
2016年度 第3回 梨本塾 トミンモーターランド レポ③ K-RUN-GP Aクラス

凄まじい結果となったタイムアタックだが、その後再編成されたAクラスがコースイン。フリー走行を経て………

グリッドに整列。フロントローにはZX10R、S1000RR、そしてCBR600RRが並ぶ。ポールポジションから4番手までの差は、僅かに0.094秒ほど。誰がトップに立ってもおかしくない。

勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。

好スタートを切ったのはポールポジションスタートの尾崎ZX10R、そして3番手スタートの篠塚CBR600RRだったが………

1コーナーを制したのは………

篠塚。尾崎も外側で踏ん張ったが………

溜まらずラインブレイク。3番手には高橋S1000RR、4位争いは………

山中CBR600RRと斉藤690DukeRだったが………

斉藤が前へ。6番手争いは榎本CBR600RRと宮原ZX6R、さらに8番手に安野1199パニガーレS、9番手争いは皆藤CBR600RRと佐々木FZ750と続く。

6位争いはひとまず宮原が制し、9位争いでは皆藤が前へ。

トップは3コーナーへ進入。

まずはキング篠塚が主導権を握る。#3尾崎、#2高橋と続き、斉藤690DukeRもすぐ後方。

そこからやや間を開けて、5位集団。

トップ集団が一周目をクリア。1~4位までとの先頭集団と………

4~10位までのセカンドグループといったフォーメイション。

先述したように、1~4位までの予選タイム差は、0.094秒ほど。

そして4位と5位の差は、0.359ほど開いている。

そして5位から10位までの差は0.423秒なので、こういった構成になるのだろう。

早くもスパートをかけ始めたトップ集団は………

ラップタイムをすぐに26秒中盤に引き上げて………

後続を引き離しにかかる。

決勝では当然だがワンラップではなく………

どれほどのアベレージラップを刻めるかが肝となる。

一方山中を筆頭とした5位争いは27秒7辺り。

2周目としてはけして遅いタイムではないが………トップ集団とは一気に差が開いてしまう。

トップ4は………

さらにペースアップして………

周回を重ねていく。

これに対し………

まず#5斉藤が若干遅れ始め………

さらに27秒前半で周回する5位グループとは、早くも3秒以上の差が。

トップに立った篠塚は………

自身の感触はもちろん………

後続二人との距離感も推し量るように………

丁寧なラップを重ねていく。

4番手の斉藤が26秒後半ペース、5番手以降が27秒を前後するペースだ。

スムーズな#1篠塚に対し、やや安定しない#3尾崎のインサイドから………

#2高橋が仕掛ける。

今月発売の月刊モーターサイクリストでは「スーパースポーツツーリングライダー」として、穏やかな表情で紹介されていたが………

あの記事でしか知らない読者にとっては、この「ツーリングライダー」の変貌は信じがたいだろう。

周回ごとに、隊列は長みを帯びてきた。

27秒フラット近辺で周回する、#8山中、#7宮原………

#4榎本、#6安野、#10皆藤………

#21佐々木。マシンは元よりカウル形状とゼッケン含め、ぜひとも水色に塗装して欲しいところ。

26秒中盤ペースで周回する#1篠塚。

トップ3の中でもっともタイムのよかった#3尾崎だが………

なぜか決勝ではうまくバランスが取れずにいるようだ。

これをなんとかパスしたい高橋………

そしてトップ集団になんとか追いつきたい斉藤。

レース中盤、ペースアップしてきた山中は………

時折26秒台に入れて後続を引き離しにかかった。

しかし宮原らも必死の追走。

「27秒前半でずっと走っているのに………」

「後ろに誰もいないんですよ!?」

これは、レース後#21佐々木が語った言葉。

いよいよ10周目を終えて………

トップ集団は最終コーナーへ。

ようやくレースは半分を消化したが………

トップ3は未だ密着したままだ。だがここで………

「ちらり」
何かを確認したキングが、一気に牙を剥く。

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26秒中盤ペースから、一度は27秒台にまでペースを落としていた篠塚が、先程、恐らくラップタイム確認後、一気にペースアップを計る。

そして再び26秒台中盤に戻して見せたのだ。

これに慌てたのか………

#3尾崎の走りがさらに乱れてしまう。

リッターSS勢の体力的な負担を考慮した上での作戦か、それともたまたまなのか―。キングの揺さぶりが始まった。

トップ3が27秒台にペースを落としてからは、ディスタンズを拡げずに踏ん張っていた斉藤だったが………。

さらにその後方、4位争いでは山中が一歩リード。

僅かずつだが、#7宮原以降が遅れ始める。

「このまま逃がしてなるものか」と………

尾崎、高橋も再度手綱を締める。

しかし傍目に見てもマシン挙動が落ち着かないリッターSSの二人に対し………

篠塚はまるで電車のように滑らかに………

コーナーを立ち上がっていく。

「このままでは逃げられる」と………

高橋がインを狙うが、しかし尾崎もスペースは開けてくれない。

6位争いの3台も………

同じような展開だが、それぞれ打つ手がない。

いたずらに周回が過ぎていき………

レース最終盤になっても、26秒中盤を連発する篠塚に対して………

尾崎と高橋は、26秒後半と安定しない。

この結果、ここへ来て2秒近い差が生まれてしまう。

山中が完全に頭一つ抜けた4位争いは、残り2周。

そしてトップ争いは、いよいよファイナルラップへ。

1コーナー、渾身のレイトブレーキングで………

尾崎のインを狙った高橋だったが………

前に出られず。

3コーナーでもガッチリとインを固められ、万事休す。

最後は篠塚が後続を振り切って………

独走でチェカーへ。

2位には尾崎、僅差の3位に高橋、単独の4位には斉藤。

そして5位には山中、6位争いを制した宮原、7位に榎本、8位に安野………

9位に皆藤、10位に佐々木の順で全員がゴール。

10人中、8名が26秒台という空前の接戦となった予選だったが、終わってみれば、またしてもキングの横綱相撲展開が目立ったレースとなった。

しかし同時に、周回遅れが一人もいなかったということが、今回のAクラスのレベルの高さを物語っている。

参加回数は、今回でついにに生駒を上回り81回を数えた篠塚。これは16シーズン目を迎えた梨本塾の中で第3位となる記録だ※。
※2位は皆藤選手84回、1位は梨本亮選手だが、正式統計前のためおよそ160回前後。

今では文字通り難攻不落の「キング」だが、2009年の走り出し当初は、DRZ400のモタード車で30秒台から始まった。

現在の近藤選手に負けず劣らず練習の鬼でもあり、その年末には乗り換えたSXV550で28秒前半をマーク、早々にAクラス優勝を遂げた。
あれから6年強が経ったが、年々強さを増すばかり。これで早くもシーズン3勝目をマークした。さらなる快勝に期待したい。
つづく。
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今さら聞けない!? 梨塾 FAQ
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