2012 第6回梨本塾 レポ⑤ K-RUN-GP Cクラス
本日三番目のレース、Cクラス決勝。フロントローにはCBR600RRハルクプロレースベース、グース、そしてCB400SFが並ぶ。
全9台がグリッドに整列。
グリーンフラッグとともに勢いよくウィリーしたのは………
2番手の安倍グース。
その勢いを生かして………
排気量のハンディをものともせず1コーナーではホールショットを奪取。
2番手には初参加の立川CBR、そして因藤GSXR、西村CB400SF、榎本バンディット250、緒方R1、美濃部CBR、伊藤ZX10R、山田CBRと続く。
S字から帝王コーナーにかけて榎本が4番手に浮上。
トップ安倍がグイグイとレースを引っ張っていく。
初K-RUNの立川は緊張からかややペースが上がらない。
もともとトップからボーダーまで1秒強ほどしか差がないこのクラス、接戦は必至だ。
1周目終わりのオーダー。やはり安倍が序盤から飛ばしている。
#48立川の後方でマシンをインサイドに降っていくのは#44因藤。
1コーナーのブレーキングで………
インを奪う。
これで2番手に浮上したかに見えたが………
しかし立川が外から被せて順位は動かず。
因藤のすぐ背後には榎本、西村がつける。
さらにそのすぐ後ろには#30緒方、#49美濃部、#43伊藤、
そして#50山田。
振り返ることなくどんどんペースアップしていく安倍グース。
なんとかこれに追いつきたい立川。予選ではこのクラス唯一の29秒台をマークしているだけに、タイム的なアドバンテージはあるはずだ。
久しぶりの参加ながらも走行毎にタイムを上げてきている因藤GSXR1000はその立川のすぐ背後に迫る。
その後方では、#46西村のインにマシンを寄せた緒方R1が………
1コーナーでしっかりとインを奪う。
これで5番手に浮上。
快調にペースを上げていく安倍に対し、なんとかこれに追いついていこうとした立川CBRレースベースだったが………
帝王コーナークリッピングポイント付近でまさかの………
フロントブレイク。
必至で立て直そうと試みたものの………
残念ながらスリップダウン。
そのすぐ横を因藤、榎本らが通過していくが………
このとき素晴らしかったのは榎本だ。直後につけていたにもかかわらず、立川の転倒を察知するや即座に挙手して後方へ合図を送った。
こういった限界走行時における視界の広さこそが、アマチュアレースでもっとも重要なポイントである。
榎本の迅速な対応により、二次事故につながることはなかった。
幸い立川に怪我がなかったため、オフィシャルによってすぐにマシンをセイフティゾーンへと移動。
そしてレースは二度目のグリーンフラッグによって再開される。
※ 豆知識:梨本塾決勝K-RUN-GPにおけるグリーンフラッグルール………クラッシュなどによってイエローコーションが出て30km/hキープ、その後クリアとなったときにコントロールライン上でグリーンフラッグが振られるが「これを視認した瞬間にイエロー解除」なのではなく「グリーンフラッグを振っているコントロールライン(ホワイトライン)を通過後、レースペースに戻す」のがグリーンフラッグ対応となる。この場合、集団の前方でグリーンフラッグを受けるとイエローコーション中の後方車両に追いつく可能性があるが、その場合は追い越し禁止。すなわち、すべての車両がグリーンフラッグを受けない限りは元のレース状態とはならない。30km/hキープ中車両の追い越しは失格となる。
次回7月15日(日)梨本塾、全開受付中。
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すでに参加者集結中。定員締め切りにご注意を!
