２０１５年度 第５回 梨本塾 トミンモーターランド レポ③ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ａクラス
フリー走行を経て、Ａクラス戦士１１名がグリッドへ集結。フロントローにはＺＸ１０Ｒと、２台のＣＢＲ６００ＲＲ。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
ポイントリーダーでもあるキング篠塚不在の中で、Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ａクラスのレースが始まる。
好スタートを切ったのは、セカンドグリッドから飛び出した榎本ＣＢＲ６００ＲＲ、次いで尾崎ＺＸ１０Ｒ、皆藤ＣＢＲ６００ＲＲと続く。
さらにその後方では………
予選８番手から大ジャンプを決めた佐々木ＦＺ７５０が４番手へ、５番手に村雲ＧＳＸＲ１０００、６番手に山中ＣＢＲ６００ＲＲ、７番手に安野パニガーレＳ。Ｓ字では早くも………
尾崎が仕掛けるが………
ここは榎本がセーブ。
８番手に磯山ＺＸ１２Ｒ、９番手に中村ＣＢＲ６００ＲＲ、１０番手に高橋Ｓ１０００ＲＲ、そして１１番手に大塚Ｓ１０００ＲＲ。
３コーナーも榎本がトップで進入。
その後方、８位争いでは、中村が磯山の前へ。
まずは何事もなく、オープニングラップをクリア。
トップ２はすぐにペースを上げて………
２６秒台に突入。
しかしその後方、Ａクラス最高齢の皆藤も、２７秒フラット近辺という好タイムで追従。４番手の佐々木を引き離す。
６位争いの先頭は＃３山中。
２６秒９～２７秒０というハイペースで周回するトップ２。ベストタイムでは後方尾崎に分があるが………
これまでにない力走で、榎本が突き放しにかかる。
同じようなタイムで走るなら………
体力的には、１０００よりも６００が圧倒的に有利だ。
３番手皆藤も、未だ視界にトップ争いを捉えている。佐々木と村雲も、なんとかこれに続きたいところ。
山中のすぐ背後には好調な安野。
熾烈な８位争い、中村、磯山、そして高橋。
２７秒中盤から後半での争い。
一旦は離れかかった尾崎だが………
再度愛機に鞭打って、榎本のすぐ背後に迫る。
そして佐々木を筆頭とした４位争いに、６位争いの２台が追いついてきた。
トップ２は変わらず２６秒９～２７秒１ペース。
さらに３番手の皆藤は２７秒２～３でラップを重ねる。
対して佐々木は２７秒５前後であるために………
ペースを上げてきた山中、安野が近づいてくる。
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今回はややペースの上がらない大塚は、単独１１位。
周回ごとに勢いを増すトップ争い。
レース中盤に入っても、まったくペースが緩まない。
度々佐々木のインサイドを狙うのは………
やはり好調の村雲。
話は前後するが、この後のサシ塾では、ベストタイムでついに大台を突破して見せた。
８位争いでアドバンテージを握ったのは中村。徐々に磯山を引き離していく。
さらにその磯山のインサイドを狙って………
高橋が揺さぶりをかける。
レース後半、さすがにややペースが落ちてきた皆藤だが、それでも後続は離れたままだ。
トップ争いはバックマーカーに追いつき………
ブルーフラッグ提示とともにパッシング。
そしていよいよ………
ファイナルラップに突入。
最後のパッシングポイントである３コーナーをきっちり抑えた榎本。このまま逃げ切れるか。
後方４位争いでは、村雲が果敢に仕掛けるが………
３コーナーを立ち上がり、最終コーナーへ向かうトップ２。
梨本塾に通い始めて６シーズン目となる榎本が………
Ａクラス初優勝に向かって………
最後のガスオン。
そのまま逃げ切って、ついにトップクラスでの初勝利をものにした。
僅差の２位には尾崎。その後方、１１位は大塚。
「ようやく………」
そしてこちらも感無量。梨塾史上最高齢での３位入賞を果たしたのは、皆藤。
誰もが認めるこれまでの地道な努力が、最高の形で実った。
４位には佐々木、５位に村雲、６位に山中、７位に安野。さらに最後はその背後にまで迫った中村が８位。
９位に磯山、１０位に高橋の順で全員がゴール。
クリーンバトルを展開した両名が握手。そして………
梨本塾でほぼ同じ時間をすごしてきた僚友、皆藤とも。
榎本の勝利に、多くの塾生が拍手を送った。
塾長もスタッフも、思わず大喜び。
「ナイスラン！」
キング不在の穴を埋めるのみならず、きっちりと期待に応えた榎本。
この勝利が、今後の再躍進につながるか。
おめでとう！
つづく。
文中敬称略、ご了承ください。
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なんていう話もあったりなかったり………。
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