第10回 梨本塾 オク耐 レポ④ K-RUN-GP Bクラス

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続いて本日2つ目のレース、Bクラス決勝。

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フロントーには2台のリッターSS、そして1台のミドルSS。ポールは澤田トゥオーノ、2番手に榎本CBR600RR、そして3番手に緒方R1。Bクラス全8台中、7台がリッターSSとなった。

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グリーンフラッグとともに、各車一斉にスタート。

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まず好スタートを切ったのはセカンドポジションから飛び出した榎本。これに緒方、澤田、加野と続く。

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さらのその後方に因藤GSXR1000、八木R1、伊藤ZX10R、そしてスタートで大きく出遅れた山本ZX10R。

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早くもS字でパッシングが行われる。澤田は2番手を奪取、さらに加野GSXRの後方から同じくGSXRの因藤が仕掛けていく。

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因藤が4番手へ浮上。

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それにしてもこの差は………唯一のミドルSSを駆る榎本が、いきなりハイペースでリードを築いた。

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なんとかそれについていきたい澤田トゥオーノ。

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さらにその後方には3位争いの集団。2台のR1、2台のGSXR、

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そして2台のZX10R。8番手の山本まで3位争いが続く格好。

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一周目から尋常ではないハイペースで大きなアドバンテージを作り上げた榎本。早くも独走状態だ。

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一矢報いたい澤田だったが………。

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その後方で3番手争いは激化していく。

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集団後方山本がやや遅れ始めたか。

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#26緒方R1に対して厳しいプレッシャーをかけていく因藤GSXR。

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さらに加野GSXR、八木R1、伊藤ZX10R。3位以下はすべてインラインフォーのリッターマシンであることも共通している。

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「フルウェット時、もっとも難しいバイク」

と塾長にいわしめるほど、特にこの3コーナー立ち上がりでは繊細なタッチが要求される。

ガラスの上を走るようなアクセルワークが必須だ。

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意図せず美しい隊列となる3位争い集団。だれがこの戦いを制するか。

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さらに雨の勢いが増す中でも、トップ榎本のペースは緩まない。もちろん彼もドライタイヤ、ディアブロSCセットである。

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単独2位を走る澤田も慎重なライディングを心がけている。トップとの差は詰まらないが、しかし後続も追いついてこないようだ。

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1コーナーのブレーキングシーン。3位緒方。

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4位因藤。

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5位加野。

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そして6位の八木。

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7位の伊藤もしっかりとこれを追従。

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山本のみここから脱落してしまう。どうやら人一倍リヤグリップが不足しているようだ。

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2位の澤田と3位緒方との差は1.5秒ほど。

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その遥か先に、トップの榎本がいる。

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ゴールドフレームという奇抜なイタリアンネイキッドが力強いVツインサウンドを奏でる。

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さらに雨量が増し、まるで夜間走行のように辺りは暗くなってきた。

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この中で抜きん出る者はいるだろうか。

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先月はこの3コーナー立ち上がりでウィリーを連発させていた#46伊藤も、今回は慎重な操作でチャンスをうかがっている。

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さらにさらに雨量が増す。もはやこの短いストレートでもハイドロプレーニングを起こすのではないかというほど、コースコンディションは厳しい。#41因藤のフロントタイヤも水幕によって浮き気味だ。

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もはやウェットというよりリバーコンディションといった状況の中、動いたのは………

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#21八木だった。

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1コーナーでズブリとインを割り、5番手に浮上。

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2番手の澤田がどんどん離れていくのを感じてのペースアップだろう。

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さらに八木は因藤にも襲い掛かる。

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一方で6位に落ちた加野はやはり3コーナー立ち上がりでの軽いリヤスリップを誘発しており、ペースが上げられない。

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バイクを直立近くまで起こしても、簡単に流れてしまう。

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そして今度は八木が因藤のインをつく。

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これで4番手へ浮上。

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ドシャ降りの中で誰もがペースを落とす中、八木だけは果敢にアタックを開始。

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そしていよいよR1同士の3位争いへ。

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その頃トップ榎本は早くも山本を周回遅れとしていた。予選ではトップからボーダーまで僅かに1秒程度の差しかないBクラスだが、つまりそれほど榎本のレインペースが速いということだ。

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ほとんど操作するのも難しくなっている山本に対して、川に入った魚のごとくスムースに周回を重ねる榎本。

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さらに八木も動く。

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これまで通り、1コーナーで緒方のインサイドへとマシンを寄せて………

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そのままノックアウト、これで3位に浮上した。

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その後方では榎本が7位の加野を周回遅れとする。

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冗談のような雨量だが、それでも八木の快進撃は止まらない。一時は回復不可能と思われたほど2位澤田と3位集団の距離は離れていたが、この追い上げにより、視界に入る距離にまで詰めてきた。




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八木にパッシングされた#26緒方だったが、その後もコース上の水量が増えたことで、思うようにペースアップできない。

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これを因藤が見逃さず………

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1コーナーでインへ飛び込む。これで因藤は4位に浮上。そしてこの集団の後方にもトップの榎本が迫ってきた。

