2014年度 第6回 梨本塾 トミン レポ③ K-RUN-GP Aクラス

Ultimate battle―.
K-RUN-GP、Aクラス決勝。

6月梨本塾、Aクラス決勝。グリッドには全10台が集結。

勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

まず好スタートを切ったのは………

予選2番手から飛び出したキング篠塚。ポールポジションの人見も外側で粘るが………

篠塚がインを奪取。恐らくこの一瞬に全身全霊をかけていたであろう梨本塾のツートップ、双頭龍が激しく火花を散らす。

クリップを先に奪ったのは篠塚、すぐ背後に人見というフォーメイション。その後方、3番手に榎本、4番手に斉藤、5番手争いを中村と高橋………

そして7番手争いは村雲、緒方、大木、磯山の4台。

トップ2はS字から帝王コーナーへ。

異常なほどの、序盤ペース。

一周目からいきなり120%といった様相。

3番手以降に対し、すでに1秒近いアドバンテージとなる。

さらに勢いを増して2周目へと突入。

篠塚が真っ先にコントロールラインを突き抜けていく。

予選タイムで勝る人見も、負けじとディープブレーキング。

二人の戦いには誰も入らせないとばかりに………

フルスパーク。

3番手以降は榎本、斉藤、高橋、中村、村雲、大木、緒方、磯山の順で落ち着いたようだ。

この前方にいる中村まで含めて、4台のリッターSSが集う6位争い。

早くも26秒前半に突入した2台は………

さらにペースを上げるべく、ガスオンしていく。

予選で唯一25秒台をマークしてる#2人見からしてみれば………

この「26秒2~3」といったペースは………

それほど苦しいものではないはず。

しかしパッシングするとなれば………

話は異なってくる。どこで揺さぶりどう仕掛けるか―。そんなシミュレーションをしながらのハイペース周回は、心身ともに疲労するものだ。

周回ごとに、後続グループもやや縦長の集団となる。

これまで何度となく見てきたこの二人のバトルだが………

今回は今までとは比較にならないほどの「気合い」が感じられ………

尋常ではないペースは元より………

一瞬のミスさえ許さないといった両人の気迫が………

見ている側にもビリビリと伝わってくるほどだった。

互いに一歩も譲らぬまま、超ハイペースで周回していく。

3位グループ以降は27秒台が主体。

その中で、まるで違うレースを走っているかのような#1篠塚、#2人見。

この短いストレートでさえ懸命に「伏せる」気持ちは、ここまで達した者でしかけして分からないだろう。

さらにペースが上がり、26秒1~2での周回となる。

PC40RBの篠塚、PC37RBの人見、二人の走り方は対照的だが………

共に実力をしっかり認め合っているからこそ………

この極限ペースの中でもランデブー可能なのだろう。

その二人が、今持てる力のすべてを出し切ってトップバトルを演じているのだ。迫力がないはずがない。

あまりにも早いペースであるため、あっという間にレースは折り返しを迎えようとしている。

3位の榎本も、今回はこの二人のテールカウルにさえ近付けない。
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前回実績 初参加初トミン⇒一気に28秒4 ベスト27.3⇒26.7
35秒⇒31秒 31秒⇒29秒 29秒⇒28秒 28秒⇒27秒 27秒⇒26秒 26秒2⇒25秒99

「サーキットで真剣に遊びたい!」
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27秒0で走る運動量に対して、26秒前半で走り続ける運動量は
「倍以上の疲労度」
という。

