２０１６年度 第２回 梨本塾 トミンモーターランド レポ③ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ａクラス
２月梨本塾、一つ目のレースとなるは、Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ａクラス。全１０台がフリー走行から………
グリッドに整列。フロントローには２台のＣＢＲ６００ＲＲと、Ｓ１０００ＲＲ、セカンドローには６９０ＤｕｋｅＲとＺＸ６Ｒが並んだ。
雲一つない好天に恵まれたが、風は強く写真よりも体感温度、及び路面温度はやや低め。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは、ポールポジションから飛び出した＃１篠塚。
２番手には榎本ＣＢＲ６００ＲＲがつき、やや出遅れた高橋Ｓ１０００ＲＲは３番手へ。
４番手に斉藤６９０ＤｕｋｅＲ、５番手に宮原ＺＸ６Ｒ、６番手に安野１１９９パニガーレＳ、７番手に山中ＣＢＲ６００ＲＲ、８番手に中村ＣＢＲ６００ＲＲ、９番手に皆藤ＣＢＲ６００ＲＲ、１０番手に近藤１２９９パニガーレＳと続く。
Ｓ字から３コーナーまでの間に順位は動かず………
最終コーナーから………
ホームストレートへ。
高い緊張感の中で………
セカンドラップに入っていく。
上位７台中、タイヤウォーマーがないのは、３番手の＃２高橋、５番手の＃９宮原、６番手の＃３安野………
そして７番手の＃６山中だが、事前のフリー走行でどれだけ効率的にタイヤを温められるかによって、この序盤ラップペースが決定されてしまう。
路面温度も上がりきっていない中で、自走参加の＃２高橋はかなり健闘しているといっていいだろう。
トップに立った篠塚は………
２７秒フラット辺りのペース。これを後続３人が追従する格好。
５番手の宮原、６番手の安野が２７秒２～４といったペースだ。
周回ごとに、真綿を締め込むように篠塚がペースを上げていく。
様子を見ながらその日のレースペースを作る篠塚に対し、後続は１２０％の力で走っているように見える。
それぞれの間隔が、少しずつ開き始めた。
篠塚が僅かにリードを拡げたその後方では、２位の＃８榎本に………
高橋が襲いかかる。
しかし榎本も譲らず………
三つ巴の戦いとなりそうだ。
一方トップ篠塚のペースも………
時折２６秒台には入るものの、そこで安定せず………
思ったよりも後続との距離が拡がらない。
要所要所は締めているために抜かれるような気配はないが………
ぶっちぎりの展開とはならなそうだ。
この時点で、６位の安野までが２７秒前半ペースでほぼ同一となり………
全員がそれぞれを視界に置いたまま………
なかなか動けない展開となっていく。
レースは、早くも折り返しを迎えた。
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今回のタイムアタックで飛躍的に自己ベスト更新を果たした＃９宮原。昨年後半からの様々な試みが実を結び始めたか。
ここで篠塚が再度ガスオンし………
２番手以降を引き離しにかかる。
＃２高橋はなんとか榎本の前に出たいところだが………
４位の斉藤も、ここは踏ん張りどころ。
５位争いの２台、宮原と安野………
その後方７位争いの２台、山中と中村………
さらにその後方には９位争いの２台、皆藤と近藤。
全１０台の中で………
ランデブー走行していないのは、トップの篠塚と４番手の斉藤のみ。後は全員がペアバトルとなっている。僅差クラスならではの展開か。
篠塚が築いたこの距離感「真後ろに着けない、１．５秒ほどのディスタンス」は、追いかける方の体力を奪う。
＃８榎本も懸命に粘るが………
逆に篠塚には疲労の色は見えない。
前に出たい高橋………
再び２位争いに加わりたい斉藤………
さらにバトルを続ける５位争いの宮原と………
安野。
そしていよいよ９位争いの２台の後方からは………
トップ集団が追いついてきた。
残り周回が少ないことから、果敢にプレッシャーをかける＃２高橋。
しかし榎本もそれを知って………
再度ペースアップ。
その後方４位の斉藤の後ろには、５位争いの２台が。
そしてレースはいよいよファイナルラップへ。
ここでも高橋が勝負を試みるが………
榎本がセーブ。
３コーナーも守り切って………
そのまま最終コーナーへ。
トップの篠塚は危なげなく走りきり………
そのままチェッカーへ。
最後までもつれた２位争いは………
鼻の差で榎本が奪取。先月Ｂクラスからの、ナイスカムバックを遂げた。３位には高橋。
４位に斉藤、５位に宮原、６位に安野………
７位に山中、８位に中村………
９位に皆藤、１０位に近藤の順で全員がゴール。
順位変動はなかったが、それぞれのポジションでの緊張感のあるバトルは、見応え十分だった。
「難しいコンディションで疲れました………」
そう謙遜しつつ、早くも今季二勝目となった篠塚。
若手の台頭も目立ってきてはいるものの………
キングとしての存在感は、より一層深まるばかりだ。
つづく。
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