2013年度 第8回 梨本塾 トミン レポ③ K-RUN-GP Aクラス


8月K-RUN-GP、ひとつめのレースとなるのはAクラス。

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上位4台をCBR600RRが独占、フロントロー、セカンドローまではを600ccが占める。

但し二列目以降にはリッターSSや2サイクル250ccもいて、Aクラスにしては多彩な顔ぶれ。

果たして決勝はどんな展開になるだろうか。

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全車グリッドに整列し………

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グリーンフラッグとともに一斉にスタート。

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好スタートを切ったのは、予選2番手から飛び出した山中CBR600RR。

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ここまで「無敗」、シーズン7連勝という偉業を達成している篠塚CBR600RRレースベースのインを奪取することに成功したが………

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しかし間髪入れずに篠塚も仕掛けていく。

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インで若干躊躇する山中のアウトから………

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強引に被せて………

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S字では前へ。

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スタートから僅か100mに満たない中で「定位置」を取り戻す。

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2番手に山中、3番手に榎本、4番手に坂垣内のCBR600RRトリオ。

さらにその後方に生駒デイトナ、因藤GSXR1000、富永DB2、藤澤CBR1000RRと続く。

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トップ4は先月と同じようなメンバーだ。

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5番手以降も混戦になりそうである。

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トップの篠塚CBR600RRが………

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頭ひとつ抜け出す格好で一周目を終える。

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今回も一切手綱を緩める気はなさそうだ。

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一方二番手争いはこの二台。

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#3山中、#4榎本によって争われている。

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さらにその後方には#2坂垣内。

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5位争いは#5生駒、そして#6因藤。

余談になるがよくある質問の中に

「梨本塾のゼッケンはどう決定されているのか」

というものがある。これは管理ツールに記憶された参加者各自のベストラップ、さらに直近でのラップタイム、及び前月K-RUN-GPの成績が加味された上で、申し込み時点での「実力順」として判断される。

つまり、決勝中自身のゼッケンよりも上にいる場合、申し込み時点よりも「成長している」ということになる。

さらに付け加えると、

午前フリー走行時の組み分けで

Aクラスは1~10番台

Bクラスは20~30番台

Cクラスは40~50番台

Dクラスは60~70番台

となる。

つまり午後のK-RUN-GPにおいて、クラスアップ、或いはダウンをしているのを判別するには、これを見れば一目瞭然ということになる。

ここまでAクラス上位のゼッケンは1位から順に、1、3、4、2、5、6といった具合でほぼ順当。但しその後に「10」が来る。これは大健闘しているといっていい。

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僅かに4LAPを終えた時点で………

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早くも「1」篠塚は独走態勢を築き上げる。

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トップ篠塚が予選を凌ぐ26秒前半ペースで周回しているのに対し2番手争いは27秒を前後するペースであるために、差はどんどん広がっていく。

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そして5番手争いの後方には富永DB2がつける。ウワサのゼッケン「10」。

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こちらは8位争い。久しぶりの参加となった「7」藤澤が集団をリード。9番手にはゼッケン「22」、すなわち午前Bクラスからジャンプアップした緒方R1。

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26秒2ほどまでペースアップする篠塚CBR600RR。

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2番手以降も周回ごとにペースは上がっているものの、一周につき1秒弱ほどの差がついている。

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それでもポテンシャルアップを果たしたはずの愛機に鞭打って前方を見据える。#4榎本も隙あらばとインを付狙う。

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この2位争いからやや離れ始めた坂垣内。

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5位を走る生駒デイトナもそれほどペースは上がらず27秒中盤といったところ。

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その背後につける因藤GSXR1000も同じようなペースなため………

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Aクラスではニューカマーとなる富永が必死に追走している。ちなみにこの上位7台の中で、坂垣内、生駒、そしてこの富永は、まさに今乗っているマシンで2013GOHOKU TOURにも参加している。素晴らしい共用性。

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そしてこちらは4台による8位争い。

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前の2台がリッターSS、その背後にNSR250R、そしてCBR600F4という構成。直近持ちタイムはほぼ互角なだけに、熾烈なバトルとなっている。

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2位争いでは榎本CBR600RRがペースアップ。

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なかなかタイムが上がらない山中CBR600RRにプレッシャーをかける。

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予選タイムでは山中がリードしたが………

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決勝ペースではどうやら榎本が勝るようだ。

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1コーナーでも度々インを狙ってマシンを捻り込む。

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しかし山中もここは踏ん張りどころとばかりに、懸命にこれをブロック。

