2012 第6回梨本塾 レポ⑥ K-RUN-GP Dクラス
梅雨只中と言うのにまるで五月晴れのような奇跡的好天に恵まれた6月梨本塾。いよいよ最後はDクラス決勝。
フロントローにはZ1000、NSR250R、そしてCB400SFが並ぶ。
スタート直前にはショートブリーフィング。ここでルールの最終確認が行われる。
全9台がグリッドに整列。A~Cクラスでは手を上げて応える姿も多く見られたが、Dクラスでは皆が真剣な面持ち。
シグナルグリーンとともに、各車一斉にスター………
エンスト!?
予選三番手の梨本CB400SFがまさかのエンジンストール。フロントローを確保したものがもっともやってはいけないタブーを犯してしまったその一方で………
2番手スタートの元木は勢い余って大きくフロントをリフトアップ。
いきなり波乱の幕開けとなる。
幸い後方からスタートしたグループの視野が広かったために、接触事故は回避された。スタートでのストールは重大な事故となる最大要因のひとつでもあるだけに、絶対に避けたいミスである。こういったケースで大怪我を負ったり命を落としたりする例は世界的にも後を絶たないからだ。
ホールショットを奪ったのは元木NSR、次いで大木Z1000、さらに岩下ZX636R、梨本、武藤NSR、堀澤748R、関CBR1000RR、伊東RSV、篠原GSXRと続く。
スタートではウィリーしてしまった元木だったが………
序盤からグイグイと後続を引き離していく。
これにポールポジションスタートで初参加の大木、岩下、そして梨本と続く。
もう1台のNSR武藤、そして唯一のドゥカティ堀澤。
初参加となる関CBR、2度目の参加となる伊東RSV、そしてやはり初参加篠原GSXR750。
1周目をリードして終える元木。
3番手争いは早くも火花。
まさかのエンジンストールで出遅れた梨本が岩下のインをついて………
3番手に浮上。さらにトップグループを目指す。
久しぶりの参加ながら前回参加時よりも大きくタイムを伸ばしている元木NSR。31秒台で周回する。
初参加の大木Z1000はこれを追従したいところ。
ラッキーなことに追突されずに済んだ梨本。ここから怒涛の追い上げなるか。
徐々にK-RUNに慣れてきつつある岩下。
今回は好調さがうかがえる武藤。
堀澤も1秒以上タイムを上げてきている。
初参加となる関はややまだリズムが取りにくいようだ。
前回よりもペースアップしてきたRSVの伊東。
発売当時、非常にセンセーショナルなデビューを飾ったGSXR750を駆る篠原。
快調にラップを重ねる元木。ブランクは感じられない。
2番手の大木もそれほどペースは変わらない。徐々に元木を追い詰めていく。
一方3番手争いを制した梨本はペースアップしている。
すでに希少種となっているZX636R。しかし未だ名機であることに変わりはない。4番手の岩下。
トップ争いの2台は早くもバックマーカーに追いつく。
このバックマーカーをうまく利用して一気に差を詰めてきた大木。
元木は1コーナーでパスできず、すぐ背後に大木が迫る。
帝王から3コーナーにかけて、同じようにバックマーカーをパスしていくトップ2。
その頃3番手の梨本が猛烈な勢いでプッシュを開始。
5番手には33秒台でラップする武藤。
そのすぐ後方6番手には堀澤。
やや間を開けた7番手に関。
8番手に伊東。
9番手には篠原。
レースを引っ張る元木だったが………
次々と現れるバックマーカーによって3番手までが僅差となる。
残り7周を切った時点でその差はほとんどないといっていいだろう。
ここで勝負に出たのは梨本。
一気に31秒台にペースを引き上げ、得意のパッシングでトップグループとの差を削り取る。
帝王コーナー進入で、まずは2番手大木に襲い掛かっていく。
ペース的には元木、大木が優れるものの、前方にはバックマーカーがおり、レース慣れしている梨本にとっては好ましい状況。
トップ2がパッシングに戸惑っている間に一気に前へ―。そんな思惑が見え隠れした瞬間だった………
帝王コーナー立ち上がりで一気に車速を乗せようとした梨本CB400SFが………
まるでケーシー・ストーナーばりにフルカウンターを切る。
恐らく21世紀に入ってから12回目の6月最終日曜日に、オンロードマシンでこれほどフルスライドさせて見せた72歳は、日本中をどこを探しても彼一人だったのではないだろうか。
次回7月15日(日)梨本塾、全開受付中。
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「北の風からー2012」 8/13(月)~14(火)開催。
梨本塾GOHOKU TOUR 2012
今年は山形県へと向かいます。下道300kmを含む楽しい梨塾ツー。
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しかしそれはもちろん、ケーシーのように意図したパワースライドではなかった。
