第九回 梨本塾レポ 4 K-RUN-GP Bクラス
刃の上を渡り歩くような渾身バトルが見られたAクラスの次はBクラス決勝。

決勝前のフリー走行開始時、塾長は必ず全員にサインを送っている。しかしこれを全員が確認できるかといえば、そんなことはない。
面白いことに、この認識率はAクラスがもっとも高く、Dクラスがもっとも低い、という。どんなときでもこの確立に変化はないらしい。ということはつまり、Aクラスはただ速いだけではなく、レースが始まる前の視界も格段に広い、ということになる。だからこそのスピードである、ともいえるのではないだろうか。
ちなみにこの日Bクラスの認識率はおよそ60%程度。これを全クラス90%以上にまで引き上げるのが、塾長の目標でもある。

Bクラスフロントローに並んだのはポールにR6、セカンドにRSV4、そしてCBR600F4i。Aクラスとはうってかわって多彩な顔ぶれとなる。
各車出揃ったところで一斉にスタート。

ホールショットを決めたのは予選2番手からスタートしたRSV4を駆る#21澤田。これにCBR-F4の#22竹内、R6の#25影山と続く。

その後方にデイトナの中村、R1の八木、CBR600RRの山内、CBR-F4の皆藤、GSXR1000K1の西村、そしてSV400Sの山本と続く。

帝王コーナー立ち上がりできれいな隊列となり3コーナーへ。

各車等間隔でそれぞれの先行者を追う。

アプリリア、ヤマハ、ホンダ、スズキが入り混じっての争い。今回のA、Bクラスにはカワサキが入っていない。

1周目最終コーナーでトップに詰め寄る#22竹内。

しかしストレートでは圧倒的なアドバンテージを生かして澤田がリード。

およそ10年の開きがあるモデルでのバトルが始まる。

その後方はスタートでやや出遅れたポール影山R6とスタートでひとつ順位を上げた中村とのミドル争い。

スタートで遅れた八木はR1リッターSSとしてどこまで行けるか。

肩を負傷している山内、それを追う皆藤。

スタートで2つ順位を落とした西村が先行するミドルSS郡を追いかける。


コンパクトに回るRSV4に対しワイドラインで揺さぶりをかけるF4。スペック上では比べるべくもないが、しかし実走での勝負は分からない。

フレッシュタイヤの導入で波に乗る竹内。トップに食いついて離れない。



しかし竹内は勝負を焦ったか、一気に澤田のインを刺そうとして入れず………

この結果やや遅れることになってしまう。

ここまで一度もトップを譲ることなく快走する澤田。マシンとのマッチングもいいようだ。

一方ポールスタートながら出遅れてしまったものの、徐々にペースを取り戻して追い上げてきたのはR6影山。タイヤもディアブロを装着することで一気にタイムを引き上げてきた。

次の周ではトップ2に追いつく。

なぜか先ほどまでの勢いが見られない竹内。ややペースダウンしているようだが………。

逆に影山には火がつき、どんどんトップとの差を縮めていく。

中村、八木を挟んでその後方、6位争いは山内がリード。未だ肩には激痛が走るようだが、午前Cクラスよりジャンプアップしての快走を見せる。

SV400で力走を見せる山本。

ここで2位が入れ替わる。

一気にペースダウンしていたモロフォー竹内の隙を見逃さず、20代影山がブスリとインを刺す。

影山も久しぶりの梨本塾参加だったが、同じ栃木スピード内のライバルである渡辺、三柴、そして師匠でもある海老沼の背中を追い、走りに鋭さが増している。

梨本塾では希少種となりつつあるR6。しかしもっとも絵になるバイクの一台でもある。

キンキンの走りで追い上げていく影山についていけない竹内。ここからズルズルと後退を始める。




影山はトップ澤田の背中を捉えはじめ………

ラップタイムも27秒台後半に入るほどの力走を見せる。

一方で4位争いはデイトナとR1の戦い。調子の上がってきた八木R1がデイトナ中村の背後に張り付く。

影山がついにトップを射程県内に捉えた。

しかし澤田も負けじとフロントホイールをリフトアップさせてフル加速。

インフィールドでは影山に分があるようだ。


果たしてトップ奪取なるか。

7位争いは皆藤と西村で続いている。

ここのところ急成長し、29秒台をコンスタントにマークできるようになってきたオーバーフィフティ#27皆藤だが、ベストラップでは#24西村が上。

SVで29秒台アベレージの山本。今後はいかにして28秒台へ入れるかがBクラス上位進出の鍵となる。

肩をかばいつつも力走、6位争いをリードする山内。

皆藤もふんばりを見せ、山内を追いつつ西村の先行を許さない。

なんとかしてこれを攻略したい西村だったが、なかなか突破口が見つけられない。1コーナーでのパッシングでは、どれだけ早くブレーキをリリースできるかにかかっているが、これはいつも練習していなければ、なかなか実践できるものではない。

