2014年度 第6回 梨本塾  トミン レポ③ K-RUN-GP Aクラス

IMG_9804

Ultimate battle―.

K-RUN-GP、Aクラス決勝。

IMG_1900

6月梨本塾、Aクラス決勝。グリッドには全10台が集結。

IMG_1948

勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

IMG_1958

まず好スタートを切ったのは………

IMG_1959

予選2番手から飛び出したキング篠塚。ポールポジションの人見も外側で粘るが………

IMG_1962

篠塚がインを奪取。恐らくこの一瞬に全身全霊をかけていたであろう梨本塾のツートップ、双頭龍が激しく火花を散らす。

IMG_1969

クリップを先に奪ったのは篠塚、すぐ背後に人見というフォーメイション。その後方、3番手に榎本、4番手に斉藤、5番手争いを中村と高橋………

IMG_1974

そして7番手争いは村雲、緒方、大木、磯山の4台。

IMG_1975

トップ2はS字から帝王コーナーへ。

IMG_1998

異常なほどの、序盤ペース。

IMG_1999

一周目からいきなり120%といった様相。

IMG_2004

3番手以降に対し、すでに1秒近いアドバンテージとなる。

IMG_2038

さらに勢いを増して2周目へと突入。

IMG_2039

篠塚が真っ先にコントロールラインを突き抜けていく。

IMG_2040

予選タイムで勝る人見も、負けじとディープブレーキング。

IMG_9719

二人の戦いには誰も入らせないとばかりに………

IMG_9720

フルスパーク。

IMG_9721

3番手以降は榎本、斉藤、高橋、中村、村雲、大木、緒方、磯山の順で落ち着いたようだ。

IMG_9722

この前方にいる中村まで含めて、4台のリッターSSが集う6位争い。

IMG_9727

早くも26秒前半に突入した2台は………

IMG_9728

さらにペースを上げるべく、ガスオンしていく。

IMG_9729

予選で唯一25秒台をマークしてる#2人見からしてみれば………

IMG_9730

この「26秒2~3」といったペースは………

IMG_9735

それほど苦しいものではないはず。

IMG_9736

しかしパッシングするとなれば………

IMG_9737

話は異なってくる。どこで揺さぶりどう仕掛けるか―。そんなシミュレーションをしながらのハイペース周回は、心身ともに疲労するものだ。

IMG_9738

周回ごとに、後続グループもやや縦長の集団となる。

IMG_9745

これまで何度となく見てきたこの二人のバトルだが………

IMG_9746

今回は今までとは比較にならないほどの「気合い」が感じられ………

IMG_9747

尋常ではないペースは元より………

IMG_9748

一瞬のミスさえ許さないといった両人の気迫が………

IMG_9749

見ている側にもビリビリと伝わってくるほどだった。

IMG_9750

互いに一歩も譲らぬまま、超ハイペースで周回していく。

IMG_9751

3位グループ以降は27秒台が主体。

IMG_9753

その中で、まるで違うレースを走っているかのような#1篠塚、#2人見。

IMG_9754

この短いストレートでさえ懸命に「伏せる」気持ちは、ここまで達した者でしかけして分からないだろう。

IMG_9755

さらにペースが上がり、26秒1~2での周回となる。

IMG_9757

PC40RBの篠塚、PC37RBの人見、二人の走り方は対照的だが………

IMG_9758

共に実力をしっかり認め合っているからこそ………

IMG_9762

この極限ペースの中でもランデブー可能なのだろう。

IMG_9763

その二人が、今持てる力のすべてを出し切ってトップバトルを演じているのだ。迫力がないはずがない。

IMG_9764

あまりにも早いペースであるため、あっという間にレースは折り返しを迎えようとしている。

IMG_9765

3位の榎本も、今回はこの二人のテールカウルにさえ近付けない。



2014 第10回 梨本塾特別個人レッスン 【サシ塾】 7月31日(木)開催!! 

IMG_9254

時間たっぷり効果絶大な「一人1時間レッスン」

塾長とのマンツーマンレッスンが受けられる梨本塾個人レッスン【サシ塾】!!
クラスアップ、タイムアップ、スキルアップのための最短実践レッスン。
一人で無駄な時間、労力、リスクを背負って走るくらいなら、短時間で一気にレベルアップ!!
悪い部分は早めに吐き出しちゃいましょう!

