２０１３年度 第３回 梨本塾 レポ③ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ａクラス
それでは第３回大会、決勝の模様をお伝えする。
※ 天候が悪かったため写真品質が厳しいものがありますが、ご了承下さい。
１４時過ぎにフリー走行開始。この時点ですでにライン上はほとんどドライとなっている。
但しラインを外すとウェットパッチが残る。パッシングには非常に気を使いそうなコンディションだ。
本来グリッドスタートを予定していたものの、路面状況の悪さから先月同様ローリングスタートとなった。５分程度のフリー走行（追い越し禁止）を経た後で………
隊列を保ったまま加速。
決勝レースがスタート。
まず好スタートを切ったのはポールから飛び出した篠塚。
そしてその後方、２番手争いは早くもポジション取りが激しい。
予選３番手の坂垣内、及び５番手の人見、６番手の榎本がジャンプアップを狙う。
逆にここで樽井は大きくポジションダウン、６位へ転落。
早くも篠塚がリードを築こうとする中、佐々木、坂垣内らも必死に追走。
榎本ＣＢＲ６００ＲＲ、樽井ＣＢＲ２５０ＲＲ、そして山本ＺＸ１０Ｒ、渡邉ＧＳＸＲ１０００、緒方Ｒ１と続く。
１周目をトップで帰ってきたのはやはり＃１篠塚。難しいコンディションながらも好調さがうかがえる。
さらに佐々木ＦＺ、坂垣内ＣＢＲ６００ＲＲが１コーナーへなだれ込む。
その後方では山本ＺＸ１０Ｒのインをついて渡邉ＧＳＸＲ１０００が７位へと浮上。
さらに上位を狙う。
リラックスしたライディングで後続を引き離していくトップの篠塚。
序盤はなんとかこの背後につけていた＃５佐々木ＦＺだが………。
好調な篠塚に焦りは見えない。
また佐々木の後方からは坂垣内が少しずつその間合いを詰めてきた。
やや間を開けてその後方４番手には、人見スパーダ。
５位に＃６榎本、６位に樽井、７位に渡邉。
８位に山本、９位に緒方とリッターＳＳが続く。
器用にウェットパッチを避けて走る篠塚ＣＢＲＲ。
トップグループのペースは２７秒中盤といったところだ。
このペースであれば坂垣内まで優勝のチャンスはありそうだ。
ややそのペースについていけない人見。
榎本はその人見に襲い掛かりたいところだが………。
その後方ではＣＢＲ２５０ＲＲ（９２）とＧＳＸＲ１０００の戦い。
樽井もベストラップは２７秒台をたたき出す実力者だけに、そう簡単にはポジションを受け渡さない。右から左から渡邉も揺さぶりをかけるが………。
路面をチェックするかのような丁寧な走りで少しずつペースアップしていく篠塚。
一方で佐々木にはそれほど余裕がにないようだ。ちなみにマシンは昨シーズンの７５０エンジンから１０００ｃｃエンジンに換装されている。
５位争いは肉薄。
その中でも渡邉と樽井のバトルが熱い。
どうにかそこに入って行きたい８位争い。
淡々と周回するトップ篠塚。早くもレースは折り返しを迎えようとしている。
すでに２番手佐々木とは２秒以上の差が開いてしまった。
４位人見の後方には３台の５位争いが迫る。
けして安易に「席を譲らない」樽井。
いぶし銀の走りで若者をやり込める。
どうしてもインを割れない渡邉。コース内側にはウェットパッチが残るだけにブレーキングは非常に難しい。
そのまま周回が重ねられていく。
帝王コーナー立ち上がりでは、しっかりとバックミラーで背後の渡邉のポジションを確認する樽井ＣＢＲ２５０ＲＲ。
変わらぬテンションで最終コーナーを立ち上がるトップ篠塚。
これを追いかける＃５佐々木だったが、背後からは先週初挑戦板橋シティマラソン完走を果たした坂垣内がヒタヒタと迫ってくる。ともにハードブレーキングが身上の二人、どんな戦いが展開されるだろうか。
残りは９周。
人見スパーダを先頭にした４台による４位争い。
ここからやや離れて８位山本。
そして９位には緒方。
レースはいよいよ終盤戦へ。
次回４月２８日（日）第４回梨本塾は【華やかな特別】開催。
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フルマラソン出場でスタミナをつけたか、レース終盤に入って＃２坂垣内が猛烈に追い上げ、佐々木の背後に迫り………
一気にインを奪おうとする。
しかし佐々木もこれを許さず。
走りのタイプが似た二人、このあとさらに戦いは激しくなりそうだ。
