
今期すでに豪快なデビューを果たし、先の鈴鹿8耐も12位完走と、ここまで何かと話題になっていたドゥカティ1199パニガーレ、その日本仕様の概要がついに発表されたので紹介したい。



フォルムとして完全に異なるライトサイドビュー。ジャパニーズオリジナルマフラーに関しては、すでにネット上でも賛否は大きく分かれている。
日本のホモロゲーションに合わせて仕様変更されたパニガーレだが、もっとも大きな違いはサイレンサーが追加されたことだ。さらに音量対策としうて専用ケースカバーも付帯する。ABSも標準装備となるが、乾燥重量は4kg増(170.5kg)に留めている。
日本の独自規制に対応するには、排ガス、音量ともに相当に厳しいチューニングが求められたようで、さらに元来エンジンノイズ、排気音量ともに大きめのマシンであるため、イタリア開発陣も苦労の連続だったという。
「それでも、今までの公道仕様での最高馬力を」
という日本側かの強い要求から、スペックは
135HP/11.1kgm(8000rpm)
を達成した。ちなみに2月にアブダビで行われたワールドテスト時のイタリア本国仕様は
195HP(10750rpm)/13.5kgm(9000rpm)
となっている。

パニガーレ、パニガーレS、パニガーレSトリコロールそれぞれで仕様は大きく異なる。
足回りパーツの相違、フルLEDライトの有無、DESやDDA+の有無など。当然価格も大きく異なる。 ※ 車両価格は後述。

2月に行われたワールドテストでは、センセーショナルなデビューを果たした。

F1開催地でもあるアブダビのヤス・マリーナサーキットでは、有り余る強靭なトルクを武器にこれまでの1198シリーズとはまったく異なる存在感を示して見せた。

トルクインパクト、電子制御システム、そしてフォルムの斬新さは、SSマシンの新時代を象徴するかのようなアグレッシブなものだ。
日本仕様では、右サイドにサイレンサーが装着されることでこのときとは違ったバックビューとなるだろう。

ラ・フェンテ代官山にて行われたドゥカティ・ジャパンのプレスミーティングでその姿を現したパニガーレ。


本国仕様と違い、ABSは全車に標準装備されることとなった。

そして大きなカーボンサイレンサーも装着される。

ケースカバーはメカニカルノイズ低減を狙ったものだ。

ここまで非常に好調なセールスを達成しているドゥカティジャパン。さらにこのパニガーレを起爆剤として下半期セールスの飛躍を狙っている。

最上級モデルとなるトリコール。

Sの標準装備(オーリンズFRサスペンション、マルゾッキ鍛造ホイール、フルLEDライト、ABS、DTC、DQS、EBC、Rdwなど)に加えてDDA+が配備される。

気になる車両価格だが、世界的に1198からパニガーレへの移行で値段は上がっているそうだが、日本仕様では円高なども追い風となりこれを抑えることが出来たようだ。
1199 パニガーレ 2090000yen
1199 パニガーレ S 2590000yen
1199 パニガーレ S トリコロール 2890000yen
※ 税込み。発売予定日は2012年9月29日、となっている。
なおジャーナリスト向けの試乗会は8月末に行われる予定だ。そのときに改めて日本仕様のインプレションを掲載したい。アブダビで試乗したイタリア本国仕様との違いや、「ジャパニーズオリジナルモデル」としてのバランス構築がなされているか、非常に楽しみである。

ランチは同会場であったサルバトーレ・クオモ・ブロスで。色彩に満ちたなアンティパスト郡がパニガーレに花を添えた。
その後の実際のサーキット全開テストインプレッションはコチラへ。
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