【過去ベストラップ向上例】

前回実績 初参加初トミン⇒一気に28秒4 ベスト27.3⇒26.7 

35秒⇒31秒 31秒⇒29秒 29秒⇒28秒 28秒⇒27秒 27秒⇒26秒 26秒2⇒25秒99

IMG_9085


「サーキットで真剣に遊びたい!」

「今すぐ速攻でベスト更新!

「タイムよりもせめて膝擦りたい…」

「いい加減Dクラス卒業したい…」

「やっぱり26秒の扉を開きたい…」

「マシンセッティングを整えたい…」


「ただ…うまくなりたいんです…」

「このバイク…色々合ってるか教えて…」

なし塾でもっと上位進出したい…」


今までの自分をアップデートしたい…」


そんな望みを一発でかなえる梨本塾ハイパー個人レッスン。
塾長と一対一での真剣走行。


IMG_9168

「先導、追走から、マシンセットアップまで塾長にすべてお任せ!!」

とにかく今すぐレベルアップしたいあなたのための
塾長直接セットアップ付、
究極プライベートレッスン。

バイク屋さんでは解決できない「フィーリング」と「タイム」がターゲット


お申し込み、詳細は>>こちらから。

IMG_9292



IMG_9770

27秒0で走る運動量に対して、26秒前半で走り続ける運動量は

「倍以上の疲労度」

という。

IMG_9771

しかしけして若くない二人は、そのペースを維持したまま、未だ疲労の色を見せない。

IMG_9772

そしてレースがちょうど残り10周を切ったとき………

IMG_9779

あまりにも早くバックマーカーを捉えた。

IMG_9782

このクラスを走っているのは、当然皆「相当に速い連中」ばかりである。

IMG_9783

にも関わらず、大きなペースの違いからいとも簡単に周回遅れとしてしまった。

IMG_9784

混乱を避けるために、今回はいつもより早めにブルーフラッグが提示されたこともあって………

IMG_9786

トップ2は互いのペースを乱されることなく………

IMG_9790

バックマーカーを処理していく。

IMG_9791

またこの二人に抜かれるライダーたちも………

IMG_9792

しっかりと状況を把握した上でこのレースを戦っているのがよく分かった。

IMG_9794

ブルーフラッグを振られる前から後方を確認し………

IMG_9795

篠塚と人見との距離感を予め計っていたのだ。

IMG_9797

机上で言葉にすれば他愛のないことだが………

IMG_9799

こういった「レース状況」で冷静にそう判断が出来るライダーは、そう多くない。自身も真剣に走っているからこその、広い視野なのだろう。

IMG_9801

バックマーカーをくぐり抜けながら………

IMG_9804

さらにヒートアップする二台。

IMG_9805

残りは僅かに5周。

IMG_9806

ここまで一発タイムに勝る人見が一体どこで仕掛けるかに注目が集まっていたが………

IMG_9807

しかしこの終盤に来て、なんと篠塚のペースがさらにアップ。

IMG_9812

25秒台に突入して見せた。

IMG_9813

これではさすがの人見にも、タイム的なアドバンテージはほとんどないと言っていい。

IMG_9817

後はどこかで一瞬の隙を突くしか、手はないのではない。

IMG_9820

そして篠塚自身も………

IMG_9822

レース後半の25秒台突入が何を意味しているか、十分分かっていたはずだ。

IMG_9823

互いに息つく暇さえない、一歩も譲らぬランデブー。

IMG_9824

そしてまた一台を………

IMG_9825

バックマーカーとしてパッシング。これで5位以下すべてをラップ遅れとしてしまった。

IMG_9827

ここで人見がさらに間合いを詰める。

IMG_9828

帝王コーナーから3コーナーにかけて「隙間」を狙うが………

IMG_9832

互いにギリギリの走りの中で「空間」は生まれない。

IMG_9833

極限とも言える集中力を保ったまま、いよいよファイナルラップへ突入。

IMG_9834

まずは篠塚がブロックラインを使わずに1コーナーを押さえ………

IMG_9836

帝王コーナーでも脇を締めた。

IMG_9840

そして最後のパッシングポイントでもある3コーナーをやり過ごして………

IMG_9844

フルスロットルで立ち上がる。

IMG_9845

20LAPに渡ってトップを快走し続けた男が………

IMG_9848

最後のコーナーへ。これで完全に勝負あった………

そう思われた、矢先だった。

IMG_9849

IMG_9850

IMG_9851

IMG_9853

IMG_9854

篠塚、まさかの最終コーナー、スリップダウン。

すぐ背後にいた人見は冷静に状況判断し、即座に挙手して後続へ知らせる。

IMG_9855

幸いにして、篠塚は無傷。

IMG_9859

