2012 第1回 梨本塾レポ3 K-RUN-GP Aクラス
いよいよ今期開幕戦、その一つ目の決勝が始まる。
Aクラスは合計7人がグリッドに並んだ。
フロントローはR6、CBR600RRの二台。ちなみに決勝の内訳は、CBR600RRが4台、R6、デイトナ675、そしてVT250SPADAが各一台というものだ。
グリーンフラッグにより各車一斉にスタート。
好スタートを切ったのは、予選2番手から出た篠塚。
1コーナー進入で石塚のインを奪い、トップに浮上する。
気温が低くスタート直後のペース配分が非常に難しい中で、やはりここ一番では篠塚の巧者ぶりが際立つ。
3番手に坂垣内、4番手に予選よりひとつ順位を上げた山中、以降中尾、中村、人見と続く。
7番手の人見が中村のインを狙うが………
順位は動かず帝王コーナーへ。
3コーナーではやや篠塚がリードを築く。
2番手には梨本塾初参加の石塚。若干16歳である。3番手に坂垣内。
4位争いは苛烈。
合計4台が3コーナーになだれ込む。ウォーマーがなく、走り出しの左コーナーのペースが上がらない#2山中のインを中尾が狙う。その外側には中村。
さらにそのインを狙ったのは人見。
しかし順位は動かず、篠塚がリードを保って二周目に入っていく。
予選では思ったようなタイムは出なかったものの、決勝ではレースを牽引する篠塚。先月負った負傷は癒えたか。
2番手の石塚も黙ってはいない。
すぐにペースアップしてトップ篠塚との差を詰めてきた。
予選タイムでは篠塚を上回っており、決勝では間違いなくこの2台による激しいバトルが予想されたのだが………。
坂垣内を筆頭にして集団化する4位争い。
3位坂垣内から6位中村までの予選におけるタイム差はわずかにコンマ2秒以内。
つまり誰がこの集団の先頭に立ってもおかしくないディスタンスでしかないのだ。
徐々にペースを上げ始めたトップグループ。
さらに石塚のペースは篠塚を上回るものだ。初参加初優勝の偉業を達成するか。
ようやくタイヤが温まってきたか、#2山中が猛然とプッシュを始める。
トップは26秒後半程度のペースで周回を重ねる。
その中で篠塚は焦ることなく上手にペースコントロールしているようだ。
しかしこれに業を煮やしたか、#3石塚が猛然とプッシュする。
が、しかし、あまりに早い段階で勝負を急いた結果、帝王進入でまさかの………
追突。
そして転倒。
梨本塾ではもっともご法度とされる他者への激突という形でトップ争いは突然の幕引きとなる。
写真撮影:梨本塾・影兄・中尾氏 ※ ブログに掲載される写真は、梨本塾参加者の方に限り転載自由とします。その際には梨本塾へのリンククレジット(http://kei74moto.client.jp/)を必ずお願いいたします。それ以外の方の無断使用は固くお断りいたします。
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1月参加者の方、昨年参加者の方、初参加者の方など対象に
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23時59分までのお申し込みのみ対応!!
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イン側から体に追突された篠塚もたまらずコースアウトしてしまい、転倒。
レースは即座にイエローコーションへ。
ライダー保護、及びマシンの回収を行う。
幸いそれぞれのライダーはほぼ負傷しておらず、篠塚は再スタートを切った。しかし石塚のマシンはダメージが大きくそのままリタイヤ。
そして篠塚も周回遅れとなってしまう。
回収に3LAPを要した後で、レースは再スタート。
グリーンフラッグによって、スタートラインからのレース復帰となる。
梨本塾ではイエローコーション時に30km/hキープが義務付けられてる。このため各車は止まることなく周回していたものの、しかし路面温度が低くハイグリップタイヤは完全に必要な熱を失してしまう。
このため再スタート直後は慎重な操作を求められるが、トップに立った#4坂垣内は3コーナーでフロントを滑らせ、ペースが上がらない。
そこで普段からウォーマーのない状態で走っている2番手山中がペースアップ。その後ろには中尾もしっかりとついてきている。
残りは5LAP。篠塚はどこまで追い上げられるか。
トップに立ち、少しずつペースを上げていく坂垣内。
これを懸命に追う2番手の山中、そして中尾。
さらにその後方から追い上げてきたのはデイトナの中村。先月Bクラスで優勝した勢いをそのまま持ち込んで、7秒中盤のハイペースでトップグループを追う。
さすがに転倒が響いたか、常勝男篠塚のペースは思ったよりも上がらない。
