
2016年度 第2回 梨本塾 トミンモーターランド レポ④ K-RUN-GP Bクラス

2月梨本塾、二つ目のレースとなるのは………

K-RUN-GP Bクラス。

全10台がグリッドに集結。フロントローには新型R1と、2台のCBR600RRが並ぶ。ポールポジションタイムは27秒938。

勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

真っ先に1コーナーに飛び込んだのは、ポールポジションから出た磯山R1。

2番手に因藤CBR600RR、3番手に緒方CBR600RR、4番手に片岡R6、5番手争いは古溝GSXR600と吉村RSV4R。

7番手に山内1198S、8番手に塚本CBR1000RR、9番手に川畑デイトナ675、10番手に濱崎CBR600RRと続く。

古溝GSXR600と吉村RSV4Rがもつれるように帝王コーナーに差し掛かるが………

5番手に落ち着いたのは#21古溝。

#27磯山がトップを守ったままファーストラップを消化。

緒方を筆頭とした3位争いは………

吉村までを含めた4台となりそうだ。

トップの磯山だけは予選で27秒台をマークしているものの、2番手の因藤から6番手の吉村までは28秒2~5の間に集中しているため………

決勝でも集団レースとなりそうだ。そして後方10番手を走る濱崎は………

シフトミスからか、痛恨のコースアウト。危うくスポンジバリアに接触しかけるものの………

辛うじてこれを回避。

なんとかコースに復帰する。

磯山は周回ごとにペースを上げていき………

28秒前半へ。

緒方を筆頭とする3位争いの集団は、28秒中盤から後半といったペースだ。

さらにペースアップすべくガスオン、R1のフロントタイヤがリフトアップ。

スプロケット丁数を変更したことで………

見違えるほど加速力も上がったようだ。

3位以降とは、早くも3秒近い差が出来た。

快走するトップ2。

後方3位争いは………

緒方CBR600RR………

片岡R6………

古溝GSXR600………

吉村RSV4Rと続く。

そして7位争いは………

山内1198S………

塚本CBR1000RR………

川畑デイトナ675と続く。

レースは中盤に差し掛かり………

それぞれのペースも落ち着いてきたように見えるが………

しかし端からは見えない「疲労」も蓄積しつつあり………

40代から50代がメインストリームのこのクラスでは………

後半以降にどう走るかが………

大切なポイントにもなる。

その中で安定して走るトップ2は………

28秒前半をキープ。

互いに腹を探りつつ………

周回を重ねる。

トップの磯山にはまったく隙がないように見えるが………

果たして。

逆に3位争いは、さらに混沌としそうだ。

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レースは後半に入り………

トップ2の前にはバックマーカーが出現。

これをどう攻略するかで………

レース結果を左右しかねないが………

予想外に1コーナーでは磯山がインを突けず………

そのまま背後で一周を走ることに。

この間に追い上げたい3位争いだったが………

この集団の中で、まず#25吉村が古溝の前に出て5番手へ浮上、さらにこの1コーナーでは………

#24片岡に仕掛けて………

インを奪う。

ここで前に出たかに見られたが………

片岡も外側で踏ん張り………

S字で再度勝負を仕掛けた。

するとここで互いに死角に入ってしまったか………

接触。

幸い大事には至らなかった。

順位は元通りに。

ここでバックマーカーに対してブルーフラッグが提示され………

1コーナーではトップ2が前へ出る。

これで再度二人だけのバトルに。

そして動き始めた3位争い、今度は片岡が1コーナーで………

アウトから緒方に仕掛けて………

S字で………

前に出る。

さらに帝王コーナーでは………

吉村がギリギリのタイミングで緒方のインに飛び込み………

4番手へ浮上。緒方は若干膨らんだが………

コースオフはせずに済んだ。

この結果、3位の片岡、4位の吉村が一気に抜け出る格好に。

#22緒方は若干疲れが出始めたようで、#21古溝も前に出たいところだが………。

7位争いは、それぞれ1秒以内の接近戦。

28秒前半ペースを維持するトップ2。

磯山、因藤ともにAクラスでも活躍した選手だ。

つまり今のK-RUN-GPでは、かつてのAクラスに等しい戦いが繰り広げられているということでもある。

その後方には、バックマーカーを挟んで3位の片岡、4位の吉村。共にlこの決勝中にベストラップを大幅更新、27秒台をマークしている。

トップ2はランデブーを保ったまま………

いよいよファイナルラップへ。最後の1コーナーも、磯山がしっかりとセーブ。

そして5位争いでは………

#21古溝が最後の勝負に出るが………

前には出られず。

7位争いもそのままの順位で最終ラップへ。

終始安定した走りでトップを走り続けた磯山が………

そのままトップチェッカーへ。

リコール対策を終えたR1で、幸先のいい今季一勝目をマーク。僅差の2位に因藤。

バックマーカーを挟んでの3位には片岡、4位に吉村。

最後まで耐えた緒方が5位、悔しい6位には古溝。

7位山内、8位塚本、9位川畑、10位濱崎の順で全員がゴール。

「後半タレないね?」
「お互いにね?」

2015年、鳴り物入りで登場した新型YZF-R1だったが、その後は大々的なリコール問題等もあり、梨本塾では未だ未勝利だった。

その記念すべき一勝目が、今回の磯山の優勝となる。もちろん自身にとっても、R1での初勝利だ。

これでヤマハのR1開発陣もようやく安堵?

今後は間違いなくAクラスで活躍してくれることだろう。
おめでとう!
つづく。
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