第九回 梨本塾レポ 6 K-RUN-GP Dクラス
いよいよ最後のDクラス、決勝。

予選ポールとなった安倍は出走直前、マシントラブルによりリタイヤ。直前練習での転倒により本来の愛機グースでの参戦が出来なくなるなど、今回はツキに見放されてしまったようだ。フロントローはポールシッターのいない寂しいものとなった。
また予選6番手の高橋R6もオイル滲みが見つかり残念ながら出走を断念。Dクラスは合計7台で争われることとなる。

速さや順位よりもまずはルール遵守の徹底、他者への尊厳、明日の仕事を忘れずに、最大限の集中力でレースに挑むよう再度ブリーフィングが行われる。

全車が勢ぞろいしたところで、一斉にスタート。

好スタートを切ったのは予選3番手からスタートした初参加の緒方CBR1000RR。ついで西之原NINJA250R。

その後方に元木NSR、新穂CB400SB、松村ハヤブサ、美濃部CBR600RRと続く。

早くもそれぞれの間隔は開いていく。

1000ccvs250cc。NINJA西之原がRR緒方の背後にピタリとつける。

二度目の参加となる元木も練習の成果が出ているようで、前回よりも飛躍的にラップタイムが向上。

それを追う新穂もサシ塾参加など積極的に走行量を確保。元木同様、前回よりも大きくラップタイムを上げてきた。

その後方は初参加同士の争い。

さらにその後方は、懐かしの1100で参加、榊原。

一周目をクリアするトップ2台。

レプソルカラーが際立つ緒方RR。

NINJAでそれを追う西之原。ラップタイムも32秒に入るまでに急成長している。

そこからやや離れて元木。

それを追う新穂。NEO製ツナギが眩しい。

ツナギやバイク、ライディングフォームも含め、やや外人ルックな松村。「マスターバイクの友人でブラジル人のパブロに似ている」と塾長談。

ハヤブサの後ろ、600RR美濃部。

34秒台での争いが始まる。




トップ争いは、早くもバックマーカーを捉える。

ストレートで簡単に交わしていくトップ緒方に対し、

西之原は1コーナー進入でこれをパス。


3番手の元木、4番手の新穂もバックマーカーをパス。

美濃部が松村をパス。5位に浮上する。

さらに上を目指す美濃部RR。

トップを快走する緒方。

しかしまだまだ諦めない西之原。

なんとか順位を入れ替えることが出来るか。

3位争いも同じような展開。しかしトップ争いに対してラップアベレージが1秒弱遅い。

インフィールドで詰め寄る西之原。

同じく元木に迫る新穂。ともに今の梨本塾を代表するレディスライダーである。

5位争いがバックマーカーをパス。

そしてトップ争いは二度目のバックマーカー遭遇。

ここでやや詰まった西之原。トップ緒方が逃げ始める。

ヘルメットとレーシングスーツ、そしてマシンまで一体感のある美濃部。

トップの緒方がその美濃部、松村の5位争いに割ってはいる。

新穂は積極的に元木のインを狙う。

しかしなんとか踏ん張る元木。

この3位争いも2度目のバックマーカー遭遇となる。

レースはいよいよ後半戦へ。

5位美濃部がトップ緒方の接近に気付いて道を譲る。

初参加の緒方だったが、落ち着いたレース運びで西之原に隙を見せない。

レース後半、少しずつ離されて行く西之原。

梨本塾内ファンクラブの声援は彼女に届いているか。

同じく女性ながら果敢なアタックを試みる新穂。

清水雅弘チックなライディングフォームのNSR元木は、背中に梨本塾内ファンクラブの射るような視線を浴びつつ、懸命に逆境に耐えている。

新旧中型同士の熱き戦い。

果たして笑うのはどちらか。

安定したペースで周回を重ねる緒方。

僅かずつだが離れていく緒方を追いきれない西之原。

レースが進むにつれてリズムに乗り出した美濃部。

必至に追い下がる新穂を突き放そうとする元木。

しかし新穂も離れない。

ひとつでも順位を上げようと必至の追走。

レース最終盤、トップと2位の差は2秒ほど。

最終ラップにはまたしてもバックマーカーの背後へ。

深いリーンアングルで追う西之原もけして諦めたわけではないが………

しかし緒方は余裕さえ持って最終コーナーを立ち上がり………

見事初参加、初優勝を果たす。

二位は西之原。

最後までもつれた三位争い。

Aクラスの篠塚、人見と同じようにしっかりと伏せてゴールラインを目指す元木。ちなみに新穂は伏せきっていないが、アクセルは満開。

しかし僅かに届かず四位となる。

優勝した緒方は慣れない手つきでチェッカーフラッグを受け取り………

ウィニングランへ。

「いい記念になりました」と初参加初優勝の弁を残した。

これで全4クラスのK-RUN-GPが終了。
まさに初秋晴れとなった2011年度第9回梨本塾。信じられないことに、この日の転倒者は「ゼロ」。特に無転倒にこだわる梨本塾だが、しかし36名が一人当たり平均150LAP以上をこなしたこの日、ひとつの転倒もないというのは奇跡に近い。
「まずは転ばず怪我せず安全に楽しく。その後で初めて、技術論や速さが成立するのがアマチュアライダーのバイク遊び(塾長)」
素晴らしい一日に怪我する者も傷つくバイクもなかったことが、何よりの結果である。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
K-RUN-GP正式リザルトは >>コチラへ ※随時更新します
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いよいよ最後のDクラス、決勝。