トップ争いは3台のCBR600RRによる争い。
マシン名は同じだが、ABS仕様、ナシ、そしてホワイトベースと三者三様のCBRとなっている。
このCBR軍団に一矢報いたい、#7デイトナ中村。
これまでお伝えしてきたように、世界的に高評価を受けてきたトライアンフのデイトナだが、梨本塾ではAクラスのトップバトルを日常的に演じた例がまだない。
生駒、吉川、的場といったデイトナ使いはいるものの、6秒台に入れての決勝バトルはまだないのだ。近い将来、中村がいち早くそこにたどり着くかもしれない。
今回は今までのCBRではなくSPADAという異色のバイクで参加してきた人見。マシンは変わっても、ディープアングルは変わらない。当面の目標は27秒5を切ることである。
レース最終盤、追い上げてきた中村を交え4台の争いとなったトップグループ。
昨年6月大会では「篠塚さんのいない穴は必ず僕が埋めたい」とAクラス初優勝を飾ったが、その再現なるか。
しかし直後には猛者二人が張り付いている。山中、中尾にとってはAクラス初優勝がかかっている。
なんとかしてトップ坂垣内の隙を突きたい山中………
そしてその2台をまとめて抜き去りたい中尾だったが………
単独5位を走る人見もモチベイションは落ちていない。
6位篠塚はマシンをチェックするように大事に周回する。余談だが、先月梨本塾終了後、塾長も厄除けとして行ったという佐野厄除け大師に行き、少々星の巡りが悪いことから厄払いをしたという。
「厄払いしたのにおかしいなあ」
とレース後いう篠塚に
「厄払いしたから怪我せずに済んだってことでいいんじゃないですか」
と塾長は笑った。まずは怪我をしないことこそが、アマチュアライダーにとって一番大切なことである。
ファイナルラップ、ほぼ同じ運動性能を持つマシン同士のバトルでは事実上最後のチャンスとなる3コーナーだったが………
坂垣内がポジションを死守し、山中、中尾を食い止める。
最終コーナーをしっかりと立ち上がり………
見事トップでチェッカーを受けた。
後ろに山中、中尾、そして少し開いて中村と続く。
昨年最終戦ではトップバトルを演じた二人が5位、6位という意外な順位でチェッカーとなる。
ついにフルメンバーの中で2勝目をあげた坂垣内。トップグループに大きなアクシデントがあったとはいえ、その直後にいなければこのような展開にはなっていなかったはず。もはやフロックとはいえまい。
今後はまず26秒台後半アベレージを目指し、3勝目、4勝目を狙いたい。
ゴール後、開口一番に「ぜんぜんダメでした」と坂垣内。
「タイヤを冷やしてしまってペースが上がらず………こんなんじゃダメですよね」
安易に自分を許さない姿勢も、必ず今後に繋がることだろう。
坂垣内の昨年度のスタートは二月からだが(ちなみにこのときのラップタイムと現状のAクラスのタイムでは大きな違いがある。同時期のリザルトはこちら)、そのときからほぼ一年で大きな成長が見て取れる。
梨本塾だけでなく、小まめに走行している証拠だろう。ぜひともAクラスを牽引する存在となって欲しい。
つづく
文中敬称略
写真撮影:梨本塾・影兄・中尾氏 ※ ブログに掲載される写真は、梨本塾参加者の方に限り転載自由とします。その際には梨本塾へのリンククレジット(http://kei74moto.client.jp/)を必ずお願いいたします。それ以外の方の無断使用は固くお断りいたします。
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いよいよ今期開幕戦、その一つ目の決勝が始まる。
Aクラスは合計7人がグリッドに並んだ。
フロントローはR6、CBR600RRの二台。ちなみに決勝の内訳は、CBR600RRが4台、R6、デイトナ675、そしてVT250SPADAが各一台というものだ。
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1コーナー進入で石塚のインを奪い、トップに浮上する。
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3番手に坂垣内、4番手に予選よりひとつ順位を上げた山中、以降中尾、中村、人見と続く。
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順位は動かず帝王コーナーへ。
3コーナーではやや篠塚がリードを築く。
2番手には梨本塾初参加の石塚。若干16歳である。3番手に坂垣内。
4位争いは苛烈。
合計4台が3コーナーになだれ込む。ウォーマーがなく、走り出しの左コーナーのペースが上がらない#2山中のインを中尾が狙う。その外側には中村。
