

2015年度 第12回 梨本塾 チャンピオンズカップ トミンモーターランド レポ⑦ K-RUN-GP Dクラス

いよいよ15年度、最後のレースとなるK-RUN-GP Dクラス。

出走前に1名がリタイヤしたため………

全8台がグリッドに整列。フロントローにはCBR600RR、R1、そしてデイトナ675が並んだ。

勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

予選3番手の工藤デイトナ675が好スタートを切ったように見えたが………

このフロントロー3台のアングルに、非常に嫌な予感が。

それぞれスタート直後から自分の行きたい方向へ進路変更したため、あわや接触しかける。

幸い事なきを得たが、こういったレースのスタート直後は、なるべく直線的に走ることがマナーだ。特に真横は視界に入らないため、セオリーを無視した場合「気付いたらぶつかって転んでいた」ということもありうる。

混乱を免れた中でホールショットを決めたのは工藤。2番手に八木R1、3番手に濱崎CBR600RR、4番手に菅原SM450R、5番手に梨本亮CB400SF、6番手に石森CBR250RR、7番手に山田VTR600RR、8番手に増田CBR250RRと続く。

3コーナーをきっちりとクリアして………

工藤がトップのまま1周目を終える。

1~4位までがトップグループとなりそうだ。

5位の梨本はやや遅れる格好。

トップ争いは、31秒前半で推移。

首位に立った工藤が………

レースを牽引する。3月の初参加時からすれば、驚くほど成長した。

アベレージラップは2.5秒ほど上がったのではないだろうか。

後方にはBクラスでの優勝経験を持つ八木を従えての首位走行。

この季節のDクラスは………

西日が落ちて木陰が長く伸びており………

また3コーナー立ち上がりでは………

完全に逆光となるため、視覚的に非常に難しい条件となる。

それをものともせずに快走する工藤だったが………

しかし後続も離れることなく追従している。

単独の5位には最高齢75歳の梨本亮。

レース中盤、ここまで様子見をしていたかのように、#64八木がスパート。

1コーナー進入で一気にインを奪って………

トップに立つ。

地力を持つだけに………

ここぞというチャンスは見逃さない。

八木に抜かれたことで動揺したのか、ここで工藤が痛恨のラインブレイク。

帝王コーナーでオーバーランしてしまい………

その隙を………

#67濱崎に突かれた。

これで3番手へ陥落。

その間、八木は一気にアドバンテージを握る。

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トップに立った八木は、30秒台までペースアップ。

だが、後続の3名もベストタイムはその辺りであるため、絶対について行けないペースではない。

慎重に、時に大胆にといった八木のライディング。

まだトミンモーターランドを走り出して間もない濱崎は、やや安定感に欠けるか。

2ポジションダウンした工藤は、なんとか巻き返したいところだが―。

その後方から、菅原が激しいプレッシャーをかけ始める。

単独5位の梨本………

同じく単独6位の石森は32秒台前半での周回。

7位の山田………

8位の増田は、32秒台後半。

その増田の後方にはトップの八木が追いつく。

さらに3位争いでは、菅原が工藤の隙をついて前へ。

トップの八木は、バックマーカーを難なくパスして2番手の濱崎との間に一台をおき………

さらにその前のバックマーカーも………

クリーンパッシング。
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しかし後方からは、なんとしてもその八木に追いつきたい#67濱崎が………

最後の力を振り絞って追走。

さらにその後方からは………

3位の菅原、4位の工藤も迫る。

6位までをバックマーカーとして飲み込みながら………

ファイナルラップへ。

このまま逃げ切れるか。

一方2位争いも………

バックマーカーを交えながら今だ攻防が続く。

レース中盤にトップに立ってから………

危なげない走りで独走し続けた八木が、そのままチェッカーへ。2位には濱崎。

3位争いを制したのは#63菅原。健闘したものの、悔しい4位には工藤。以下、5位に梨本、6位に石森、7位に山田、8位に増田の順で全員がゴール。

2014年8月大会以来、1年4ヶ月ぶりの勝利となった八木。

Bクラスで優勝経験があるものがDクラスでの勝利した場合、やや気恥ずかしさもあるが………。
激務により15年度は3回しか出走できておらず、練習もほとんどしていない中では上出来の結果だろう。

この勝利がバイクのみならず、生活にもいい影響を与えることを願って―。

おめでとう!

これで2015年度、すべてのK-RUN-GPが終了。

後はおさかなサンタも登場する、表彰式を残すのみとなった。


つづく。
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