
2015年度 第9回 梨本塾 トミンモーターランド レポ⑤ K-RUN-GP Cクラス
大波乱で中止となったBクラスレースの後、今度はCクラスがスタート。

フロントローには1198Sと2台のCBR600RRが陣取る。予選トップから6番手までが、30秒0~30秒2という僅差の中にある。

勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

ホールショットを決めたのは#28小島。

2番手に西村CBR600RR、3番手に田口GSXR1000、4番手に山内1198S、5番手に柴VTR250、6番手に前田CBR1000RR、7番手に片岡XB12S、8番手に下田S1000RR、9番手に小松ZX6R。

さらに10番手に宮崎R1200S、11番手に中村GSXR1000と続く。

トップは帝王コーナーから3コーナーへ。

順位は動かぬまま、2周目へ突入。

5番手争いでは、ストレートスピードを生かして#41前田が柴の前へ。

3台の9位争い。

トップに立ち、快調な滑り出しを見せる小島。その背後に西村、山内。

さらに4位争いは、田口を筆頭に4台が連なる。

柴を抜いた前田。このままの勢いでさらに前に出たいところ。

トップに立った小島は29秒台中盤で周回する。

しかし後続は、ウェットだったフリー走行の影響もあってか、29秒後半から30秒台と、それぞれ本来のベストよりも1秒程度スローペースとなる。

後方6番手争いでは、XB12Sの片岡が柴の前へ。

これで6番手へと浮上。

最近の不調を吹き飛ばすように快走する小島。

後続はそのペースについて行けない。

2つ順位を落とした柴は………

さらに後方の9位争いにも絡まれそうだ。

レース序盤で早くも独走態勢を築きつつある小島CBR600RR。

西村、山内、田口、前田の4名は、やはり30秒前後のペースから脱却できない。

どうしてもストレートが伸びない柴は、懸命に身を伏せるが………

またしても1コーナーで、今度は下田に抜かれかかるが………

ここは意地のレイトブレーキングで………

被せ返す。

Bクラスレースの傷跡が残る1コーナーで、2015年型S1000RRをVTRで抑え込む。

未だ熾烈な争いが続く2位争い。

単独6位は#27片岡。

15周に短縮されたレースは早くも中盤戦へと差し掛かるが………

予選タイム差がほとんどない者同士の争いだけに………

「接近はするがなかなか順位は変わらない」という………

もどかしい展開が続く。

7位争いの後方には、追い上げてきた#49小松が迫る。さらにその後ろに宮崎R1200RS。

単独11位は久々出走となった中村。

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2位争いから1.5秒ほど後方に6位、さらに1秒ほど後ろに7位争い。

#48山内は、ベストラップを更新しながらの力走。

そして8位の下田の後方には、小松と宮崎が張り付いた。

トップを独走する小島と2位集団との間には………

すでに3秒近い差が生じていたが………

そこから西村がペースアップし、やや抜け出す格好へ。

これについていけるか。

さらに8位争いでは、#49小松が#52下田に襲いかかる。

29秒中盤にまでタイムを伸ばし、トップの小島を追う西村。

その後方で、3位を堅守する山内。

田口と前田はなんとか前に出たいところだが………

その頃トップ小島は、最後尾を捉えた。

そしてレース終盤………

それまで沈黙を被っていた#49小松が………

ここで動く。

一瞬の隙を突いて、下田の前へ。これで8番手へと浮上した。

そして小島は、バックマーカーの後方について、いよいよファイナルラップに突入。西村が2.5秒ほどまで差を詰めてきたが………

さらにその後方では距離を詰めた3位争い。

この1コーナーも山内が抑え込む。

下田の前に出た小松は、さらにペースアップして一気に9位集団を振り切った。

最後まで振り返ることなく………

快走を続けた小島が………

そのまま後続を振り切って、今季三勝目をマーク。#30西村が、最後は1秒差まで詰めたが及ばずの2位。

またゴールラインまで続いた3位争いを制したのは山内。僅差の4位に田口、5位に前田。

6位に片岡、7位に柴。

単独8位には小松。

9位に下田、10位に宮崎、そして11位に中村の順で、全車無事にゴールラインを割った。

「調子悪いっていってなかったっけ?」
「………いえ、調子はよくないですよ」
「………!?」

苦労しながらも、2月以来となる3勝目をマークした小島。

この勝利をきっかけに、今シーズン残りのレースでも活躍してくれるだろう。
つづく。
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