さらにそのインを狙ったのは人見。
しかし順位は動かず、篠塚がリードを保って二周目に入っていく。
予選では思ったようなタイムは出なかったものの、決勝ではレースを牽引する篠塚。先月負った負傷は癒えたか。
2番手の石塚も黙ってはいない。
すぐにペースアップしてトップ篠塚との差を詰めてきた。
予選タイムでは篠塚を上回っており、決勝では間違いなくこの2台による激しいバトルが予想されたのだが………。
坂垣内を筆頭にして集団化する4位争い。
3位坂垣内から6位中村までの予選におけるタイム差はわずかにコンマ2秒以内。
つまり誰がこの集団の先頭に立ってもおかしくないディスタンスでしかないのだ。
徐々にペースを上げ始めたトップグループ。
さらに石塚のペースは篠塚を上回るものだ。初参加初優勝の偉業を達成するか。
ようやくタイヤが温まってきたか、#2山中が猛然とプッシュを始める。
トップは26秒後半程度のペースで周回を重ねる。
その中で篠塚は焦ることなく上手にペースコントロールしているようだ。
しかしこれに業を煮やしたか、#3石塚が猛然とプッシュする。
が、しかし、あまりに早い段階で勝負を急いた結果、帝王進入でまさかの………
追突。
そして転倒。
梨本塾ではもっともご法度とされる他者への激突という形でトップ争いは突然の幕引きとなる。
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そして篠塚も周回遅れとなってしまう。
回収に3LAPを要した後で、レースは再スタート。
グリーンフラッグによって、スタートラインからのレース復帰となる。
梨本塾ではイエローコーション時に30km/hキープが義務付けられてる。このため各車は止まることなく周回していたものの、しかし路面温度が低くハイグリップタイヤは完全に必要な熱を失してしまう。
このため再スタート直後は慎重な操作を求められるが、トップに立った#4坂垣内は3コーナーでフロントを滑らせ、ペースが上がらない。
そこで普段からウォーマーのない状態で走っている2番手山中がペースアップ。その後ろには中尾もしっかりとついてきている。
残りは5LAP。篠塚はどこまで追い上げられるか。
トップに立ち、少しずつペースを上げていく坂垣内。
これを懸命に追う2番手の山中、そして中尾。
さらにその後方から追い上げてきたのはデイトナの中村。先月Bクラスで優勝した勢いをそのまま持ち込んで、7秒中盤のハイペースでトップグループを追う。
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「厄払いしたのにおかしいなあ」
とレース後いう篠塚に
「厄払いしたから怪我せずに済んだってことでいいんじゃないですか」
と塾長は笑った。まずは怪我をしないことこそが、アマチュアライダーにとって一番大切なことである。
ファイナルラップ、ほぼ同じ運動性能を持つマシン同士のバトルでは事実上最後のチャンスとなる3コーナーだったが………
坂垣内がポジションを死守し、山中、中尾を食い止める。
最終コーナーをしっかりと立ち上がり………
見事トップでチェッカーを受けた。
後ろに山中、中尾、そして少し開いて中村と続く。
昨年最終戦ではトップバトルを演じた二人が5位、6位という意外な順位でチェッカーとなる。
ついにフルメンバーの中で2勝目をあげた坂垣内。トップグループに大きなアクシデントがあったとはいえ、その直後にいなければこのような展開にはなっていなかったはず。もはやフロックとはいえまい。
今後はまず26秒台後半アベレージを目指し、3勝目、4勝目を狙いたい。
ゴール後、開口一番に「ぜんぜんダメでした」と坂垣内。
「タイヤを冷やしてしまってペースが上がらず………こんなんじゃダメですよね」
安易に自分を許さない姿勢も、必ず今後に繋がることだろう。
坂垣内の昨年度のスタートは二月からだが(ちなみにこのときのラップタイムと現状のAクラスのタイムでは大きな違いがある。同時期のリザルトはこちら)、そのときからほぼ一年で大きな成長が見て取れる。
梨本塾だけでなく、小まめに走行している証拠だろう。ぜひともAクラスを牽引する存在となって欲しい。
つづく
文中敬称略
写真撮影:梨本塾・影兄・中尾氏 ※ ブログに掲載される写真は、梨本塾参加者の方に限り転載自由とします。その際には梨本塾へのリンククレジット(http://kei74moto.client.jp/)を必ずお願いいたします。それ以外の方の無断使用は固くお断りいたします。
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