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「北の風からー2012」 8/13(月)~14(火)開催。
梨本塾GOHOKU TOUR 2012
今年は山形県へと向かいます。下道300kmを含む楽しい梨塾ツー。
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レース再開後も集中力は途切れることなく快走を続ける安倍グース。その走りには、鬼気迫る集中力が感じられる。
その後方で膨れ上がった2位争い。
4位緒方の後方には、5位の西村、6位美濃部………
7位の伊藤までが離れない。
逆に山田はややそこから遅れる格好となった。
30秒台前半というハイペースで周回を重ねる安倍。
2位集団もそれほど変わらないペースだが、イエローコーションとグリーンフラッグのタイミングでその差は開いたままだ。
ここで動いたのは4番手の緒方R1。
先ほど西村をパスしたときと同じように………
1コーナーアプローチで榎本のイン側にマシンを滑り込ませる。
だが。
塾長と同じく元祖船館湾岸系出身榎本も黙ってはいなかった。バンディット250に鞭をいれ、4倍の排気量相手に外側から被せていく。
やや面食らった格好の緒方だったが………
しかしもちろんこれで引き下がるわけには行かない。
再度マシンを並べてインを奪っていく。
これで決着がついたかに見えたが………
それでも引かない榎本バンディット。
(クッ、ややこしいのが前にいる………)緒方の右手から、そんな声が聞こえてきそうだ。
まだまだ予断を許さない2位争い。
残り周回数が半分を切る頃には、この2位争いはなんと5台にまで膨れ上がった。全員のベストラップが29~30秒台前半という混戦である。
一方運も味方につけた安倍の快走は止まらない。
2番手の因藤もいいペースだが、その差は詰まらない。
3番手榎本は、排気量ハンディをものともせず真っ向勝負を挑んでいく。
そのすぐ後方には緒方を筆頭とする大集団が構成されている。
最近「もう一人の絶好調男」として名乗りを上げつつある美濃部CBR600RR。ここへきて一気にラップタイムを3秒近くジャンプアップさせた。決勝でも元気な走り。
さらにその後ろには伊藤ZX10R。事前のサシ塾にも参加し29秒台を手中にしているだけに、なんとかしてこの集団の前に上がっていきたいところ。
そして先月大転倒を喫した山田は今回タイヤをBT003ストリートに換装しての出走。まだ手探り状態だが、それでもタイムは31秒台前半をマーク。
自分だけの戦いを続ける安倍。ここまで一度たりとも後ろを振り返っていない。未勝利のライダーとは思えないほど、高い集中力だ。
2位の因藤にしかけていく榎本だが………
決め手がないままいよいよ最終盤へ。
その後方にも緒方、西村、美濃部、伊藤と集団が続いている。
ペースが落ちない因藤を筆頭にした熾烈な2位争い。
しかしインフィールドでも順位は動かない。
そしていよいよファイナルラップへ。
ウィリーロケットスタートから飛び出した安倍グースが最高の走りを続け………
最終ラップまで一度もトップを譲ることなく力走。
その勢いのまま最終コーナーを立ち上がり………
梨本塾に参加し始めて数年、ついに念願の初勝利を上げる。
2位には因藤、3位には榎本。
そして4位には緒方、5位に西村、6位に美濃部、7位に伊藤と続いた。2位争いはほとんど差がないままの決着となった。
寡黙で男らしい雰囲気から梨塾内にもファンの多い安倍。胆力あるオーバーフォティの初勝利を、多くの塾生が称えるスタンディングオベーション。
塾長も喜びガッチリと握手。
巷の噂ではこのグースとのコンビネイションも残り僅かとか。そのタイミングで手にした一勝は、非常に価値のある勝利といえるだろう。この後の展開にも注目したい。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
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その際は必ず以下梨本塾クレジットをお願いいたします。
写真提供:梨本塾 http://kei74moto.client.jp/
なお、写真点数に関わらず、記事の前後いずれかに挿入してくださればOKです。
カメラ: 梨本塾オフィシャル 影兄 中尾氏
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本日三番目のレース、Cクラス決勝。フロントローにはCBR600RRハルクプロレースベース、グース、そしてCB400SFが並ぶ。
全9台がグリッドに整列。
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これで2番手に浮上したかに見えたが………
しかし立川が外から被せて順位は動かず。
因藤のすぐ背後には榎本、西村がつける。
さらにそのすぐ後ろには#30緒方、#49美濃部、#43伊藤、
そして#50山田。
振り返ることなくどんどんペースアップしていく安倍グース。
なんとかこれに追いつきたい立川。予選ではこのクラス唯一の29秒台をマークしているだけに、タイム的なアドバンテージはあるはずだ。
久しぶりの参加ながらも走行毎にタイムを上げてきている因藤GSXR1000はその立川のすぐ背後に迫る。
その後方では、#46西村のインにマシンを寄せた緒方R1が………
1コーナーでしっかりとインを奪う。
これで5番手に浮上。
快調にペースを上げていく安倍に対し、なんとかこれに追いついていこうとした立川CBRレースベースだったが………
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4位緒方の後方には、5位の西村、6位美濃部………
7位の伊藤までが離れない。
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30秒台前半というハイペースで周回を重ねる安倍。
2位集団もそれほど変わらないペースだが、イエローコーションとグリーンフラッグのタイミングでその差は開いたままだ。
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2位には因藤、3位には榎本。
そして4位には緒方、5位に西村、6位に美濃部、7位に伊藤と続いた。2位争いはほとんど差がないままの決着となった。
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