2012 第1回 梨本塾レポ4 K-RUN-GP Bクラス
続いてBクラス、決勝。
本来グリッドには6台が並ぶはずであったが………
残念ながら午前フリー、及びタイムアタックで28秒前半という素晴らしいタイムをマークし、本来であればポールからスタートするはずであった樽井CBR250RRだったが、エンジンブローっぽい症状が出ており、やむなく決勝出走を断念。
これにより5台での戦いとなった。
なお、樽井はすでに次戦へのエントリーを済ませており早々に復帰予定である。
Bクラス決勝、スタート。
予選3番手から八木R1が好スタートを切るが………
外側から佐々木に被されトップ奪取はならず。
1コーナーには佐々木、八木、皆藤、安倍、そして古溝というオーダーで進入する。
帝王コーナーを立ち上がる各車。
トップ佐々木の背後にはピタリと八木がマーク。
皆藤の後ろには安倍、そして古溝。
互いにAクラスを知る者同士。高いレベルでのバトルとなるか。
なんとかこれを追従したい皆藤。
共に30秒台という不本意な形でタイムアタックを終えた安倍、古溝。決勝での躍進はあるか。
一周目を終えてこれだけのリードを築いて見せた佐々木。
久しぶりの梨本塾参加となったが、さすがにBクラスでは余裕があるように見える。
これをなんとかして追い詰めたい八木。
レース序盤、それぞれ探り合いでの走行となる。
3位争いは3台のバトルに。
ベストラップ的には#6佐々木が1秒ほどアドバンテージを持っている。
佐々木の27秒1に対し、八木は28秒フラット近辺だ。
しかし最近かなり走り込んでいる八木はレース後半も強くなってきた。このまま背後につけていればチャンスは芽生えるかもしれない。
この2台から徐々に遅れだした皆藤。
その後ろには安倍が迫る。
さらに決勝では調子を取り戻してきた古溝が………
前の安倍に揺さぶりをかけていく。
本来であればAクラスのトップ争いを展開しているはずだが、それは当の本人も十分承知の上でレースを思い出すようにペースコントロールしているようだ。
120%で走る八木に対し、佐々木にはまだまだ余力があるように見えた。
その後方で皆藤も120%の走りを続ける。
コーナーごとに仕掛け始めた#26古溝。
それほど選手層の厚くないこの時期は、なんとかBクラス優勝圏内で戦いたい。愛機に鞭を打ち込んでいく。
そしていよいよ安倍のインサイドへマシンを滑り込ませようとする。
しかし安倍も引かない。グースの高いコーナリングスピードを武器に、GSXRの前に立ちはだかる。
しかし今回の古溝はそれを上回る。
S字で一気に外からまくっていき、安倍に並びかけて………
写真撮影:梨本塾・影兄・中尾氏 ※ ブログに掲載される写真は、梨本塾参加者の方に限り転載自由とします。その際には梨本塾へのリンククレジット(http://kei74moto.client.jp/)を必ずお願いいたします。それ以外の方の無断使用は固くお断りいたします。
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そして帝王入り口できれいにインサイドを奪い取り………
4位に浮上する。
さらにペースは緩むことなく………
前を行く皆藤を追う。
一方トップの佐々木は未だ余裕を持って走行。時に後ろを振り返って後続のフォーメイションを確認していた。
そんな余裕綽々の佐々木をなんとしてでも追いかけたい八木。
追従はするがピタリと背後にはつけない、というもどかしい展開が続く。
行けるようで行けない………
出れるようで出れない………
そんな流れを自然に作り出すレース巧者、佐々木の手管に翻弄される。
ここまで120%のパフォーマンスで3位争いを牽引してきた皆藤だったが………
ペースを上げた古溝がピタリとマーク。
タイム的には古溝が上回っており、マシン操作がややラフになってきた皆藤は、それでも必死に逃げを打つ。
わずか数センチという数字的なアドバンテージは、むしろ精神的プレッシャーしか与えない。つまり本質的な立場は見た目と逆である。
「いつの時代も追われる者より、追う者のほうがはるかに楽なのだ―(エンリコ・バッタイーニ)」
古溝は精神的アドバンテージを生かせるか。
その3位争いとは逆に、追われるもののほうがはるかに楽に見えたトップ争いは、単独5位を走る#27安倍に追いついた。