トップ争いにも変化なし。

インフィールドで詰め寄る影山だったが、パッシングするまでには至らない。

ようやくインに飛び込んだかに見えた西村だったが………

クリッピングポイントが深い皆藤はそれを許さず、順位変動はなし。

トップ2が最後尾に迫る。手前にはドリフトキングことキタリンがオフィシャルスタッフとして写り込んでいる。かつて梨本塾を大いに沸かせたタレントの一人である。



3位争いは混沌さを増している。

ペースの落ちた竹内に対し、中村、八木の両名が猛然とハードプッシュ。

その間トップ2はきれいにバックマーカーを処理。そして6位争いに迫っていく。

このすぐ背後にトップ争いが来ていたのだが………

レース終盤、ゴールライン目指してペースアップをはかるトップの2台。ここでコントロールタワーから6位争いの後方二台、皆藤と西村にブルーフラッグが提示される。

素直にこれに従った皆藤だったが………

そのすぐ背後に位置した西村は気付かずにそのまま皆藤をパスしてしまう。


その結果、澤田は西村をパスできたものの影山は引っかかってしまい、結局そのままの順位でゴール。

澤田が優勝、影山は悔しい2位となる。ブルーフラッグ振動時に同一周回の皆藤を追い越してしまった西村はペナルティ対象となり、順位がひとつ降格となる。

一方の3位争いも最後の最後までもつれこんだが………

竹内が最後まで踏ん張り………

3位でゴールを果たした。4位は中村、5位に八木。

久しぶりの梨本塾参加で優勝を果たした澤田+RSV4。

今後はこのニューマシンで26秒台を狙うのが当面の課題となるだろう。

「最強といえるマシンのひとつ」と塾長にいわしめるほど、RSV4の潜在能力は高いという。後はライダーがそれにどこまで合わせていけるかが、大きなテーマとなる。

ミドルSSばかりが活躍する現在の梨本塾において、ライダーとともにぜひとも躍進して欲しいキャラクターである。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
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刃の上を渡り歩くような渾身バトルが見られたAクラスの次はBクラス決勝。

決勝前のフリー走行開始時、塾長は必ず全員にサインを送っている。しかしこれを全員が確認できるかといえば、そんなことはない。
面白いことに、この認識率はAクラスがもっとも高く、Dクラスがもっとも低い、という。どんなときでもこの確立に変化はないらしい。ということはつまり、Aクラスはただ速いだけではなく、レースが始まる前の視界も格段に広い、ということになる。だからこそのスピードである、ともいえるのではないだろうか。
ちなみにこの日Bクラスの認識率はおよそ60%程度。これを全クラス90%以上にまで引き上げるのが、塾長の目標でもある。

Bクラスフロントローに並んだのはポールにR6、セカンドにRSV4、そしてCBR600F4i。Aクラスとはうってかわって多彩な顔ぶれとなる。
各車出揃ったところで一斉にスタート。

ホールショットを決めたのは予選2番手からスタートしたRSV4を駆る#21澤田。これにCBR-F4の#22竹内、R6の#25影山と続く。

その後方にデイトナの中村、R1の八木、CBR600RRの山内、CBR-F4の皆藤、GSXR1000K1の西村、そしてSV400Sの山本と続く。

帝王コーナー立ち上がりできれいな隊列となり3コーナーへ。

各車等間隔でそれぞれの先行者を追う。

アプリリア、ヤマハ、ホンダ、スズキが入り混じっての争い。今回のA、Bクラスにはカワサキが入っていない。

1周目最終コーナーでトップに詰め寄る#22竹内。

しかしストレートでは圧倒的なアドバンテージを生かして澤田がリード。

およそ10年の開きがあるモデルでのバトルが始まる。

その後方はスタートでやや出遅れたポール影山R6とスタートでひとつ順位を上げた中村とのミドル争い。

スタートで遅れた八木はR1リッターSSとしてどこまで行けるか。

肩を負傷している山内、それを追う皆藤。

スタートで2つ順位を落とした西村が先行するミドルSS郡を追いかける。


コンパクトに回るRSV4に対しワイドラインで揺さぶりをかけるF4。スペック上では比べるべくもないが、しかし実走での勝負は分からない。

フレッシュタイヤの導入で波に乗る竹内。トップに食いついて離れない。



しかし竹内は勝負を焦ったか、一気に澤田のインを刺そうとして入れず………

この結果やや遅れることになってしまう。

ここまで一度もトップを譲ることなく快走する澤田。マシンとのマッチングもいいようだ。

一方ポールスタートながら出遅れてしまったものの、徐々にペースを取り戻して追い上げてきたのはR6影山。タイヤもディアブロを装着することで一気にタイムを引き上げてきた。

