは再開される。

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生駒が脱落したこといでトップ争いは二台に絞られた。

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そしてレース最終盤、残り1周半の時点でこの差。3位を走る#25梨本亮はすでにラップダウンされる直前だ。

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最終ラップホームストレートではその梨本に対しブルーフラッグを提示。これによりトップ争いはクリアなスペースを確保できたものの、しかし1コーナーでは順位は動かない。

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首位坂垣内、2位榎本までが同一周回。

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そしてその後ろでは3位梨本、後半非常にいいペースで追い上げてきた、4位渡辺、そして5位安倍。ここも逆転の可能性は大きい。

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さらにその後ろにも、追い上げてきた花木、古溝と続く。すべて同一周回の長い3位争いだ。

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最終ラップの3コーナー左、恐らくここのワンチャンスにかけたであろう榎本だったが、しかし残念ながら順位は入れ替わることがなかった。今度こそ、このままの決着だろうと思われた。

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そして珍しく最後にダンゴ状態となった3位争い。非常に密度の濃いグループ 走となっている。

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最終コーナーへのアプローチでもABSを信じきっている坂垣内がしっかりとフルブレーキング。

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榎本は一瞬だけその差を詰めたものの………

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しかしコーナー中にややワイドなラインとなってしまう。これで坂垣内の勝利が決まった………。

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かに、見えた最終コーナー立ち上がり。まだ諦めていなかった榎本がクロスライン気味にアクセルをワイドオープン………すると………

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信じられないことに榎本CBR1000RRは坂垣内CBR600RRとの差を一気に詰めて………

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なんとコントロールライン付近で………

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大きな水溜りに突っ込みながらも………

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大逆転に成功。

梨本塾では珍しい写真判定まで行われた結果、榎本の大逆転勝利が確定した。

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勝利を讃えあう二人。

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レース後、映像でどちらがトップだったかをもう一度確認する梨本塾スタッフ。

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最後まで諦めなかった姿勢に塾長も惜しみない賞賛を送る。今冬のNSRからの乗換えがようやく花開いた瞬間だといえるだろう。

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なお、転倒リタイヤに終わった生駒だが、幸い本人にはかすり傷程度のダメージしかなかったものの、下ろしたばかりのマシンはタンクが凹んでしまった………。この大量の雨粒は、前カノCBR954RRの涙だったのだろうか。

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BクラスでCBRに乗りキッチリと初優勝を遂げたことで、今後は迷わずAクラスの常連入り、そして27秒~26秒を狙うことになるだろう。

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昨年のこの時期、CBR600RRに乗り換えた篠塚のタイムが28秒近辺(現在は25秒9)でしかなかったことを考えれば、榎本にも十分その可能性はある。今後の成長に注目したい。

20110529K-RUN-Bresults

つづく。

※ 全リポート文中敬称略。ご了承下さい。


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