２０１５年度 第３回 梨本塾 トミンモーターランド レポ⑥ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｄクラス
３月梨本塾、最後のレースとなるのは、Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｄクラス。
幸いなことに、なんとかドライコンディションを保ったまま、全１０台がグリッドに集結。
ポールポジションは、ＮＳＲ５０。Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰでは非常に珍しい。
フロントローは他に１１９８Ｓ、そしてモタードＳＭ４５０Ｒ。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好ダッシュを決めたのは………
予選３番手から飛び出した菅原ＳＭ４５０Ｒ。２番手に山内１１９８Ｓ、３番手に古溝Ｒ２５、４番手に佐藤ストリートトリプル、５番手に種茂ＮＳＲ５０、６番手に実方ＣＢＲ２５０Ｒ、７番手に坂田ＣＢＲ６００ＲＲ、８番手に富永Ｒ２５、９番手に工藤デイトナ６７５、１０番手に岩本ＭＴ－０９と続く。
トップに立った菅原は、すぐに後続を引き離す。
２番手の山内以降は混戦模様だ。＃６６種茂が４番手へ浮上。
１周目で、後続に１秒強のアドバンテージを築いた菅原。
これを追いたい２位集団。
しかし菅原は、予選タイムを１秒近く更新して３０秒台に突入、まったく他を寄せ付けない。
山内、古溝、種茂による２位争い………
間に佐藤を置いて、実方を先頭とする６位争い。＃６９工藤がひとつポジションを上げて、８番手へ。
序盤戦で早くも独走態勢を作り上げた菅原。
２位の山内以降は３１秒～３２秒台で推移しており、差を詰めるには至らない。
その中で………
３２秒台から３３秒台で繰り広げられる６位争いも激化。
この集団先頭は、＃６７実方。
久々となる復帰走ながらも、大排気量車を従えての力走。
トップの菅原、そして２番手の山内はそれぞれ単独走となりつつあり………
その後方で、激しい３位争いが繰り広げられる。
単独の５位には佐藤。
そして５台からなる６位争いは、前から実方、坂田、工藤、富永、岩本の順。
それぞれ懸命にアタックするものの、ほぼ全員同じペースであるために、なかなか前に出られない。
そこへ好ペースを保ったままのトップ菅原が………
忍び寄る。早くもバックマーカーとなりそうだ。
早速１コーナーで仕掛けて………
２位以下との間にバックマーカーを割り込ませる。
これを目にしてガスオンする２位集団。
しかし菅原はさらに前に出ようと………
果敢にパッシングを試みる。
しかしここでは前に出られず………
逆に＃６９工藤が＃７０坂田を抜いて前へ。これに便乗する形で、＃５０菅原も前に出る。
そのすぐ後方では、２位の山内もバックマーカーをパス。さらにその差を詰めようとした矢先………
ペースアップを計っていた工藤が、まさかのスリップダウン。
トップを走る、菅原の目前での転倒だった。
軽く接触したものの、幸い大事には至らず。
しかしここでイエローコーションとなる。
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数周後、グリーンフラッグとともに、イエローコーションが解除。
コントロールラインより、レースが再開される。先程の混乱で、トップ菅原のすぐ背後に山内が張り付く。
３番手には＃７２古溝、４番手は＃６６種茂。
翌周、全車がコントロールラインを通過したと同時に………
トップグループはファイナルラップへ突入。
ここで気を吐いたのが古溝。
完全にペース復帰していなかった菅原のインを割って、なんとトップに浮上。だが………
さらにもうひとつハプニングが。イエロー解除に気付かなかった車両がスロー走行しており、これによってトップ集団も困惑。
「え？ここで前に出ていいのか？もしかしてまだイエロー！？」
結局は最後の直線勝負となり………
ここで再度前に出た菅原が………
真っ先にゴールラインを通過。僅差の２位に古溝。
３位に山内、４位には種茂、５位に富永、６位に実方、７位に坂田、８位に岩本、９位に佐藤の順でゴール。
※イエローコーション時、及び解除時に混乱が生じ、周回違いが混じる結果となったため、ゴールライン通過順位と異なります。
混乱のレースを制した菅原ＳＭ４５０Ｒ。
これで１月開催から土つかずの３連勝となり、目下ランキングトップを快走中。
さらに勝ち星を伸ばせるか。
つづく。
文中敬称略。ご了承ください。
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