２０１５年度 第１２回 梨本塾 チャンピオンズカップ トミンモーターランド レポ④ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｂクラス
白熱したＡクラスのレースとの後で、Ｂクラス出走ライダーがコースイン。
今回、このクラスはトップからボーダーまでが１秒と、またしても僅差の予選結果となった。
ポールポジションはＲ２５を駆る藤澤。２番手に緒方ＣＢＲ６００ＲＲ、３番手に古溝ＧＳＸＲ６００というフロントロー。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは、予選２番手から飛び出した緒方。
久々の復帰戦となったが………
しっかりとスタートダッシュを見せつけた。２番手に古溝、３番手に藤澤、４番手に因藤ＣＢＲ６００ＲＲ、５番手に柴田ＧＳＸＲ１０００、６番手に吉村ＲＳＶ４Ｒ、７番手に西村ＣＢＲ６００ＲＲ、８番手に塚本ＣＢＲ１０００ＲＲ、９番手に吉田ＺＸ６Ｒ、１０番手に田口ＧＳＸＲ１０００と続く。
トップに立った緒方が３コーナーへ。
後方も数珠つなぎで続く。
＃２３緒方がトップのまま一周目を終える。しかしすぐ背後には＃２２古溝が迫る。＃２７藤澤は、やはりホームストレートでは厳しそうだが………
６位争いの先頭は吉村ＲＳＶ４Ｒ。
インフィールドではしっかりと前に追いつく＃２７藤澤。Ｒ２５の特性を生かしたいところ。
５位を走る＃２６柴田は、序盤ペースが上がらない。
トップに立った緒方だが………
予選タイム（２８秒４５３）ほどのスピードはなく、レース序盤は２９秒を切れずにいる。
これでは後続は離れるどころか………
逆に追いついてきてしまう。
ブレーキジャダーに悩まされているとのことだったが、その影響も少なくないのかも知れない。
３コーナーでは、度々藤澤が古溝に仕掛ける。
さらに後方からは＃３０因藤ＣＢＲ６００ＲＲ、＃２６柴田ＧＳＸＲ１０００が追いついてきた。
元々このクラスでは………
２８秒前半から２７秒台がベストタイムであるライダーが多いため………
２９秒台のペースなら………
誰が勝っても不思議ではない。
今回は復帰組も多く………
そうなると彼らは周回ごとに「勘を取り戻して」いくため………
徐々に前走者との間隔も詰まっていくことになる。
その中で、果たして誰がアドバンテージを握るのか。
緒方は後続を振り切ろうと力走するものの………
古溝も………
藤澤も………
まったく離れない。
さらにこの後方、４位の因藤の背後には………
＃２６柴田が迫ってきた。ともに梨塾ベテランであり、さらに乗り換え組でもある。
因藤はＧＳＸＲ１０００からこのＣＢＲ６００ＲＲへ。
柴田はＲ１からＧＳＸＲ１０００へと乗り換えた。
トップ３台がもみ合うようにバトルを繰り返しながら、レースは後半戦へ。
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トップ３に引き続いて………
４位争いも３台へ。後半強い＃２５吉村が追いついてきた。
なんとか首位を守りたい緒方………
そして４位争い先頭の因藤………
７位争いを引っ張る西村。
その後方、吉田もなんとか前に出たいところ。
トップ３が若干ペースを上げたその後方で………
柴田が因藤のインを突いて………
４番手へ浮上。
さらに首位争いでは………
古溝が３コーナーで緒方のインを突き、ついにトップへ。
さらに後続を突き放そうと………
一気にスパートを試みる。
久々の優勝に向けて………
なんとか後続を振り切りたいところ。
やはりジャダーの問題が出たのか、＃２３緒方のペースが上がらず………
しかし藤澤もこれをパッシング出来ずにいると、背後には柴田が迫ってきてしまった。
さらにその後方では吉村が因藤を抜いて………
５位へ浮上。
７位に西村………
８位には吉田。
＃２８西村も、なんとか５位争いに加わりたいところだが………
トップに立った古溝は、２位以下に３秒近い差を付けて独走。
さらに２位争いの後方では、追い上げてきた柴田が藤澤のインを突いて………
いよいよ３番手へ。
さらに前方緒方の背後に迫る。
トップの古溝はファイナルラップに突入。
緒方を抜いてからは快走ペースに持ち込んだ。
その後方の２位争いでは………
１コーナーで柴田が勝負を仕掛けて………
緒方の前へ。
スタート直後の順位から、３つもポジションアップして見せた。
真っ先にチェッカーフラッグをくぐり抜けたのは古溝。
そして素晴らしい追い上げで２位に入ったのは、柴田。３位に緒方、４位には藤澤、５位に吉村。
復帰ランをしっかりと走りきった因藤が６位、７位には西村、８位に吉田。
単独９位には塚本………
同じく１０位には田口の順で、全員が無事にゴール。
およそ３年ぶりとなる優勝となった古溝。ちなみにこのときは、先のＡクラスのレースで劇的な優勝を果たした高橋と同じクラスで出走し、打ち負かしている。しかし今回はＢクラスのもの。
素晴らしい追い上げを見せた＃２６柴田だったが―
「ＧＳＸＲ１０００に乗ると、トバされる？」
というジンクスでもあるかのように、この後半年間の地方赴任が決定………。
少し前には、同型ＧＳＸＲ１０００に乗っていた平沼選手も海外赴任となってしまったために
「勤め人にとっては、要注意モデルか」
との都市伝説も発生した。
久々の優勝を果たした古溝。
梨本塾ではベテランライダーだが、まだまだ成長中。
１６年度の活躍にも期待したい。おめでとう！
つづく。
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