しかしけして若くない二人は、そのペースを維持したまま、未だ疲労の色を見せない。

そしてレースがちょうど残り10周を切ったとき………

あまりにも早くバックマーカーを捉えた。

このクラスを走っているのは、当然皆「相当に速い連中」ばかりである。

にも関わらず、大きなペースの違いからいとも簡単に周回遅れとしてしまった。

混乱を避けるために、今回はいつもより早めにブルーフラッグが提示されたこともあって………

トップ2は互いのペースを乱されることなく………

バックマーカーを処理していく。

またこの二人に抜かれるライダーたちも………

しっかりと状況を把握した上でこのレースを戦っているのがよく分かった。

ブルーフラッグを振られる前から後方を確認し………

篠塚と人見との距離感を予め計っていたのだ。

机上で言葉にすれば他愛のないことだが………

こういった「レース状況」で冷静にそう判断が出来るライダーは、そう多くない。自身も真剣に走っているからこその、広い視野なのだろう。

バックマーカーをくぐり抜けながら………

さらにヒートアップする二台。

残りは僅かに5周。

ここまで一発タイムに勝る人見が一体どこで仕掛けるかに注目が集まっていたが………

しかしこの終盤に来て、なんと篠塚のペースがさらにアップ。

25秒台に突入して見せた。

これではさすがの人見にも、タイム的なアドバンテージはほとんどないと言っていい。

後はどこかで一瞬の隙を突くしか、手はないのではない。

そして篠塚自身も………

レース後半の25秒台突入が何を意味しているか、十分分かっていたはずだ。

互いに息つく暇さえない、一歩も譲らぬランデブー。

そしてまた一台を………

バックマーカーとしてパッシング。これで5位以下すべてをラップ遅れとしてしまった。

ここで人見がさらに間合いを詰める。

帝王コーナーから3コーナーにかけて「隙間」を狙うが………

互いにギリギリの走りの中で「空間」は生まれない。

極限とも言える集中力を保ったまま、いよいよファイナルラップへ突入。

まずは篠塚がブロックラインを使わずに1コーナーを押さえ………

帝王コーナーでも脇を締めた。

そして最後のパッシングポイントでもある3コーナーをやり過ごして………

フルスロットルで立ち上がる。

20LAPに渡ってトップを快走し続けた男が………

最後のコーナーへ。これで完全に勝負あった………
そう思われた、矢先だった。





篠塚、まさかの最終コーナー、スリップダウン。
すぐ背後にいた人見は冷静に状況判断し、即座に挙手して後続へ知らせる。

幸いにして、篠塚は無傷。

ここへ差し掛かった後続も、転倒に気付いて合図を送った。

まさかの展開に、同時出走していたライダーたちも「!?」という状態。

レースは結局、イエローコーションのままチェッカーとなった。

有志によって、すぐに篠塚の愛機が引き上げられる。
この結果、優勝は人見となった。2位に榎本、3位に斉藤、4位に高橋、5位に中村、6位に村雲、7位に大木、8位に緒方、9位に磯山。

20LAPに渡って死闘を演じ、最後まで生き残って勝利した人見がコントロールラインに戻る。

だが、そこに笑顔はなかった。
「自分は負けました。このレースで勝ったのは篠塚さんです」
人見はそう漏らしたという。どんなレースでも、ゴールした者が勝利する。つまりゴールしなければ、勝つことはないのだ。その戦いにおいて、人見は確かに勝利した。しかしそれ以上に「男同士の戦い」の中で、今回は負けたと思ったのだろう。悔しがる人見を懸命に励ます塾長。
残念ながら篠塚は転倒してしまい、さらに意図せず勝利した人見も「負けた」とうなだれることになってしまったが、外から見ている方からすれば梨本塾史上、歴史に残る名レースといえるものだった。
これほどまで本気で勝利を目指し、ゴール後に悔しがれる男たちは、文句なしに格好いい。
Ultimate battle―.
人見がパドックへ戻ったあとも、二人を称える拍手が止むことはなかった。
最高に見応えのあるレースをありがとう。またいつか、二人の極限バトルをぜひ見てみたい。
つづく。
文中敬称略。ご了承下さい。
この記事の中に掲載されている写真の未圧縮原板(~5MB程度まで)を廉価販売しております。
2カット1セットで1000円~より。
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また、本記事に掲載されている写真は梨本塾参加者の方に限りブログなどでの二次使用可能とします。
その際は必ず以下梨本塾クレジットをお願いいたします。
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これを察するに………
【梨本塾は33秒以上で参加しちゃいけないの!?】
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そんな敷居はございません。35秒でも40秒でも
もちろん大歓迎です。バイク乗りの皆さんに楽しく
遊んで貰う場所、それが梨本塾です。
「トミンで40秒を切れません………」
「筑波は2分を切れません………」
「もてぎで4分切れません………」
「鈴鹿は帰ってこれません………」
「まさしく梨塾レンジ。お気軽に遊びにいらしてください(^^)/」
梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、
初めてサーキットに来られる方もいますが………
経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。
また小難しいレクチャーや座学なども一切ありません。
トミンで40秒が切れません→OK
筑波で2分の壁が壊せない→NO problem!!
鈴鹿やもてぎだと、一周回って来れません→Welcome!
必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。
これが梨本塾の基本的なスタンスです。
初心者の方、女性の方、サーキット初走行の方まで楽しめるのが梨本塾。
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初参加の方もぜひぜひお越し下さい。

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にも関わらず、大きなペースの違いからいとも簡単に周回遅れとしてしまった。

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だが、そこに笑顔はなかった。
「自分は負けました。このレースで勝ったのは篠塚さんです」
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