典型的なハイサイドからお釣りをもらいローサイドに投げ出されコースを滑走。今回は帝王コーナーが鬼門なのか?これによりレースはイエローコーションとなり全車30km/hが義務付けられる。
かなり大きな転倒となったが、幸い軽症で済んだ様子。スタッフが即座にマシンをコースサイドに移動。
なお、レース中もしも1コーナーから3コーナーまでの間で転倒した場合、ライダーに怪我がないときはスタッフと一緒に速やかにここへマシンを運ぶことが望ましい。自分が転倒をしても、あくまでレース状態は保留されていることをお忘れなく。
そしてグリーンフラッグによりレースが再開される。
思わぬアクシデントにより集中力を途切れかけた元木だったが………
その後もペースは安定し、フラッグの関係から引き離した大木との差をしっかりとキープする。
逆にその大木はバックマーカーに引っかかる格好。
なんとかしてトップの元木に追いつきたいところだが………
ここまでトップを快走し続けてきた元木の走りには一切緩みがない。
梨本の転倒により3位に浮上した#65岩下。その後方にはナーシー・モトーナーのブラックマークが黒々と刻まれている。
30秒台にも入ろうかというペースで周回を重ねる元木。
レースはいよいよファイナルラップへ。
ミドル以上のSSマシンが全盛という梨本塾においても未だ存在感のある相棒を駆って、20LAPもの間トップを死守。
これでBクラスの加野、Cクラスの安倍同様に………
元木も堂々と初優勝を飾って見せた。
2番手には大木Z1000、3番手には岩下ZX636Rが入った。
初優勝を称える観客に見守られてのウィニングラン。
元木にとってはようやく手にした初優勝だが、まだまだ今後ジャンプアップする可能性を秘めている。今後はB、Cクラス入りが当面目標となるだろう。
NSRの可能性は塾長がここで示しているだけに、いずれはぜひともAクラス入りを目指してほしい。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
この記事の中に掲載されている写真の未圧縮原板(~5MB程度まで)を廉価販売しております。
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また、本記事に掲載されている写真は梨本塾参加者の方に限りブログなどでの二次使用可能とします。
その際は必ず以下梨本塾クレジットをお願いいたします。
写真提供:梨本塾 http://kei74moto.client.jp/
なお、写真点数に関わらず、記事の前後いずれかに挿入してくださればOKです。
カメラ: 梨本塾オフィシャル 影兄 中尾氏
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なお、今回の梨本塾でも中尾氏による写真が以下リンクによって無償提供されています。梨本塾参加者の方はご自由に使用されていいと快諾を得ております。
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使用される際にはぜひお礼を!
中尾氏のブログ
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1周目をリードして終える元木。
3番手争いは早くも火花。
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3番手に浮上。さらにトップグループを目指す。
久しぶりの参加ながら前回参加時よりも大きくタイムを伸ばしている元木NSR。31秒台で周回する。
初参加の大木Z1000はこれを追従したいところ。
ラッキーなことに追突されずに済んだ梨本。ここから怒涛の追い上げなるか。
徐々にK-RUNに慣れてきつつある岩下。
今回は好調さがうかがえる武藤。
堀澤も1秒以上タイムを上げてきている。
初参加となる関はややまだリズムが取りにくいようだ。
前回よりもペースアップしてきたRSVの伊東。
発売当時、非常にセンセーショナルなデビューを飾ったGSXR750を駆る篠原。
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2番手の大木もそれほどペースは変わらない。徐々に元木を追い詰めていく。
一方3番手争いを制した梨本はペースアップしている。
すでに希少種となっているZX636R。しかし未だ名機であることに変わりはない。4番手の岩下。
トップ争いの2台は早くもバックマーカーに追いつく。
このバックマーカーをうまく利用して一気に差を詰めてきた大木。
元木は1コーナーでパスできず、すぐ背後に大木が迫る。
帝王から3コーナーにかけて、同じようにバックマーカーをパスしていくトップ2。
その頃3番手の梨本が猛烈な勢いでプッシュを開始。
5番手には33秒台でラップする武藤。
そのすぐ後方6番手には堀澤。
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