ここへ差し掛かった後続も、転倒に気付いて合図を送った。

IMG_9865

まさかの展開に、同時出走していたライダーたちも「!?」という状態。

IMG_9867

レースは結局、イエローコーションのままチェッカーとなった。

IMG_9868

有志によって、すぐに篠塚の愛機が引き上げられる。

この結果、優勝は人見となった。2位に榎本、3位に斉藤、4位に高橋、5位に中村、6位に村雲、7位に大木、8位に緒方、9位に磯山。

IMG_9869

20LAPに渡って死闘を演じ、最後まで生き残って勝利した人見がコントロールラインに戻る。

IMG_9870

だが、そこに笑顔はなかった。

「自分は負けました。このレースで勝ったのは篠塚さんです」

人見はそう漏らしたという。どんなレースでも、ゴールした者が勝利する。つまりゴールしなければ、勝つことはないのだ。その戦いにおいて、人見は確かに勝利した。しかしそれ以上に「男同士の戦い」の中で、今回は負けたと思ったのだろう。悔しがる人見を懸命に励ます塾長。

残念ながら篠塚は転倒してしまい、さらに意図せず勝利した人見も「負けた」とうなだれることになってしまったが、外から見ている方からすれば梨本塾史上、歴史に残る名レースといえるものだった。

これほどまで本気で勝利を目指し、ゴール後に悔しがれる男たちは、文句なしに格好いい。

Ultimate battle―.

人見がパドックへ戻ったあとも、二人を称える拍手が止むことはなかった。

最高に見応えのあるレースをありがとう。またいつか、二人の極限バトルをぜひ見てみたい。



つづく。

文中敬称略。ご了承下さい。


この記事の中に掲載されている写真の未圧縮原板(~5MB程度まで)を廉価販売しております。

2カット1セットで1000円~より。

ご希望の方は「掲載ページURL」「掲載写真のURL(分からない場合は掲載位置などでご指定ください)」と「ゼッケン番号 お名前」を添付して>> std_spd@hotmail.com までお問い合わせ下さい。

メールタイトルには「第○回梨本塾写真希望」と明記してください。

※ 写真によっては対応できないことがありますのでご了承下さい。

また、本記事に掲載されている写真は梨本塾参加者の方に限りブログなどでの二次使用可能とします。

その際は必ず以下梨本塾クレジットをお願いいたします。

写真提供:梨本塾 http://kei74moto.client.jp/

カメラ: 梨本塾オフィシャル & 影兄

過去レポートも全部見れます>>公式レポートオールインデックス

過去リザルトも全部見れます>>公式リザルトオールインデックス

1080フルHDド迫力映像満載!>>K-RUN-MOVIE

うまくなるにはこの定番とも言うべき
>>ウラメニューが必須!?

ウワサのニューマシンインプレッション
>>Test the Bike.



IMG_1627

2014 第7回 7/20(日) 梨本塾開催!

【現在早割】受付中!!

google検索ワードに出てくる

【梨本塾 33秒】

これを察するに………

【梨本塾は33秒以上で参加しちゃいけないの!?】

というところだと思われますが………

そんな敷居はございません。35秒でも40秒でも

もちろん大歓迎です。バイク乗りの皆さんに楽しく

遊んで貰う場所、それが梨本塾です。

「トミンで40秒を切れません………」

「筑波は2分を切れません………」

「もてぎで4分切れません………」

「鈴鹿は帰ってこれません………」

「まさしく梨塾レンジ。お気軽に遊びにいらしてください(^^)/」


梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、

初めてサーキットに来られる方もいますが………

経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。

また小難しいレクチャーや座学なども一切ありません。

トミンで40秒が切れません→OK

筑波で2分の壁が壊せない→NO problem!!


鈴鹿やもてぎだと、一周回って来れません→Welcome!

必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。

これが梨本塾の基本的なスタンスです。


初心者の方、女性の方、サーキット初走行の方まで楽しめるのが梨本塾。


もちろん膝が擦れなくても、ハングオンできなくても大丈夫。

サーキット初走行でも問題ありません。

ぜひぜひ遊びにいらしてください。

20140427_2036s

梨本塾は、申し込みが早いほど参加費はお得です。

参加希望の方は今すぐこちらから>>お申し込みを!!

IMG_1618

初参加の方もぜひぜひお越し下さい。

IMG_5268


「梨本塾で会いましょう!」



74JKGlogo

梨塾ガレージってナニ?

ナンデモ屋?

その答は………>>コチラから。