次の周ではトップ2に追いつく。

なぜか先ほどまでの勢いが見られない竹内。ややペースダウンしているようだが………。

逆に影山には火がつき、どんどんトップとの差を縮めていく。

中村、八木を挟んでその後方、6位争いは山内がリード。未だ肩には激痛が走るようだが、午前Cクラスよりジャンプアップしての快走を見せる。

SV400で力走を見せる山本。

ここで2位が入れ替わる。

一気にペースダウンしていたモロフォー竹内の隙を見逃さず、20代影山がブスリとインを刺す。

影山も久しぶりの梨本塾参加だったが、同じ栃木スピード内のライバルである渡辺、三柴、そして師匠でもある海老沼の背中を追い、走りに鋭さが増している。

梨本塾では希少種となりつつあるR6。しかしもっとも絵になるバイクの一台でもある。

キンキンの走りで追い上げていく影山についていけない竹内。ここからズルズルと後退を始める。




影山はトップ澤田の背中を捉えはじめ………

ラップタイムも27秒台後半に入るほどの力走を見せる。

一方で4位争いはデイトナとR1の戦い。調子の上がってきた八木R1がデイトナ中村の背後に張り付く。

影山がついにトップを射程県内に捉えた。

しかし澤田も負けじとフロントホイールをリフトアップさせてフル加速。

インフィールドでは影山に分があるようだ。


果たしてトップ奪取なるか。

7位争いは皆藤と西村で続いている。

ここのところ急成長し、29秒台をコンスタントにマークできるようになってきたオーバーフィフティ#27皆藤だが、ベストラップでは#24西村が上。

SVで29秒台アベレージの山本。今後はいかにして28秒台へ入れるかがBクラス上位進出の鍵となる。

肩をかばいつつも力走、6位争いをリードする山内。

皆藤もふんばりを見せ、山内を追いつつ西村の先行を許さない。

なんとかしてこれを攻略したい西村だったが、なかなか突破口が見つけられない。1コーナーでのパッシングでは、どれだけ早くブレーキをリリースできるかにかかっているが、これはいつも練習していなければ、なかなか実践できるものではない。

トップ争いにも変化なし。

インフィールドで詰め寄る影山だったが、パッシングするまでには至らない。

ようやくインに飛び込んだかに見えた西村だったが………

クリッピングポイントが深い皆藤はそれを許さず、順位変動はなし。

トップ2が最後尾に迫る。手前にはドリフトキングことキタリンがオフィシャルスタッフとして写り込んでいる。かつて梨本塾を大いに沸かせたタレントの一人である。



3位争いは混沌さを増している。

ペースの落ちた竹内に対し、中村、八木の両名が猛然とハードプッシュ。

その間トップ2はきれいにバックマーカーを処理。そして6位争いに迫っていく。

このすぐ背後にトップ争いが来ていたのだが………

レース終盤、ゴールライン目指してペースアップをはかるトップの2台。ここでコントロールタワーから6位争いの後方二台、皆藤と西村にブルーフラッグが提示される。

素直にこれに従った皆藤だったが………

そのすぐ背後に位置した西村は気付かずにそのまま皆藤をパスしてしまう。


その結果、澤田は西村をパスできたものの影山は引っかかってしまい、結局そのままの順位でゴール。

澤田が優勝、影山は悔しい2位となる。ブルーフラッグ振動時に同一周回の皆藤を追い越してしまった西村はペナルティ対象となり、順位がひとつ降格となる。

一方の3位争いも最後の最後までもつれこんだが………

竹内が最後まで踏ん張り………

3位でゴールを果たした。4位は中村、5位に八木。

久しぶりの梨本塾参加で優勝を果たした澤田+RSV4。

今後はこのニューマシンで26秒台を狙うのが当面の課題となるだろう。

「最強といえるマシンのひとつ」と塾長にいわしめるほど、RSV4の潜在能力は高いという。後はライダーがそれにどこまで合わせていけるかが、大きなテーマとなる。

ミドルSSばかりが活躍する現在の梨本塾において、ライダーとともにぜひとも躍進して欲しいキャラクターである。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
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