2013年度 第3回 梨本塾 レポ⑤ K-RUN-GP Cクラス
3つ目のレースとなる、K-RUN-GP、Cクラス決勝。こちらもまずはフリー走行から。
時折強風が吹くものの、奇跡的に雨は降り止んだ。パドックには久々に現れたお魚サンタこと笈川選手の姿も見える。
すでにレコードライン上は完全にドライといっていいだろう。
そしてグリーンフラッグとともに、各車一斉にスタート。
予選順位から変動がないまま1コーナーへ。
きれいな隊列を守ったまま帝王コーナーを立ち上がる。
トップには望月Z1000、2番手に八木R1、3番手に猪野CBR1000RR、4番手には磯山ZX12R。
5番手に村雲ZX6R、6番手に加野GSXR1000、7番手に郡司SM510、8番手に五十嵐CBR250R、9番手に松島CBR150と続く。
1周目の最終コーナーをトップで立ち上がる望月Z1000。
ここから6番手の加野までが一群となってホームストレートを通過。
その後方に7~9番手が続く。
トップ3はすべて1000cc以上という珍しい構成。
Z1000、R1、CBR1000RR、ZX12R、そしてZX6Rを挟んで………
GSXR1000。つまりトップ6の中で実に5台がリッター以上のSSである。
その後方には510、250、そして150という排気量構成。
その中でトップ2がやや抜け出す格好だ。
3番手には先月の優勝も記憶に新しい猪野。4番手磯山はエース車のTZRが転倒により破損しているため、今回はZX12Rでの参戦。
さらに今シーズン初戦となる村雲ZX636、先週の板橋シティマラソンにおいて名誉の負傷を負い、未だ痛々しい加野GSXR1000、そしてハスク軍団の一人である郡司SM510。
その後方には10年以上ぶりの参加となる五十嵐CBR250R。
トップ6のうち………
望月、八木、磯山、加野の4名は午前Bからのクラスダウン。
目まぐるしく変わるコンディションの中でリッターSSでトミンを走るのがいかに難しいかを物語る結果だったが、しかしドライになってしまえば話は違う。そのため「締まったペース」での周回が始まった。
逆にハスクや250~400ccにとって、午前のアドバンテージはなくなってしまう。
このグループの中で持ちタイムがいい(27秒台)のは八木R1と加野GSXR、そして磯山ZX12Rら(本来はTZR)だが………
どうやらこの決勝でもっともアドバンテージがあったのは八木R1のようだ。
早速トップ望月のインサイドを狙っていく。
すぐにトップに立ったかに見えたが………。
またその後方では磯山ZX12Rが猪野CBR1000RRにアタック開始。
さらにその後ろでは加野GSXRが村雲ZX6Rをターゲットに収めた。
先ほどの1コーナーではパッシングできなかった八木R1。
後方をチラリと見やって間合いをはかる。逆に望月は前方にのみフォーカス。レース序盤のこの集中力の差が後半に出てきそうな気がするが………。
ともに積極的に周回を重ねていく。
こちらはCBRと12Rの戦い。
さらにそこに6RとGSXRが続いていく。
そこからやや離された7位に郡司。
8番手に五十嵐。
9番手に松島。
毎周のようにしかける八木だったが………
どうにも1コーナーでは「直立不動」になってしまい、インにもぐりこめない。
もう少し早いタイミングでブレーキをリリースできればインを割れそうなのだが………。言うは易し、である。
二本出しレプソルCBR1000RRと………
最終型ZX12R(06)による戦いも見応えがある。
しかし未だ決め手を欠く展開。
さらにその後方では………
6RvsGSXR。
未だ膝に痛みを抱える加野GSXRだったが………
少しずつ村雲を追い詰めていく。残りは11周だ。
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7番手以降はそれぞれ単独走となっている。郡司SM510。
五十嵐CBR250R。
そして松島CBR150。トップ6が29~30秒に対し、こちらは31~2秒といったペースだ。
すぐそこにトップがあるのだが………
3~4位も………
5~6位も同じような展開。ちなみにここまでパッシングシーンは一度もない。
3コーナーでの5位争い。
その頃トップ争いは最終コーナーへ。ディープバンクは望月Z1000。
加速区間では八木R1にアドバンテージがあるように見えるが、1コーナーではどうしても入りきれない。
