2012 第2回 梨本塾レポ4 K-RUN-GP Bクラス

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続いて、Bクラス決勝。

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Aクラスと同じく、全10台がグリッドに整列。

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グリーンフラッグとともに、各車一斉にスタート。

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予選三番手から好スタートを切ったのは渡邉GSXR1000、次いで八木R1。ポールスタートの佐々木GSXR600はやや出遅れる格好となる。

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その後方では竹内CBR600F4の内側に山本ZX10Rが入り込み、外側に古溝GSXR600、そして安倍グースと続いた。

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さらにその後方、8番手に豊山ZX6R、加野GSXR1000、そして泉ZX6Rと続く。

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S字では安倍グースが古溝を外側からオーバーテイクして順位を上げたように見えたが………

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渡邉を筆頭に続くトップグループ。このすぐ直後に竹内、古溝。

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安倍のインをついたかに見えたのは#26、豊山。

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しかし実際には順位は動かず………

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トップが一周目を終える。

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4番手争いも激化しそうだ。

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スズキ、ヤマハのリッター2台が先行する形でレースは進行する。

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先月同様、3番手の#10佐々木がもっとも実力的には勝っているはずだが、しかしトップ2もそう簡単にその座を明け渡す気はない。

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今回よりマシンをリッターSSにした#27山本も気を吐く。竹内、古溝といったベテランを相手に4位争いをリード。

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その後方ではミドルクラスに拘り続ける#29安倍と、久しぶりの参加となった豊山の一騎打ちが始まった。

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Bクラス入りを果たした#47加野、そしてやはり久しぶりの参加となった#41泉が9位争いを展開。

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快調にペースアップしていく渡邉。

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これを懸命に追う八木。

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まだそれほどプッシュしている感じがない佐々木。

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やや渡邉がリードを広げる形で、周回を重ねていく。

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ここで離される訳にはいかないと八木をプッシュしはじめた佐々木。

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同じく5番手の竹内、6番手の古溝も、思ったほどペースの上がらない山本を突き始める。

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懸命な走りで豊山を抑える安倍。

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ややオーバーラン気味に1コーナーに突入していく9位争い。

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3コーナーでは竹内が山本のインを奪って4番手へ浮上。

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「してやったり」とでもいうべきクリーンなパッシングだ。

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まだトップ争いは視野の中にある。

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果たして追いつくことが出来るか。

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一方ここまでなんとかポジションをキープしてきた安倍だったが………

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徐々に勘を取り戻してきた豊山がホームストレートでも一気に加速し………

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1コーナーでパッシング。これで7位へと浮上した。

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前方の古溝に追いつくことが出来るか。

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竹内同様に山本を早い段階で攻略したい古溝。

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安定したペースで周回を重ねる加野。タイヤまでストック状態ながら、GSXR1000で堂々のBクラス入りだ。

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泉はややペースが安定しないようだ。

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一瞬離れかけたに見えたトップ争いだったが、#23八木が猛接近。

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もちろんその後方には佐々木もくっついている。

ところで上写真の中で、違和感に気づいている人はいるだろうか?「渾身の走り」ともいえるが、過去例を見る限り梨本塾としてはあまりオススメしない走法なのだが………。

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最終ブレーキング時の、左縁石にフロントタイヤを乗せてのハードブレーキング。

豆知識として紹介しておきたいが、モトGPで使用されているゼブラゾーンの染料は特殊なものであり、たとえレインであってもほとんど滑らないという、ドルナ指定専用のものである。このため近年はゼブラに乗り上げてもほとんど転倒するライダーはいない(しかしゼロではない)のだ。

しかしこの染料を用いたゼブラのグリップ力と、トミンモーターランドのゼブラのグリップ力はまったくといっていいほど違う。ドライとウェット路面ほどの違いといってもいいだろう。妄信は禁物、塾長がレコードを出した際でも「乗り上げる必要は、まったくない」とのこと。またこの状態は「完全なる逆バンクブレーキング」であり、ちょっとした操作ミスで一発で転倒につながる、ということをお忘れなく。

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レースは三つ巴、二台のスズキにヤマハが挟まれる格好となる。

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その後方に4番手の竹内。

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5番手には山本。

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6番手に古溝。レースは後半戦へ。



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トップ争いはこう着状態のまま、バックマーカーを交えていく。

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それぞれ決め手欠ける中で、果たして周回遅れの存在はどう影響を与えるか。

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先ほどよりもさらにゼブラへの接地面積が増えているように見える八木R1。テイク・ケアな瞬間だ。ちなみにSSマシンがここで転んだ場合、ピットレーン最後端(パドック入り口)まで簡単に吹き飛んでいく。GPSによる車速では100km/hをはるかにオーバーしているのだ。

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単独8位を走るのは安倍。

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4位争いも未だ決着はついていない。

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竹内にパスされた#27山本だったが、その後はペースも落ちずに追随。そのすぐ後方には古溝が張り付く。久々参加の山本にはどうしても勝ちたいところ。

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筑波で転倒、負傷からのリハビリ参加となった泉。

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その泉の後方にトップ争いが迫る。

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3コーナーでアウトから仕掛けたトップ渡邉だったが………

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これに失敗し、八木、佐々木とのディスタンスはさらに狭まった。

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ホームストレートでバックマーカーをパスしたものの、トップ争いの決着はまだまだつきそうにない。

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CBR600F4の竹内(ディアブロコルサ)、

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ZX10Rの山本(BT003ST)、

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そして#24古溝GSXR600(ディアブロコルサ)の3位争いが、#47加野GSXR1000をパッシングしていく。

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いよいよレースは大詰め。

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僅かに4LAPを残すのみとなった。

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ラップペースは28秒台。

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なんとか序盤に逃げを打ちたい渡邉だったが………

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結局最終ラップまでもつれこむことになった。

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最終ラップ、トップグループの前には9位加野、そして7位の豊山が現れる。

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それでも3コーナーではしっかりと渡邉がインを締めてトップを死守。

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だが、2台のバックマーカーが前に現れる。

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最終コーナーでは非常に微妙なタイミング………

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渡邉は一瞬加速に入るのが遅れたように見えたが………

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その内側から八木が狙いを定め、さらに佐々木もフル加速体制に入る。

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勝負の行方は………

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トルクを生かした渡邉が一瞬前へ出て………

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そのままトップでゴール。

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2番手に八木、3番手に佐々木と続いた。

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これまで幾度となく梨本塾に参加してきた渡邉だったが、なんとこれが全クラスを通じての初優勝となる。もちろん乗り換えたGSXR1000でも、嬉しい初勝利だ。

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2位には八木、3位には佐々木。

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以下竹内、

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山本、

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古溝、

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豊山、

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安倍、

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加野、

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そして泉と続いた。

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最近では栃木スピードの中でもっとも頻繁に梨本塾に通い詰めている渡邉。

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まだまだ伸び代豊かな20代。今後が楽しみな好青年である。

つづく。


文中敬称略。ご了承下さい。





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