これに気づいた安倍はホームストレートで紳士的にラインを謙譲。
このおかげで、トップ2台はロスもなく前に出ることができた。
震災の影響もあってか、昨年はほとんど梨本塾に参加することが出来なかったが(最終参加リザルトは11年第9回大会、Aクラス第5位)、今期は1月より元気に参加してきた佐々木。今シーズンは台風の目となるか。
アルファ12という、ハイグリップというよりはロードスポーツ的なニュアンスの色濃いタイヤを装着したR1で走る八木。そもそもグリップ力に乏しいこの時期には、こういったタイヤで基本を学びたいとのこと。
レース終盤、なんとかして3位を死守したい皆藤。ちなみに内側に見えるタイヤバリヤは、1コーナーと3コーナーの間に新たに設けられた仕切りである。以前はここに樹木が植えられていたことを知っている人は、何人くらいいるだろうか。
レース最終盤、なんとかして老獪な前走者を打ち負かしたい古溝だったが………
最終ラップ、この3位争いにトップ争いが絡む格好となる。
さすがにこれは危険と判断したレースディレクションは即座にブルーフラッグを提示し、バックマーカーに対して「後続にラインを譲るよう」に促した。
これに気づいた3位争いはすぐにベストラインを明け渡す。まずその内側に佐々木が入り込み………
そこに八木も続いて入る………
はずだったがタイミングを逸してしまい、皆藤が復帰。
この八木の一瞬のミスが皆藤の先行を許したばかりでなく、3位争いを展開していた古溝のペースも落とすことになってしまった(皆藤は佐々木にのみ気づき、古溝は佐々木、八木の両方に気づいていた。このため古溝は、八木が前に出るまでレコードライン復帰が出来なかった)。
もちろん各自安全を最優先しての選択だったはずだが、最終ラップという事を考えれば、非常に手痛いディスタンスとなってしまう。
逆に皆藤はピンチを脱する。
3コーナーではトップ佐々木がさらに八木との間に一台のバイクを滑り込ませることに成功。この時点で勝負あった、となる。
結局スタートからゴールまで一度もトップを譲ることなく余裕さえ持ってトップでチェッカーを受けた。
新たに装着した着脱式エアバックも誇らしげに優勝を遂げた佐々木。
そのすぐ後ろでゴールしたのは1ラップダウンながらも3位となった皆藤。
さらに2位の八木、4位の古溝、そして5位の安倍と続いた。
すでに数年来の付き合いとなるGSXR600ホワイトベース。なぜかリヤタイヤのアブレーションに悩まされることが多いが、それ以外はいたって良好なバランスを保っている。
山中、坂垣内、中尾らに次いで26秒台前半を狙ってほしい一人でもある。
手に入れたエアバックとともに、今シーズンは膨らみまくるか。
つづく
レポ文中敬称略。ご了承下さい。
写真撮影:梨本塾・影兄・中尾氏 ※ ブログに掲載される写真は、梨本塾参加者の方に限り転載自由とします。その際には梨本塾へのリンククレジット(http://kei74moto.client.jp/)を必ずお願いいたします。それ以外の方の無断使用は固くお断りいたします。
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トップ佐々木の背後にはピタリと八木がマーク。
皆藤の後ろには安倍、そして古溝。
互いにAクラスを知る者同士。高いレベルでのバトルとなるか。
なんとかこれを追従したい皆藤。
共に30秒台という不本意な形でタイムアタックを終えた安倍、古溝。決勝での躍進はあるか。
一周目を終えてこれだけのリードを築いて見せた佐々木。
久しぶりの梨本塾参加となったが、さすがにBクラスでは余裕があるように見える。
これをなんとかして追い詰めたい八木。
レース序盤、それぞれ探り合いでの走行となる。
3位争いは3台のバトルに。
ベストラップ的には#6佐々木が1秒ほどアドバンテージを持っている。
佐々木の27秒1に対し、八木は28秒フラット近辺だ。
しかし最近かなり走り込んでいる八木はレース後半も強くなってきた。このまま背後につけていればチャンスは芽生えるかもしれない。
この2台から徐々に遅れだした皆藤。
その後ろには安倍が迫る。
さらに決勝では調子を取り戻してきた古溝が………
前の安倍に揺さぶりをかけていく。