こちらはCBRの加速に分があるようだ。2km以上あるロングストレートであれば間違いなく12Rがぶっちぎるのだが………。
ちなみにトミンのストレートスピードではGPS計測で130km/h前後がレコードとなっているが、27秒以上のタイムの人の場合には、ほとんどのケースで600ccの最高速のほうが速いとい言われている。
さてトップ争いはいよいよバックマーカーと遭遇。ブルーフラッグにしっかりと気付いた松島CBR150が1コーナーでレコードラインをしっかりと譲渡。
これにより混乱なくトップ2は前に出ることが出来た。
いよいよ残り周回数は僅か。
果たして逆転はあるのだろうか。
さらにもう一台のバックマーカーが現れる。
このパッシング如何によって、トップが入れ替わる可能性は非常に高いが………。
最終コーナーから1コーナーにかけて、五十嵐CBR250Rにはブルーフラッグが提示された。
これに気付いて1コーナーのインを開けてくれたかに見えたが………
どうやらスペースが足りなかったようで、望月、八木ともにまさかのノーパッシング。
これによりもう1周五十嵐CBRの後ろで走ることになってしまう。大きなロスだった。
翌周「1コーナーでにらみ合う」の図。これでトップ2がなんとかバックーマーカー処理に成功。
しかしレースはもうほとんど残りがない。
その後方では磯山ZX12Rが最後のアタックを仕掛けるが………。
思わぬ形でやや態勢を崩したトップ2。それぞれにとってチャンスでありピンチでもあったのだが………
これを生かしたのは結果的には望月Z1000だった。
最終コーナーまでしっかりと鼻先を押さえ………
そのままトップでチェッカーへ。
僅差の2番手には八木R1。
周回違いの8位には五十嵐CBR250R。
そして3位に猪野、4位に磯山ZX12R。
5位に村雲ZX6R、6位には加野GSXR1000。
そして9位に松島CBR150。
トップと同一周回の7位には郡司SM510。
さらに………すでにお気づきとは思うが五十嵐CBR250Rがダブルチェッカー。後ほどレースディレクションにより厳重注意処分が下される。フラッグだけはどんなときも見落としてはいけない、これがサーキットで遊ぶものの鉄則である。
結局このCクラスではバックマーカー処理以外のパッシングが一度も行われず、予選順位のままでのゴールとなった。
二度目の参加で見事初優勝を達成した望月Z1000。格上を相手によく20LAP粘りきったといえるだろう。次回ゴル耐にもエントリーしているので、そこでもまた活躍を祈りたい。おめでとう!
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
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3つ目のレースとなる、K-RUN-GP、Cクラス決勝。こちらもまずはフリー走行から。
時折強風が吹くものの、奇跡的に雨は降り止んだ。パドックには久々に現れたお魚サンタこと笈川選手の姿も見える。
すでにレコードライン上は完全にドライといっていいだろう。
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トップには望月Z1000、2番手に八木R1、3番手に猪野CBR1000RR、4番手には磯山ZX12R。
5番手に村雲ZX6R、6番手に加野GSXR1000、7番手に郡司SM510、8番手に五十嵐CBR250R、9番手に松島CBR150と続く。
1周目の最終コーナーをトップで立ち上がる望月Z1000。
ここから6番手の加野までが一群となってホームストレートを通過。
その後方に7~9番手が続く。
トップ3はすべて1000cc以上という珍しい構成。
Z1000、R1、CBR1000RR、ZX12R、そしてZX6Rを挟んで………
GSXR1000。つまりトップ6の中で実に5台がリッター以上のSSである。
その後方には510、250、そして150という排気量構成。
その中でトップ2がやや抜け出す格好だ。
3番手には先月の優勝も記憶に新しい猪野。4番手磯山はエース車のTZRが転倒により破損しているため、今回はZX12Rでの参戦。
さらに今シーズン初戦となる村雲ZX636、先週の板橋シティマラソンにおいて名誉の負傷を負い、未だ痛々しい加野GSXR1000、そしてハスク軍団の一人である郡司SM510。