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2位を死守する。

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藤澤CBR1000RRが抜け出したことで9位争いとなった3台。

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#22緒方R1は骨折オペ明け、そしてその後方#9斉藤NSR250Rは先月の優勝を引っさげてのAクラス入り、さらに#8皆藤CBR600F4は、次のステージのためにもとにかく誕生日である今日ここで「27秒4」をマークしたいところ。

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その皆藤が………

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斉藤に仕掛けていく。

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しかしその後方からは、トップ篠塚が早くも迫ってきた。

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この9位争い集団と篠塚とのラップアベレージ差はおよそ1.5秒ほど。

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すぐに背後に張り付いた。

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しかしその前で皆藤CBR600F4が………

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再び斉藤NSR250Rに襲い掛かる。

前がバトルしているため、トップの篠塚にとってはパッシングが難しそうだが………。



第9回 梨本塾 9月22日開催。

早割③受付中。~9/10(火)まで。

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ここでは順位は動かず。

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しかし次の帝王コーナー入り口では、篠塚CBR600RRがすかさず皆藤CBR600F4のインを割った。

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さらにその前の斉藤NSR250Rに襲い掛かるが………

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さすがにアウトからは差し込めず。

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そしてすぐにホームストレートで外側から仕掛けるものの………

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ここでも斉藤NSR250Rがインで踏ん張り………

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抜ききれない。

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ここまで26秒台で走り続けてきた篠塚にとっては………

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若干リズムが乱れるような展開。

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2位以下とは大きな差が開いていたものの………

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しかし数周に渡ってバックマーカー処理していれば………

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確実に後続は追いついてくる。

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そんな焦りも若干あったのか………

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9位争い集団をパスするのに思いのほか苦戦を強いられる。

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痺れを切らしたかのようにインから猛然と加速。

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そして1コーナーでようやくインを奪取………

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したかに見えたが、しかしここでも斉藤NSR250Rがアウトから車速を乗せてしまう。結局この周も抜くことが出来ず………

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さらにもう一周、再度ホームストレートを待つ格好に。

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排気音を聞かせるようにインから加速。

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1コーナーブレーキングで………

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今度こそインを奪う。

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ここまでブルーフラッグは提示されていないが、さすがに今回は斉藤も気付いたようだ。

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その間にヒタヒタと忍び寄る2位争いの2台。

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それが篠塚の視界にも入ったのだろうか………

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9番手の緒方に対しては………

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3コーナーですぐにインを奪って………

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都合3台のバックマーカー処理を終えた。

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これで前が開けたことになる。

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逆に前方に3台のマシンが現れることになったのは、2位争い。

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クリアにさえなれば一気にペースアップ。またアドバンテージを広げる篠塚に対し………

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2位争いは9位争いと交じり合って合計5台の集団走行へ。

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それぞれがライバルとのバトルを残したまま………

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ファイナルラップへ突入。

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ここでバックマーカーに詰まっていた山中に榎本が襲い掛かる。

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がしかし、山中も懸命にこれを抑えた。

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一方思わぬ伏兵によってやや苦戦を強いられた篠塚CBR600RRだったが………

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最後は再び独走態勢を築き上げて………

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今シーズン8度目となる勝利を手にした。

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その後方からは5台のマシンが最終コーナーを立ち上がる。

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それぞれ最後の勝負に出たが………

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順位は変わらず。9位に緒方、10位に斉藤、11位に皆藤。

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そして2位に山中、3位に榎本の純でゴール。

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4位には坂垣内CBR600RR、5位に生駒デイトナ675、6位には因藤GSXR1000。

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そして7位には富永DB2が食い込み………

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8位に藤澤CBR1000RR。全車が無事にチェッカーフラッグを受けた。

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見事8連続優勝を果たした篠塚CBR600RR。GOHOKU TOURにも参加し、ここまでフルカイキン賞でもある。

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今回のK-RUN-GPでは通常の8月よりは気温が低かったものの、湿気は高くそれがライダーを苦しめたようだ。実際レース中はかなりしんどかったという。

それでもしっかりと実力を見せ付けての勝利。こうなればぜひとも全戦Aクラス全勝を目指して、最後まで突っ走って欲しいところ。おめでとう!

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先に突っ走っているのは………梨塾マラソンズキャプテンの坂選手。9月に再挑戦のギリシャスパルタスロン練習か!?


つづく。


文中敬称略。ご了承下さい。


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