２０１６年度 第１回 梨本塾 トミンモーターランド レポ④ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｂクラス
２０１６年度１月梨本塾、二つ目のレースとなるのは、Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｂクラス。
５分程度のフリー走行後、全９台がグリッドに整列。
フロントローにはＣＢＲ６００ＲＲ、１２９９パニガーレＳ、そしてデイトナ６７５。最前列の３名は全員がＡクラス出走経験者であり、ベストタイムは２６秒台～２７秒前半という実力者ばかりだ。
今回のＡクラスにおける超僅差予選結果により、Ｂクラス出走という悲劇に見舞われる。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタート切ったのは、予選３番手の＃２１中村デイトナ６７５。
次いでポールポジションの榎本ＣＢＲ６００ＲＲ、２番手の近藤１２９９パニガーレＳと続くが………
１コーナーでは榎本がアウトから捲って首位へ。２位に中村、３位に近藤。４位に山内１１９８Ｓ、５位に吉田ＺＸ６Ｒ、６位に吉村ＲＳＶ４Ｒ、７位に磯山ＺＸ１２Ｒ、８位に片岡Ｒ６、９位に川畑デイトナ６７５と続く。
Ｓ字から帝王コーナーにかけて………
８位の片岡Ｒ６がアウトから一気に捲り上げ………
３コーナーでは＃２４吉村のインを割り………
６番手へと浮上した。
後続を引き離して戻ってきた榎本。
２番手には久しぶりの参加となった中村、３位に近藤。
すでにトップと２番手との差は、１．５秒ほどに。
２番手グループも必死に追走を試みるが………
普段はＡクラスで走っている榎本の序盤ペースが速く………
どんどん離されてしまう。
その中で大健闘しているのが、＃２９山内。実質Ａクラスの３名の後方で、４位争いの首位をキープ。
自分よりも「若いゼッケン」を後方に従えるということは、つまり直近成績の中で自分より速かったライバルを凌いでいるということである。
後続もこれを追う。
この日午前「２７秒４」にまでベストタイムを更新した＃２２近藤が、ベテラン中村にプレッシャーをかける。ラップタイムは２８秒前後だ。
４位争いは２８秒後半で推移。
トップの榎本は２７秒中盤ペースだが、余裕を持った走り。
現在梨本塾では、それぞれのクラスに対して
「強豪ひしめくＡクラス」
「切磋琢磨のＣクラス」
「誰でもウェルカムＤクラス」
と言われて久しいが、このセカンドクラスに関しては………
「ポッカリ空洞Ｂクラス」
と囁かれている。
というのも、今回のように実質Ａクラスの実力者がその壁の厚さから、決勝でＢクラス落ちとなるものと………
申請タイム、及び午前走行クラスと同じ「Ｂクラス」入りしたものたちの差が、非常に大きいためだ。
近年、Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｂクラスでのラップタイムゾーンは
「２７秒後半～２８秒台」
と言われている。
だがここのところのＢクラスでは、最大のボリュームゾーンとなっていた
「アベレージタイムが２８秒前半～中盤」
といったライダーが、なぜかあまり出走していない。
「Ａクラス常走を目指したが、ついぞ敵わなかった」
と夢破れるのがまさにこのレンジであり、その結果、燃え尽き症候群に襲われて撤退するライダーが非常に多い。
またベストタイムはその辺りだが、最近は２８秒後半～２９秒前半に落ち着いてしまっているライダーもいる。
このため決勝レースでは………
「実力Ａクラスのライダーと、それ以外のライダーとの差が極端に開いてしまう」
という珍現象が起きている。今回もまさにそんな印象が強いレースとなった。
その中で、Ａクラスでの優勝経験もある榎本はもどかしさが先行したはずだが、それでも落ち着いて周回を重ねた。
２位争いと４位争いのディスタンスは３秒ほどに。
４位争いを牽引するのは、山内１１９８Ｓ。
レースは折り返しを迎えた。
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レースも半分を過ぎた頃、4位争いは5台へ。
トップ榎本は変わらず27秒中盤ペースを保ち………
２位争いは28秒前後のペース。
久しぶりにＫ－ＲＵＮ－ＧＰを走る中村を………
15年度中盤から参加し始め「練習の鬼」と言われる近藤が………
激しく攻め立てる。
一方で4位争いは………
初めてこの位置を走る＃２９山内を筆頭に………
吉田ＺＸ６Ｒ、片岡Ｒ６、吉村ＲＳＶ４Ｒ、そして磯山ＺＸ１２Ｒの激しい攻防。
そこから２秒ほど後方に、今回唯一のクラスアップを果たした川畑デイトナ６７５。
昨年度後半から、じわりじわりと力をつけてきた山内………
この日午前にブレーキ回りの改善を行って好調そうな吉田………
マシン乗り換えで勢いに乗る片岡………
なんとか予選ポジションまで巻き返したい吉村………
そしてエース機２０１５年型Ｒ１が未だリコールから戻らず急遽ＺＸ１２Ｒでの参加となった磯山。
意図せずクラスアップしてしまった川畑は、なんとかこの４位集団に追いつきたいが………
ここでトップの榎本に追いつかれ………
ＬＡＰ遅れとされてしまう。
周回ごとに激しさを増す２位争いでは………
近藤がジャックナイフしながらインを狙うが………
中村もここは譲らず。
英車と伊車………
先輩と後輩、互いのプライドをかけた戦い。
ここでトップの榎本が、４位争い集団に追いつく。
未だ５台のバトルの只中だが………
そこに突入していく形に。
レースはいよいよ終盤戦。
この難況をうまく打破したいところ。
２位争いも、バックマーカーに近づく。
ここでブルーフラッグが提示され………
片岡、吉村それぞれがレコードラインを明け渡す。
さらにその翌周も………
再度ブルーフラッグ。
ここでは………
山内と吉田がスペースを空けた。
この混乱で多少はトップと２位争いとの差が詰まったが………
しかし榎本はそのまま危なげなくチェッカーへ。
続いて周回違いの４位争い集団がゴール。最後まで粘った山内が４位、以下吉田、片岡、吉村、磯山と続いた。
最後までもつれた２位争いは、ベテラン中村が制する。３位には近藤。単独９位に川畑で、全員が無事にゴール。
２位争い、及び４位争いは接戦となったが………
いつもＡクラスでトップ争いを演じている榎本は、当然といえば当然のぶっちぎりレースで優勝を果たす。
本人にとっては「クラスダウンでの優勝」は、けして満足のいく結果ではないはずだが、その悔しい思いをしっかりと走りで魅せてくれた。
来月以降、またＡクラスで素晴らしい走りを見せてくれるだろう。おめでとう！
つづく。
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これを察するに………
【梨本塾は３３秒以上で参加しちゃいけないの!?】
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バイク乗りの皆さんに楽しく１日遊んで貰う場所、
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「筑波は２分を切れません………」
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「まさしく梨塾レンジ。お気軽に遊びにいらしてください（＾＾）/」
梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、
初めてサーキットに来られる方もいますが………
経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。
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トミンで４０秒が切れません→ＯＫ
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鈴鹿やもてぎだと、一周回って来れません→Welcome!
今さら聞けない!? 梨塾 ＦＡＱ
【初サーキットでも膝すれちゃう!?】
なんていう話もあったりなかったり………。
必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。
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