2013年度 第7回 梨本塾 【なし祭】 トミン レポ③ K-RUN-GP Aクラス

例年よりも半月ほど早く梅雨明けとなった関東地方。そのせいか週前半は連日35℃近い猛暑日となったが、幸いこの日は薄雲が出てそれほど日差しは強烈ではなかった。

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しかしそれでも午後には30℃を超え、湿気が多いことからツナギを着れば当然汗だく。そんな中で、まずはK-RUN-GP、Aクラスのレースが始まる。

Agrid

フロントローはCBR600RR三台が占拠。中でもこれまですでに6連勝を遂げている#1篠塚を誰が止めるのかに注目が集る中で………

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グリーンフラッグとともに、各車一斉にスタート。
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まず勢いよく飛び出したのは………

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イン側、予選3番手の坂垣内CBR600RR。

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さらにその外側で#3山中CBR600RRと#1篠塚が競り合ったまま………

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1コーナーへと進入していく。

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ここで外から被せた篠塚が2番手を確保。先月に引き続きホールショットは坂垣内だ。

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4番手に榎本CBR600RR、5番手に因藤GSXR1000、6番手に佐々木FZ750改、7番手に渡邉GSXR1000、そして8番手には皆藤CBR600F4。

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ここで佐々木FZ750改が因藤をパッシング、5番手へ浮上。

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各車帝王コーナーから………

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3コーナーへとアプローチ。

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一年でもっとも長く感じられる20LAPの始まりである。

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なんとか#1篠塚の連勝を止めようと、#2坂垣内が必死のペースアップ。

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これに#3山中、#4榎本、#5佐々木も続きたいところ。

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#8皆藤は今期二度目となるAクラス出走。もちろんこの中での最高齢である。

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一周目の最終コーナーをクリアするリーディンググループ。

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坂垣内が懸命に集団を引っ張る。

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しかし26秒台後半がベストの坂垣内に対し、#1篠塚には余裕さえ感じられる。

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ここからチャンプの猛アタックが始まった。果たして坂垣内は耐えられるだろうか。

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そこからやや間を開けて、3位争いは3台での争いになりそうだ。

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#2坂垣内に対して、コーナー毎に激しいプレッシャーをかけていく篠塚。

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同じくその後方では序盤にペースの上がらない山中に対して、榎本がハードプッシュ。

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さらにその後方には佐々木、因藤、渡邉と数珠繋ぎ。

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この後の3番手争いも………

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どうやら熱くなりそうだ。

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一方なんとかトップを死守する坂垣内だったが………

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早くも1コーナーで篠塚がインを割る。

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もう少し踏ん張りたいところだったが………

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ここで順位は入れ替わる。

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さらに後続との距離を広げるべくガスオン。

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すぐにラップアベレージは26秒台前半に。

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2番手以降も、これでは成す術がない。

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3番手山中は未だペースが上がらず。

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やはり思ったようにマシンコントロールが出来ないのか、後方榎本がハードプッシュ。

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ラップペースは27秒台前半から中盤といったところ。

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そうなると後方四選手もほぼ同じ持ちタイムとなり、アドバンテージを築けないばかりか前方坂垣内との差も広まる一方だ。

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その隙になんとか前に出たい榎本だったが………。

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しかしそこは12年度チャンプ、締めるところは締めてインを明け渡さない。

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3ヶ月ぶりの参加となった佐々木も、前回とは異なるエンジンでほぼシェイクダウンながらも粘走を見せる。

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CBR600RRの牙城をひとつでも崩したいところだろう。

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6位争いは2台の年式違いGSXR1000による戦い。こちらもここまで先月と同じ展開だが………。

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8番手は一人旅となってしまった皆藤CBR600F4。Aクラスでしっかりと戦うには一発のみならずアベレージラップを底上げすることも大切だ。

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後続を一切寄せ付けずに快走するトップ篠塚。

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力走を見せるものの、周回ごとに差がついていく坂垣内。

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その後方でようやくペースが上がってきた#3山中。

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レースは早くも半分を消化。




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手綱を緩めないトップ篠塚が………

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8番手走行中の皆藤をロックオン。

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残り7周の時点でのバックマーカーだ。

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こちらは未だ続く6位争い。

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今月はいつも一緒に参加している緒方R1が負傷欠場となったが、その分力走を見せる因藤GSXR1000。

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しかしすぐその後方には渡邉GSXR1000が迫る。

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ずっとデッドヒートを演じてきた二台だったが………

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1コーナー進入で因藤がまさかのオーバーラン。

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これにより渡邉はしてやったりのポジションアップ。

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幸いダートへは出ずに済んだものの、大きな遅れを取ることとなった因藤。逆転なるか。

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そしてこちらはバックマーカーに追いついたトップの篠塚。

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まさかこのAクラスでこういったシーンが生まれるとは………

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少し前には二人とも考えられなかったのではないだろうか。

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それほど#8皆藤のここ半年ほどの成長は著しいものがあったが………

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しかしここでは篠塚がその「王者の風格」をしっかりと刻み付けるように………

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クリーンにパッシング。

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一方27秒を前後するペースにまで上がってきたのは3位争いの2台。

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現状では互いの持ちタイムもほぼ互角。

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あとはアベレージをどれだけ上げられるかが勝負を決することになりそうだ。

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序盤こそ2番手に甘んじたものの、坂垣内を抜き去ってからはクルージングするように26秒台中盤を連発。

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その勢いのまま、ファイナルラップへ突入。

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そこからやや間を開けて2位の坂垣内………

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そして終盤になってようやく追い上げてきた山中、榎本の二名。

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そして#5佐々木はペースが落ち込み、そこに追い上げてきた渡邉が絡む格好でファイナルラップへ。

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その気配に気付いたか、佐々木もしっかりインをガード。

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なんとか最後に勝負をしかけたかった#4榎本だが、ペースが上がってきた山中には隙もなく万事休すか。

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そして篠塚は余裕を持って最終コーナーを立ち上がり………

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今期7勝目となる梨本塾レコードとともにチェッカーへ。

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そこに続くのは………

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単独8位の皆藤、そしてその後方に2位となった坂垣内。

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そして最後までもつれた3位争いだったが………

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結局そのままの順位でゴール。

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さらに大逆転がありそうだった5位争い。

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やはり終盤に強い渡邉GSXR1000が佐々木FZ750改を追い詰め………

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最終コーナーからホームストレートで最後の勝負を仕掛ける。

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一縷の望みを託して目一杯ガスオンするが………

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僅かに届かず。

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そしてオーバーランからの悔しい7位には因藤GSXR1000。

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前人未到の1シーズン7連勝を飾った篠塚CBR600RRレースベース。毎回勝ち続けてもさらに練習量を減らさないその姿勢には頭が下がる。どうせならこのまま全戦全勝を目指して、後半戦のK-RUN-GPを大いに盛り上げてもらいたい。

なお、篠塚はこの梨本塾から二週間後となる7月27日の筑波選手権TC600クラスに出場、見事ポールポジションを獲得して3位入賞を果たしている。


つづく。

文中敬称略。ご了承下さい。



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