2015年度 第6回 梨本塾 トミンモーターランド レポ③ K-RUN-GP Aクラス
6月梨本塾、一つ目の決勝レースはプレミアムクラスから。全10台がグリッドに整列、フロントローには3台のPC40、CBR600RRが陣取った。今回のAクラスボーダーは、27秒828。
満を持し日章旗が振り下ろされ、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは、予選2番手から飛び出した#2榎本。#4皆藤もスタートダッシュを決め、ポールポジションの篠塚はやや出遅れる格好。
このまま榎本がホールショットを奪うかに見えたが………
篠塚も外から被せていく。
ともに一歩も引かずに………
1コーナーからS字へ。4番手に尾崎ZX10R、5番手に山中CBR600RR、6番手高橋S1000RR、、7番手斉藤690DukeR、8番手中村CBR600RR、9番手加野GSXR1000、10番手に新井ZX6Rと続く。
S字から帝王コーナーへの切り返し………
ここで尾崎が皆藤のインを狙うも、ゼブラに乗り上げて間一髪。
トップ篠塚は3コーナーへ。
ここで#8中村が斉藤のインを狙うが………。
トップ2が二周目へ突入。すでに3位以降を引き離し始め………
さらに篠塚がガスオン。先月参加出来なかった鬱憤を晴らすかのような………
力走。2周目には26秒台後半へ突入。
しかし榎本も、しっかりこれをマーク。
さらにその後方では、タイムアタックから予選までの短いインターバルで「前後新品タイヤ交換」という梨塾出張ガレージ泣かせのルーティーンを組んだ尾崎が、皆藤のインを奪って3番手へ浮上。
ニュータイヤ(レーステックK1)の威力を借りて、先行するトップ2を追う。
トップ2、そして#3尾崎、#4皆藤、#5山中までが「指定ゼッケン通り」の順位へ。
「指定ゼッケン通りの順位」が意味するところ、それは①一発タイムのみならず、②しっかりとK-RUN-GPで結果を残している③その上で、シリーズアベレージを見越した上での変動的マイナンバー制度、ということだそうだ。
つまり当該月のマイナンバーより上の順位にあるものは「これまでの自分よりも、頑張っている」ということになる。当然、その逆もある。
そのゼッケン通りの戦いを繰り広げるトップ争いは………
早々に26秒台中盤へ突入。
これは#1キング篠塚からすれば「狙い通りの展開」であるはずだが………
今回、いつもと違ったのは………
「後続が離れない」こと。
#2榎本は、この決勝中に自己ベストを更新し続けて………
これまでどうしても付いていくことができなかった篠塚の背後にピッタリと張り付いている。
3番手の尾崎とは、約2秒の差が開いた。
さらにそこから2秒ほど後方に、4位争いの皆藤、山中。
「気配を察して」かさらに#1篠塚がガスオン。
このトップ2に追いつくべく、尾崎も26秒中盤辺りまでペースアップする。
さらにこちらの4位争いは27秒前半。
ここで#5山中が………
皆藤のインを狙う。しかしここでは順位動かず。
さらに皆藤も山中の気配を察したのか………
得意のインゼブラ乗り上げ走法へ。
カタルーニャで当然のごとくこれを行うケーシー・ストーナーでさえ、56歳になったときにトミンモーターランドで同じ事をするには勇気が必要なはず。
だが………
皆藤は迷わず最短距離を疾走。思わず足が外れても「平常運行」である(繰り返しになるが、モトGPのゼブラゾーンは毎回特種塗装を行い、雨でも滑らない加工がされている。トミンモーターランドの場合は通常塗料であるため、ドライでも普通に滑る。紳士たるべきライダーは、真似しないように)。
3コーナーでも山中が仕掛けるが、インは割れず。
6位争いは高橋S1000RR、斉藤690DukeR、8位争いは中村、新井、加野の3台。
若干ペースの上がらない皆藤の後ろで………
再度ガスオン、1コーナーブレーキングで………
前に出た山中。これでさらに3番手争いに加われるかと思ったが………
