

―謹賀新年―
明けましておめでとうございます。
皆さんが今年も怪我なく元気に走れることをお祈りして。
梨本塾
明けましておめでとうございます。
皆さんが今年も怪我なく元気に走れることをお祈りして。
梨本塾
2015年度 第12回 梨本塾 チャンピオンズカップ トミンモーターランド レポ③ K-RUN-GP Aクラス

2015年度梨本塾最終戦チャンピオンズカップ、最初のレースはK-RUN-GP Aクラス。

出走ライダーが続々コースインし………

グリッドに整列。
フロントローにはS1000RR、CBR600RR、ZX10Rが並ぶ。
リッターマシンがポールポジションを獲得するのは、2010年の鈴木友和選手(Z1000)以来、さらにSSということで言えば、同年11月の平手選手(CBR1000RR)以来、実に5年ぶりのこととなる。

日章旗が掲げられ………

勢いよく振り下ろされてレースがスタート。

その直後、フロントホイールを高々と上げてしまうものも。

フロントローの3台が絡むように1コーナーへ。

高橋S1000RRがアウトから、榎本CBR600RRがインから、さらにそのインを尾崎ZX10Rが狙うが………

やや高橋が前に出る。しかし………

若干オーバースピードだったようで、榎本がインから前へ。

そのままトップに立った。4番手には篠塚CBR600RR、5番手に山中CBR600RR、6番手に斉藤690DukeR、7番手に中村CBR600RR、8番手に安野1199パニガーレS、9番手に皆藤CBR600RR、10番手に近藤1299パニガーレSと続く。

トップ3は絡み合ったまま帝王コーナーへ。

ここで尾崎が仕掛けて………

高橋の前へ。

2番手にポジションを上げる。ポールスタートの高橋は、3番手へと失速。

4位以降の順位は動かないまま………

ホームストレートへ。尾崎に抜かれた高橋が………

再度やり返そうとレイトブレーキング。

これに気付いた尾崎がブレーキを抜いて………

なんとか高橋を抑えようと試みる。

しかし逆にここでは………

尾崎自身がオーバースピードとなり………

アウトへ。今度は高橋がインから前へ出た。

これで2番手へと復帰し………

さらに榎本の背後へ。

序盤ペースの上がらない篠塚を尻目に、トップ3がやや抜け出す格好に。

トップに立った榎本は………

27秒3~4といったペースでレースを牽引。

しかし高橋としては………

「眠れる獅子」が目覚める前に、なんとか早めにトップに出たいところ。

「一発タイムは出ても、レースで勝てるかどうかは別物」
K-RUN-GPではよくそんなことが言われるが、果たして。

一方4位争いは7台の展開に。

Aクラスで勝利経験のある#2榎本、そしてともに未勝利の高橋と尾崎。

たった一勝、されど一勝。ここで勝っているか勝っていないかが、アベレージペースに大きな違いを生む。
今回は後ろの二人のペースが早いようだが、榎本の走りには隙がなく、また27秒前半にもなると極端に抜くことも難しくなるため、なかなか前に出られない。

これを静観するかのように、篠塚は動かない。

榎本が27秒1~2といったペースに引き上げるものの………

高橋、尾崎も一歩も引かぬまま………

周回が重ねられていく。しかしその後方からは………

獅子が目覚めたかのように、少しずつペースを上げてきた篠塚が迫る。

いくら寒い時期とは言え………

今のAクラスでは………

27秒前半ペースで逃げ切れるほど、甘くない。

これでトップグループは4台に。

5位争いは、山中を筆頭に斉藤、中村、安野の4台。

さらに9位争いは、皆藤と近藤の2台。

高橋が榎本に仕掛け、尾崎はその高橋に仕掛ける―

見ているものが手に汗握るようなドッグファイトが続く。

最終コーナー立ち上がりでは、間違いなくCBR600RRに分があるが………

1コーナーブレーキング付近では、S1000RRにアドバンテージがあるようだ。

しかしインフィールドではZX10Rも強く………

帝王コーナー進入では、たびたび尾崎が距離を詰めた。

文字通り、接触すれすれの展開。

しかしそんなバトルをするほどペースは上がらず、いよいよキングがすぐ背後に迫る。

その気配を察したか………

ここで高橋が勝負に出る。

先程からやや膨らみがちだった榎本の後方で………

一旦外側から………

クロスラインでインを奪い………

立ち上がりで並びかける。そして………

S字では前に出て見せた。

抜き去った榎本のスペースもしっかりと残した上で、S字をクリア。初めてトップに立つ。

さらに帝王コーナー中程では、若干膨らんだ榎本のインに、尾崎がマシンをねじ込んだ。

しかし榎本も引かず………

2台は並んで立ち上がる。

3コーナーのブレーキング合戦となるものの………

ここでラインが交錯し………

一瞬榎本のブレーキングが遅れた。その結果………

完全に接触するかと思われたが………

辛うじて尾崎を避けてファインセーブ。

しかし大きくラインブレイクしてしまう。

その隙をキングが見逃すはずもなく、ここで3位へと浮上。逆にここまでトップを守った榎本は、僅か半周で3つもポジションダウンしてしまった。

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トップに立った高橋は、何度かヒヤリとする場面に遭遇しながらも………