その後方には10年以上ぶりの参加となる五十嵐CBR250R。
トップ6のうち………
望月、八木、磯山、加野の4名は午前Bからのクラスダウン。
目まぐるしく変わるコンディションの中でリッターSSでトミンを走るのがいかに難しいかを物語る結果だったが、しかしドライになってしまえば話は違う。そのため「締まったペース」での周回が始まった。
逆にハスクや250~400ccにとって、午前のアドバンテージはなくなってしまう。
このグループの中で持ちタイムがいい(27秒台)のは八木R1と加野GSXR、そして磯山ZX12Rら(本来はTZR)だが………
どうやらこの決勝でもっともアドバンテージがあったのは八木R1のようだ。
早速トップ望月のインサイドを狙っていく。
すぐにトップに立ったかに見えたが………。
またその後方では磯山ZX12Rが猪野CBR1000RRにアタック開始。
さらにその後ろでは加野GSXRが村雲ZX6Rをターゲットに収めた。
先ほどの1コーナーではパッシングできなかった八木R1。
後方をチラリと見やって間合いをはかる。逆に望月は前方にのみフォーカス。レース序盤のこの集中力の差が後半に出てきそうな気がするが………。
ともに積極的に周回を重ねていく。
こちらはCBRと12Rの戦い。
さらにそこに6RとGSXRが続いていく。
そこからやや離された7位に郡司。
8番手に五十嵐。
9番手に松島。
毎周のようにしかける八木だったが………
どうにも1コーナーでは「直立不動」になってしまい、インにもぐりこめない。
もう少し早いタイミングでブレーキをリリースできればインを割れそうなのだが………。言うは易し、である。
二本出しレプソルCBR1000RRと………
最終型ZX12R(06)による戦いも見応えがある。
しかし未だ決め手を欠く展開。
さらにその後方では………
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すぐそこにトップがあるのだが………
3~4位も………
5~6位も同じような展開。ちなみにここまでパッシングシーンは一度もない。
3コーナーでの5位争い。
その頃トップ争いは最終コーナーへ。ディープバンクは望月Z1000。
加速区間では八木R1にアドバンテージがあるように見えるが、1コーナーではどうしても入りきれない。
こちらはCBRの加速に分があるようだ。2km以上あるロングストレートであれば間違いなく12Rがぶっちぎるのだが………。
ちなみにトミンのストレートスピードではGPS計測で130km/h前後がレコードとなっているが、27秒以上のタイムの人の場合には、ほとんどのケースで600ccの最高速のほうが速いとい言われている。
さてトップ争いはいよいよバックマーカーと遭遇。ブルーフラッグにしっかりと気付いた松島CBR150が1コーナーでレコードラインをしっかりと譲渡。
これにより混乱なくトップ2は前に出ることが出来た。
いよいよ残り周回数は僅か。
果たして逆転はあるのだろうか。
さらにもう一台のバックマーカーが現れる。
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最終コーナーから1コーナーにかけて、五十嵐CBR250Rにはブルーフラッグが提示された。
これに気付いて1コーナーのインを開けてくれたかに見えたが………
どうやらスペースが足りなかったようで、望月、八木ともにまさかのノーパッシング。
これによりもう1周五十嵐CBRの後ろで走ることになってしまう。大きなロスだった。
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周回違いの8位には五十嵐CBR250R。
そして3位に猪野、4位に磯山ZX12R。
5位に村雲ZX6R、6位には加野GSXR1000。
そして9位に松島CBR150。
トップと同一周回の7位には郡司SM510。
さらに………すでにお気づきとは思うが五十嵐CBR250Rがダブルチェッカー。後ほどレースディレクションにより厳重注意処分が下される。フラッグだけはどんなときも見落としてはいけない、これがサーキットで遊ぶものの鉄則である。
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