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皆藤も譲らず。
26秒台中盤というペースで推移するトップ争い。
いつもなら篠塚の独走パターンだが、今回は榎本のペースも緩まない。
そして4番手争いの2台の後方からは………
6位争いの2台が迫る。
こちらも27秒台前半での攻防。
かつてここまで接近し続けたことのない、篠塚、榎本の争い。
ともにクリーンな走りを信条としているために、迫力、緊張感をともないながらも、見ていて気持ちのいいランデブーが続く。
3番手争いでは………
再三に渡って山中が仕掛け………
触れ合わんばかりの距離でバトルが続く。
レースは中盤から後半へ。
トップ2と3番手の尾崎との差は、およそ3秒ほどまで拡がった。
さらに2台の4位争い、2台の6位争い、3台の8位争いと続く。
26秒5を境にしたハイペースで………
10周以上周回すると………
かなり疲労も蓄積されてくるはずだが………
しかし二人のペースはまだまだ落ちそうにない。その結果、3番手の尾崎が少しずつ離されて行ってしまう。
接近戦の4位争いは膠着。
さらに8位争いでは………
その先頭を走る中村のペースが思ったほど上がらず………
新井………
加野の二人がその背後に張り付く格好へ。
こちらは27秒中盤から後半といったペースだ。
またここでも………
#5山中が仕掛けるが………
皆藤のブレーキング以降、1コーナークリップまでのコーナリングスピードが速く、山中はどうしても前に出られない。
残り周回数は僅か、なんとかしたいところだが………
ここで6番手を走っていた斉藤に異変。
690DukeRのブレーキトラブルにより………
1コーナーへ、ほぼ減速出来ずに突っ込む格好。
原因はどうやらフェードのようだが、ギリギリまでバイクをコントロールして直進を避け、土手部分で転倒、コース外に飛び出すことは避けられた。
これにより、レースはイエローコーションへ。
激しく転倒した斉藤だったが、幸いにして無事。
きっちりした原因は不明だが、この一ヶ月ほどの間に同じ場所で、2台の690DukeRがブレーキトラブルによって、ほぼノーブレーキになり大転倒を喫している(一台はコース外にまで飛び出してしまった)。
それぞれブレーキの仕様は異なるためきっちりした検証が必要だが、命に関わるトラブルでもあるので、しっかり原因究明したいところ。
コースクリアとなるまで数周を要して、グリーンフラッグが提示される。
トップの篠塚から、レース再開。
しかしすぐにイエローコーション中の車両の背後に追いついてしまったため、ここではレギュレーション通り「再び
30km/hキープ」まで減速。結果的にはこれがラストラップであったため………
前を行く8位争いの3台、#8中村、新井、加野はグリーンを受けてレース再開に入り………
その直後に迫っていた篠塚には、チェッカーフラッグが差し込まれた。
最後はやや残念な形になってしまったが、最後まで篠塚を追い続けた榎本にとっては、先月Aクラス初優勝以上に収穫の大きかった「2位」となっただろう。
3位に尾崎、4位に皆藤、5位に山中、6位に高橋、7位に中村、8位に新井、9位に加野の順でゴール。
レース終了後、思わずマシンを降りて2位の榎本を讃えたキング。後進に対するこういった敬意もまた、キングたる所以である。
勝って奢らず、負けて腐らず。
「とっても楽しいレースでした」
思わずそうこぼした篠塚。
これまで多くの時間を共にしてきた榎本とのバトルは、感慨深いものがあったのかもしれない。
これで今季は出走した5戦すべてで勝利、通算5勝目をマーク。Aクラスでの勝率も100%だ。
前線欠場の鬱憤を、きっちりと晴らす形になった。
おめでとう!
つづく。
文中敬称略、ご了承ください。
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