さらに後方４位争いグループの中では、渡邉がなんとか樽井を交わして６位に浮上。
さらに前方の榎本を追う。
リッターＳＳとしても上位進出を狙う。
完全にランデブーとなった２位争い。
再三にわたって坂垣内が仕掛けていく。
しかし佐々木も巧みにこれをブロック。
２位の座は意地でも渡さない。
その頃トップの篠塚はバックマーカーの背後へ。
ブルーフラッグに気付いた緒方がラインを譲ってスムースにパッシング。
まだまだペースは緩まない。
４位争いの中では追い上げてきた渡邉のペースがいいようだ。榎本の背後に迫る。
２位争いでは坂垣内がインからアウトから仕掛けていく。
恐らくその気配は充分に感じているであろう佐々木も、しっかりとこれを防ぐ。
４位の＃７人見は、榎本と渡邉がバトルすることで安泰なポジショニングといえる。
真後ろにつけて＃６榎本の隙を狙う渡邉ＧＳＸＲ。
さらに２位争いも激化。
マシンが触れ合わんばかり。信頼感がなければけして成立しない距離感だ。
４位争いも同様。
難しいコンディションの中でＡＢＳシステムをフル活用する坂垣内。ブレーキングには絶対の自信を持っているようだ。しかしそれでもなかなか佐々木のインを割ることが出来ない。
人見、榎本、渡邉による４位争い。
その中では榎本の背後に迫る渡邉にもっとも勢いがある。
しかしここでもそう簡単にインは奪えない。
同じく動かない２位争い。
バックマーカーパッシングにあわせてインを狙うが………
ここでも佐々木が攻撃を防ぐ。
トップはいよいよファイナルラップへ。
坂垣内も当然これに気付いてファイナルアタックを仕掛ける。
序盤から終始安定したペースで周回を重ねた篠塚が、余裕を持って最後の３コーナーを立ち上がる。
その後方２位争いでは、坂垣内が渾身のアタックを試みるものの、佐々木も懸命にこれをブロック。
３コーナーでもインは奪えず………。勝負あったか。
予期せぬ形で後方の榎本に守られた格好となったのは人見スパーダ。トップの篠塚同様に、もっとも安定したフォイーメイションの中で周回を重ねたといえる。
そして後ろでは渡邉がアウトから仕掛けるが………
篠塚が最終コーナーを立ち上がる。
そして独走のチェッカーへ。これで開幕から三連勝となった。
そして２位争いは最後までもつれ込んだ。
ホームストレートでの加速競争。一縷の望みを託したが………
そのままの順位でチェッカーへ。２位佐々木、３位坂垣内。
９位緒方を挟んで、４位には人見。
そしてここも動かず。５、６位に榎本、渡邉。
そして７位に樽井、８位には山本。
ゴール直後のワンシーン。それぞれやりぬいた感が溢れているようだ。
難しいコンディションの中で転倒もせずしっかり最後まで戦い抜いた。
さて楽勝だったかと思われた篠塚だったが、実は後に筑波のファイナルレシオで走っていたことが判明。逆に筑波のレースではトミンのレシオで走ってしまっていたようで「タイミングが違った（笑）」とのこと。
すでに次回ゴル耐へのエントリーも済ませ、さらに４月サシ塾時、スポーツ走行枠では非公式ながらも２６秒４までタイムを伸ばしているようだ。破竹の４連勝達成なるか。ゴル耐が楽しみだ。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
この記事の中に掲載されている写真の未圧縮原板（～５ＭＢ程度まで）を廉価販売しております。
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ご希望の方は「掲載ページＵＲＬ」「掲載写真のＵＲＬ（分からない場合は掲載位置などでご指定ください）」と「ゼッケン番号 お名前」を添付して>> std_spd@hotmail.com までお問い合わせ下さい。
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※ 写真によっては対応できないことがありますのでご了承下さい。
また、本記事に掲載されている写真は梨本塾参加者の方に限りブログなどでの二次使用可能とします。
その際は必ず以下梨本塾クレジットをお願いいたします。
写真提供：梨本塾 http://kei74moto.client.jp/
なお、写真点数に関わらず、記事の前後いずれかに挿入してくださればＯＫです。
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