2014年度 第9回 梨本塾 トミンモーターランド レポ⑤ K-RUN-GP Cクラス

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9月梨本塾、3つめのレースとなるのは、K-RUN-GP Cクラス決勝。

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なぜか今回はスムースにレースが進行しない中で………

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Cクラスメンバーがコースイン。

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全11台がグリッドに集結。フロントローにはR1、RGV-γ、そしてCBR600RRという構成。

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勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

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まず好スタートを切ったのは………

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予選3番手から飛び出した小島CBR600RR。2番手に田口RGV-γ、3番手に八木R1という順番で1コーナーへ。

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ここから帝王コーナーまでの間に順位が動く。

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3コーナー進入時、1~3位は同じ、4番手には柴899パニガーレ、5番手に初出場の宮原ハイパーモタードが躍進、6番手に川畑S1000R、7番手に妹尾VTR250、8番手に青木デイトナ675、9番手に平沼GSXR1000、10番手に関GSXR1000、11番手にやはり初出場の勝野。

宮原、そして勝野の両名は午前Dクラスからのジャンプアップ組だ。

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一周目、後続を引き離して戻ってきた小島CBR600RR。

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2番手以降に、1秒弱のアドバンテージをつけた。

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#32八木、すぐ後方の田口もなんとか小島を追従したいところだが………

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4番手以降も柴を筆頭に混戦となっている。

今回、全クラスの中でもっとも「僅差」となったCクラス、ポールポジション八木からボーダー勝野までのタイム差は、なんと0.687秒しかない。

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まさに「誰が勝っても不思議ではない」戦い。

トップ3は、速くも30秒を切るペースで周回。

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4番手以降は30秒を前後するペースだ。

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7位争いは、妹尾と青木の2台。

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そして4位争いでは、ペースの上がらない柴899パニガーレを、初参加の宮原ハイパーモタードが帝王コーナー進入でパッシング。

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これで4番手へと浮上。

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しかしまだまだこの4位争いは混戦模様。

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平沼GSXR1000まで含めた6台が、この争いの中にいる。

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そんな混戦を尻目に、コジマルケスがさらにペースアップ、なんと29秒前半にまでラップタイムを引き上げる。自己ベストを大幅に更新しながらの快走。

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#41柴を筆頭とした5位争いは………

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11位の勝野まで含めた7台に膨れあがりそうだ。

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波に乗るコジマルク。上半身をインに落とし込み、内肘を張り出せばさらに本領発揮か。

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先月とは逆の構図でのバトルとなったが、じりじりと小島に離されていく八木R1。

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クラス唯一の2サイクルマシンを駆る田口も、自己ベスト付近を連発しての力走。

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抜け出そうとする#67宮原を懸命に追う5位集団。

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さらにその後方も離れない。

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そして、それまで7番手を走っていた#31青木デイトナ675だが………

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まず#50平沼にパスされて8番手へ。

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さらに#49関がインを奪って………

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一気に2ポジションダウン。9位へ陥落。

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これで平沼は7番手へ………

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関は8番手へと浮上した。



2014 梨本塾 タイムアタックGP 11月6日(木)開催 トミンモーターランド

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レースも半分を過ぎた頃には………

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後続を寄せ付けずに快走を続ける小島が………

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バックマーカーをパッシング。

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なんとかしてこれに追いつきたい八木………

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そして田口だったが、この時点では打つ手なし。

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その田口からやや距離を置いての単独4位、宮原。

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5位争いの先頭には、柴。

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その柴のすぐ背後でチャンスを窺う川畑。

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トップの小島と2番手の八木の間には、1台のバックマーカーが。

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しかし八木も、翌周には1コーナーできっちりとパッシング。

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さらに田口も………

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バックマーカーに追いつき………

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S字から帝王コーナーにかけて………

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クリーンパッシング。残り少ない周回数の中で、ミスなく力走を続ける。

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単独走の4位宮原、その後方、5位集団は先頭から柴、川畑、そして妹尾。

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8位争いの2台はGSXR1000同士、平沼と関。

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前方小島との差を詰められず終盤を迎えた八木R1だったが………

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ここで最悪のトラブルが発生。

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最終コーナー入り口、ラジエター液を全放出しての進入ハイサイド、大転倒。

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「一番してはいけない転倒」そのものであり、頭部を始め全身を強く路面に叩き付けられたため、ライダーはしばらく動けなかった。

但し幸いなことに、後続が大きく離れていたこと、そしてオフィシャルが異変に気付いて黄旗提示、赤旗変更というタイミングが非常に早かったこともあり、後方ライダーもすぐに察知、かなりの広範囲にわたってクーラントが飛び散っていたものの、二次事故は回避できた。

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その後ライダーはなんとか回復し、ひとまず他塾生の肩を借りてパドックへ帰還。

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数リットルのクーラントを吐き出したR1も、。コース外へと移動。

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液漏れの原因は、なんと「ホースバンドが抜けたため」だった。

後続車両が巻き込まれなかったのは、不幸中の幸いとしか言いようがない。

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最終コーナーエントリーのかなり手前から、すでに「放出」は始まっていた。

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そのクーラントに自ら乗り上げてしまっての、ハイサイド。

バイクレースでは、大けがにつながる転倒例のひとつである。

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広範囲に渡ってクーラント液が飛び散ってしまったため、コース上を水洗浄することとなった。

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オフィシャル以外にも、多くの塾生がこの洗浄作業を手伝ってくれた。

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コース洗浄後、路面チェックする塾長。順光のこちら側からは「濡れた箇所が確認できる」ものの、完全逆光となる走行視点からでは、この黒い部分が一切見えないらしい………。

このためレース再開は困難と判断、Cクラスはレッドフラッグによってレース終了となる。

頭部、及び手への衝撃が大きかった八木選手だが、その夜の診察において、いずれも打撲との診断が下された。これもまさに不幸中の幸いといっていいだろう。

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思わぬ形でレースが終わってしまったが、見事今季二勝目を飾った小島CBR600RR。

夏以降、毎回大きな成長を見せているが、さらにこの秋口以降は大爆発するか。




つづく。

文中敬称略。ご了承下さい。


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