本来であればAクラスのトップ争いを展開しているはずだが、それは当の本人も十分承知の上でレースを思い出すようにペースコントロールしているようだ。
120%で走る八木に対し、佐々木にはまだまだ余力があるように見えた。
その後方で皆藤も120%の走りを続ける。
コーナーごとに仕掛け始めた#26古溝。
それほど選手層の厚くないこの時期は、なんとかBクラス優勝圏内で戦いたい。愛機に鞭を打ち込んでいく。
そしていよいよ安倍のインサイドへマシンを滑り込ませようとする。
しかし安倍も引かない。グースの高いコーナリングスピードを武器に、GSXRの前に立ちはだかる。
しかし今回の古溝はそれを上回る。
S字で一気に外からまくっていき、安倍に並びかけて………
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そんな余裕綽々の佐々木をなんとしてでも追いかけたい八木。
追従はするがピタリと背後にはつけない、というもどかしい展開が続く。
行けるようで行けない………
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そんな流れを自然に作り出すレース巧者、佐々木の手管に翻弄される。
ここまで120%のパフォーマンスで3位争いを牽引してきた皆藤だったが………
ペースを上げた古溝がピタリとマーク。
タイム的には古溝が上回っており、マシン操作がややラフになってきた皆藤は、それでも必死に逃げを打つ。
わずか数センチという数字的なアドバンテージは、むしろ精神的プレッシャーしか与えない。つまり本質的な立場は見た目と逆である。
「いつの時代も追われる者より、追う者のほうがはるかに楽なのだ―(エンリコ・バッタイーニ)」
古溝は精神的アドバンテージを生かせるか。
その3位争いとは逆に、追われるもののほうがはるかに楽に見えたトップ争いは、単独5位を走る#27安倍に追いついた。
これに気づいた安倍はホームストレートで紳士的にラインを謙譲。
このおかげで、トップ2台はロスもなく前に出ることができた。
震災の影響もあってか、昨年はほとんど梨本塾に参加することが出来なかったが(最終参加リザルトは11年第9回大会、Aクラス第5位)、今期は1月より元気に参加してきた佐々木。今シーズンは台風の目となるか。
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レース最終盤、なんとかして老獪な前走者を打ち負かしたい古溝だったが………
最終ラップ、この3位争いにトップ争いが絡む格好となる。
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これに気づいた3位争いはすぐにベストラインを明け渡す。まずその内側に佐々木が入り込み………
そこに八木も続いて入る………
はずだったがタイミングを逸してしまい、皆藤が復帰。
この八木の一瞬のミスが皆藤の先行を許したばかりでなく、3位争いを展開していた古溝のペースも落とすことになってしまった(皆藤は佐々木にのみ気づき、古溝は佐々木、八木の両方に気づいていた。このため古溝は、八木が前に出るまでレコードライン復帰が出来なかった)。
もちろん各自安全を最優先しての選択だったはずだが、最終ラップという事を考えれば、非常に手痛いディスタンスとなってしまう。
逆に皆藤はピンチを脱する。
3コーナーではトップ佐々木がさらに八木との間に一台のバイクを滑り込ませることに成功。この時点で勝負あった、となる。
結局スタートからゴールまで一度もトップを譲ることなく余裕さえ持ってトップでチェッカーを受けた。
新たに装着した着脱式エアバックも誇らしげに優勝を遂げた佐々木。
そのすぐ後ろでゴールしたのは1ラップダウンながらも3位となった皆藤。
さらに2位の八木、4位の古溝、そして5位の安倍と続いた。
すでに数年来の付き合いとなるGSXR600ホワイトベース。なぜかリヤタイヤのアブレーションに悩まされることが多いが、それ以外はいたって良好なバランスを保っている。
山中、坂垣内、中尾らに次いで26秒台前半を狙ってほしい一人でもある。
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