予選ポールとなった安倍は出走直前、マシントラブルによりリタイヤ。直前練習での転倒により本来の愛機グースでの参戦が出来なくなるなど、今回はツキに見放されてしまったようだ。フロントローはポールシッターのいない寂しいものとなった。
また予選6番手の高橋R6もオイル滲みが見つかり残念ながら出走を断念。Dクラスは合計7台で争われることとなる。

速さや順位よりもまずはルール遵守の徹底、他者への尊厳、明日の仕事を忘れずに、最大限の集中力でレースに挑むよう再度ブリーフィングが行われる。

全車が勢ぞろいしたところで、一斉にスタート。

好スタートを切ったのは予選3番手からスタートした初参加の緒方CBR1000RR。ついで西之原NINJA250R。

その後方に元木NSR、新穂CB400SB、松村ハヤブサ、美濃部CBR600RRと続く。

早くもそれぞれの間隔は開いていく。

1000ccvs250cc。NINJA西之原がRR緒方の背後にピタリとつける。

二度目の参加となる元木も練習の成果が出ているようで、前回よりも飛躍的にラップタイムが向上。

それを追う新穂もサシ塾参加など積極的に走行量を確保。元木同様、前回よりも大きくラップタイムを上げてきた。

その後方は初参加同士の争い。

さらにその後方は、懐かしの1100で参加、榊原。

一周目をクリアするトップ2台。

レプソルカラーが際立つ緒方RR。

NINJAでそれを追う西之原。ラップタイムも32秒に入るまでに急成長している。

そこからやや離れて元木。

それを追う新穂。NEO製ツナギが眩しい。

ツナギやバイク、ライディングフォームも含め、やや外人ルックな松村。「マスターバイクの友人でブラジル人のパブロに似ている」と塾長談。

ハヤブサの後ろ、600RR美濃部。

34秒台での争いが始まる。




トップ争いは、早くもバックマーカーを捉える。

ストレートで簡単に交わしていくトップ緒方に対し、

西之原は1コーナー進入でこれをパス。


3番手の元木、4番手の新穂もバックマーカーをパス。

美濃部が松村をパス。5位に浮上する。

さらに上を目指す美濃部RR。

トップを快走する緒方。

しかしまだまだ諦めない西之原。

なんとか順位を入れ替えることが出来るか。

3位争いも同じような展開。しかしトップ争いに対してラップアベレージが1秒弱遅い。

インフィールドで詰め寄る西之原。

同じく元木に迫る新穂。ともに今の梨本塾を代表するレディスライダーである。

5位争いがバックマーカーをパス。

そしてトップ争いは二度目のバックマーカー遭遇。

ここでやや詰まった西之原。トップ緒方が逃げ始める。

ヘルメットとレーシングスーツ、そしてマシンまで一体感のある美濃部。

トップの緒方がその美濃部、松村の5位争いに割ってはいる。

新穂は積極的に元木のインを狙う。

しかしなんとか踏ん張る元木。

この3位争いも2度目のバックマーカー遭遇となる。

レースはいよいよ後半戦へ。

5位美濃部がトップ緒方の接近に気付いて道を譲る。

初参加の緒方だったが、落ち着いたレース運びで西之原に隙を見せない。

レース後半、少しずつ離されて行く西之原。

梨本塾内ファンクラブの声援は彼女に届いているか。

同じく女性ながら果敢なアタックを試みる新穂。

清水雅弘チックなライディングフォームのNSR元木は、背中に梨本塾内ファンクラブの射るような視線を浴びつつ、懸命に逆境に耐えている。

新旧中型同士の熱き戦い。

果たして笑うのはどちらか。

安定したペースで周回を重ねる緒方。

僅かずつだが離れていく緒方を追いきれない西之原。

レースが進むにつれてリズムに乗り出した美濃部。

必至に追い下がる新穂を突き放そうとする元木。

しかし新穂も離れない。

ひとつでも順位を上げようと必至の追走。

レース最終盤、トップと2位の差は2秒ほど。

最終ラップにはまたしてもバックマーカーの背後へ。

深いリーンアングルで追う西之原もけして諦めたわけではないが………

しかし緒方は余裕さえ持って最終コーナーを立ち上がり………

見事初参加、初優勝を果たす。

二位は西之原。

最後までもつれた三位争い。

Aクラスの篠塚、人見と同じようにしっかりと伏せてゴールラインを目指す元木。ちなみに新穂は伏せきっていないが、アクセルは満開。

しかし僅かに届かず四位となる。

優勝した緒方は慣れない手つきでチェッカーフラッグを受け取り………

ウィニングランへ。

「いい記念になりました」と初参加初優勝の弁を残した。

これで全4クラスのK-RUN-GPが終了。
まさに初秋晴れとなった2011年度第9回梨本塾。信じられないことに、この日の転倒者は「ゼロ」。特に無転倒にこだわる梨本塾だが、しかし36名が一人当たり平均150LAP以上をこなしたこの日、ひとつの転倒もないというのは奇跡に近い。
「まずは転ばず怪我せず安全に楽しく。その後で初めて、技術論や速さが成立するのがアマチュアライダーのバイク遊び(塾長)」
素晴らしい一日に怪我する者も傷つくバイクもなかったことが、何よりの結果である。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
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