周毎にペースを上げていき、26秒5までタイムを詰める。一方2番手の尾崎も、同じようなペースで追走する。

3番手に上がった篠塚も、なんとかそこに追いつくべく………

ペースを引き上げる。

さらに篠塚、榎本の後方には、山中を筆頭とする………

5位争いもチャンスを狙っている。

26秒中盤というハイペースで周回する高橋だったが………

時折ミスをしており………

そうなるとすかさず尾崎が距離を詰めて、プレッシャーをかけた。
しかし高橋も動じることなく、再度手綱を締める。

そこからやや離れて篠塚と榎本の3位争い………

さらにそこから1秒ほど後方に、4台の5位争いが続く。

3番手に上がったものの、どうやら本調子ではない#1篠塚。#2榎本は再浮上を狙う。

#8山中を筆頭とした5位争いも、3位争いと変わらぬペースで推移。27秒中盤辺りでの攻防。

そもそも2~8位の予選タイム差が僅かにコンマ2秒しかなかったために………

この中で抜きんでようとするのは………

かなり難しいものがある。

首位グループと3位グループの差は、約2秒程までに拡がる。

ここへ来て、トップの高橋がスパート。自己ベスト付近の26秒中盤ラップを連発。さらに尾崎を引き離しにかかる。

5位争いの後方では、安野が中村にアタック。しかし………

3位争いも含めて、なかなか順位は動きそうにない。

レース終盤、手綱を緩めることなくトップを快走する#4高橋。尾崎のライディングが若干荒れてきた。

篠塚はレース終盤になって、ようやくペースを掴んだか。

#9斉藤も、なんとか#8山中の前に出たいところだが………

Aクラス最年長、皆藤は単独の9位、後方には午前Bクラスよりジャンプアップしてきた近藤。

残りは僅かに2周。

13周目以降、26秒7以上に落ちていない高橋。

尾崎も似たようなペースだが………

ゆっくり真綿を締め上げられるように、僅かずつその差は開いていく。

これに対し3位争いは27秒前半………

さらに5位争いは、27秒前半から中盤といった終盤ペース。

そしていよいよ高橋が最終ラップに突入。

尾崎には、1.5秒近い差を付けて見せた。

Aクラスのポールポジションも、K-RUN-GPでトップを走るのも初めてだったが………

最後は横綱相撲を展開。

後方、5位争いは混戦のままファイナルラップへ。

そして高橋は危なげなくそのままゴールラインを突っ切った。2位には尾崎。

3位には篠塚、4位には榎本。

5位に山中、6位に斉藤、7位に中村、8位に安野。

9位に皆藤、10位に近藤の順で、全員が無事にゴール。

終わってみれば、まさかの独走優勝を遂げた高橋を、尾崎が祝福。

リッターSSが勝利したのは、先に紹介した平手選手以来、5年ぶりの快挙。
しかもこの真冬時期に、タイヤウォーマーもない自走参加で、26秒アベレージでも勝たせてもらえない今のK-RUN-GP Aクラスレベルでの優勝となると、ほとんど梨塾史上初と言っていいだろう。

一年前、高橋がこのクラスで優勝するなど、誰が予想しただろうか。
当初参加していたのは10年ほど前のシーズンだが、それからこのトミンモーターランドでの大怪我などを経て復帰したのが3年弱前の2013年。

2013年1月の復帰時は、Dクラスからのスタートだった。

その後着実に力を付けて、復帰から丸3年を直前にしての快挙。

これには塾長も大喜び。
「………ストレートでぶっ飛んでいってた義和が、まさか今のAクラスで勝つなんて………」

梨本塾の歴史と同じく年々高齢化が進むK-RUN-GP Aクラスだが、久々に若手が勝利したことで、また新しい展開を期待できそうだ。
但しベテラン勢の層の厚さとしぶとさは並大抵のものではないので、この一勝を味わえるのも、次回1月までの一ヶ月に過ぎないかもしれない。

おめでとう!

そしてこの勝利からちょうど一週間後………

梨本塾の慣例に従い「極めて感動的な勝利を遂げた場合は、お祝いをする」ことになり、有志が集まって都内某所で高橋選手祝勝会が開かれた。
この日は四次会まで続くほどの大盛況となったとか………。
つづく。
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