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一方2位争いでは激しい追い上げを見せる八木R1が、2秒以上あったディスタンスを削っていよいよ澤田の背後に忍び寄る。

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澤田もこれに気付いたか、若干のペースアップを試みた。

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トゥオーノとR1では運動特性はまるで異なるが、このコンディションではツインである分やや余裕があるのは澤田か。

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長いレースは、まだ半分を過ぎたばかりだ。

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トップの#23榎本は#46伊藤、#26緒方を立て続けに抜き去り5位までを周回遅れとした。

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激しく水しぶきが上がる中で、榎本のペースのみ突出している。

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続く2位争い。これまでのようにはパッシングできない八木が、なんとか澤田の隙を探している。

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このコンディションにおいては、最終コーナーからの加速競争でトゥオーノのトルクが勝る。直四のR1は、アクセルをほとんど開くことが出来ないのだ。

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それをなんとかブレーキングで相殺し………

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一気にマシンをインに潜り込ませた。これで八木はいよいよ2位へと浮上、リッターSSとしてはトップである。

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その後方ではトップの榎本が4位の因藤をラップダウン、さらに緒方R1のインを狙った伊藤ZX10Rが………

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1コーナーで勝負に出て5位を奪取。後方からのアングルでは少し怖いぐらいバイクが寝ているが、問題なくクリアしていく。

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7~8位を走る加野、山本の両名は、すでに「完走」へと目標を切り替えたかのように慎重なライディングだ。実際に写真の印象よりも雨量は多くほとんどスケーティングしているかのような感覚だろう。

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ここまで快進撃を繰り広げてきた八木だったが………

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先ほどパスした#24澤田の背後までトップの榎本は迫っており、事実上これより上の順位は望めない。

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そしてその後方4位争い。先ほど緒方をパスして5位に上がった#46伊藤が………

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そのままの勢いで今度は4位の#41因藤に襲い掛かる。レース終盤へ来てのGSXR1000 vs ZX10Rという構図は見応え充分だ。

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とにかく3コーナー立ち上がりではマシンを垂直近くまで引き起こし、丁寧に丁寧にアクセルを継ぎ足す。榎本以外の出走者全員が、この立ち上がりでハイサイドしかけていた。

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このコンディションの中では、この両者にマシン的なハンディはないに等しい。

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後はどちらがどれだけ丁寧なスピードを発揮できるかだ。

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一方で快調なペースで単独2位を走る八木R1が#25山本をラップダウンしようとしている。

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後方から追い上げてきた八木の存在に気付いて進路を譲る山本。

これに対して挙手して一礼する八木。バイクに乗るものはかくあるべきという印象的なパッシングシーンだったが………

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なんとその直後に八木が帝王コーナーにてスリップダウン。

これには堪らず山本もコースオフ、転倒した八木を辛うじて避け二次事故を回避した。

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まさかの大転倒で、敵に塩ならぬ友に泥を送る格好となってしまった八木。

しかし山本はなんとかコースに復帰。

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「あの手を振ったのはこういう意味でのバイバイだったのか………」

山本の若さに似合わぬ冷静さが、咄嗟のシーンでもしっかりと発揮された。

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イエローコーションとなり、全車30km/hキープへ。八木の車両が3コーナー内側に回収される。

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コース確認が済んだところで、レースはリスタート。

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それまで4位争いをしていた因藤が、このアクシデントの後で伊藤を振り切ってさらに澤田のすぐ背後に迫る。先ほどのイエロー、及びグリーンフラッグ認識タイミング差も関係あるが、ペナルティを与えるほど悪質ではないと判断、そのまま続行する。

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残りは僅かに二周だ。

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まったく他を寄せ付けずぶっちぎり状態でここまで走ってきた榎本。

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ドライでもすでに一勝を挙げているが、ウェットでも磐石である。

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いよいよファイナルラップへ。

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八木が転倒したことで、3位争いは2位争いに変わる。やはり目前で八木の転倒を見たせいもあるだろう、#24澤田はペースを抑えている。そこにプレッシャーをかけていく#41因藤。

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ここからやや離れて単独4位は伊藤。

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2位争いの前にはバックマーカーが。

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3台が連なるように最終ラップへ。

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その頃、トップ榎本は余裕さえ感じさせる走りで最終コーナーへ。

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結局一度もトップを譲ることなく、ぶっちぎりでチェッカー。

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周回違いの中で、加野が6位でゴール。

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そして2位争いの行方は………

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7位の#25山本が集団を牽引する格好で、チェッカーへ。

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順位は動かず、2位に澤田、3位には因藤。

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そして4位に伊藤。

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5位に緒方と続いた。

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この日もっともひどいコンディション下での決勝となったBクラスだったが、その中で榎本は安定感と強さの両方をいかんなく発揮して見せた。これでニューマシンで2勝目をマーク、今後はAクラスでの飛躍を誓う。もちろん目指すは26秒台である。

シーズンはいよいよ最終版、榎本の「もうひと暴れ」に期待したい。

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すでに梨本塾のマスコット的な存在として人気の八木だったが、この日は久々にトミンの洗礼を受けてションボリ。怪我がなかったのが幸い。




つづく。

文中敬称略。ご了承下さい。




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