２０１６年度 第４回 梨本塾 ゴル耐 トミンモーターランド レポ⑤ Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｂクラス
九州地方の地震により被災された皆さまにお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたします。
この日二つ目のレースとなる、Ｋ－ＲＵＮ－ＧＰ Ｂクラスがコースイン。
Ａクラスが非常にレベルの高いレースだったこともあり………
Ｂクラスもこれに続けと言わんばかりの雰囲気。
全１０台がグリッドに整列。フロントローにはＲ１、デイトナ６７５、そしてＣＢＲ６００ＲＲが並ぶ。
一列目のタイムは、ポールポジションから２７秒３、２７秒４、２７秒５と続いている。
高々と日章旗が掲げられ………
勢いよく振り下ろされると同時に決勝がスタート。
好スタートを切ったのは………
予選２番手から出た中村デイトナ６７５。さらに＃１０磯山、二列目スタートの＃２８因藤、＃１１中村と続く。
三列目、６番手スタートだった＃２１伊藤は、まさかのエンジンストール。幸い大事には至らず再スタートを切った。
ホールショットを決めたのは中村。
２番手に磯山Ｒ１、３番手に因藤ＣＢＲ６００ＲＲ。、４番手に片岡Ｒ６、スタートで出遅れた中村（明）ＣＢＲ６００ＲＲは５番手に後退、６番手に古溝ＧＳＸＲ６００、７番手に近藤１２９９パニガーレＳ、８番手に吉田ＺＸ６Ｒ、９番手に柴８９９パニガーレ………
そして１０番手に伊藤ＺＸ１０Ｒと１コーナーをクリア。
トップに立った中村が………
帝王コーナーから３コーナーへ。
後続もこれに続く。
順位は動かぬまま、一周目をクリア。
今回、クラス内タイム差が「０．９３８秒」ともっとも僅差となったＢクラス。
トップを走る中村はもちろん、２番手以降、磯山、因藤、片岡、中村（明）、古溝、近藤、さらに伊藤らは、Ａクラス出走経験を持っている。
つまりＢクラスというよりも………
Ａクラス予備軍的な位置づけとなり………
「Ａ｀」と言える実力者が集まった。
レース序盤のペースは………
２８秒前半といったところ。
長丁場を考慮してのペース配分なのか………
それとも別の理由からか………
予選タイムを鑑みれば、それほどハイペースではない。
しかしそれでも実力的には拮抗しているために………
なかなか前に出ることは出来ない。
トライアンフがトップを走り………
ヤマハ、ホンダ………
ヤマハ、ホンダ、スズキ、ドゥカティ………
カワサキ、ドゥカティ………
カワサキと続く。
アプリリアとＫＴＭ以外、ほとんどのオンロードスポーツバイクメーカーが「揃っている」今回のＢクラス。
ライダーの顔ぶれも同じく………
「揃っている」
周回ごとに………
僅かずつペースアップしていくが………
このＳ字から帝王コーナーの、まるで連続写真のような美しいラインワークのように………
トップがペースを上げれば後続も同じくスピードを上げるため………
７番手の近藤パニガーレまで、数珠つなぎだ。
若干離されての８番手争いは＃２９吉田と柴。そこにスタートで出遅れた伊藤が追いついてきた。
ここまで「様子見」といった感じだった＃１０磯山が………
徐々に中村との間合いを計り………
いよいよ仕掛けていく。
現行スーパースポーツの中で圧倒的なパフォーマンスを誇るＲ１だが………
それでもトミンモーターランドのホームストレートでたやすくデイトナ６７５を抜き去ることは出来ない。
ミドルクラスの方が開けるタイミングが早く、また全開になるポイントも手前だからだ。
但しトラクションコントロールやウィリーコントロール、さらにスポーツ走行にも対応したＡＢＳなど電子制御はピカイチであり………
それが長丁場のレースでは………
ライダー負担を大きく軽減しそうだ。
レースは早くも折り返しを迎える。
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ハーレーダビッドソン XL883R スポーツスター 梨塾ガレージ コンプリート
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トップグループは２７秒後半アベレージで………
周回を積み重ねていく。
その後方では、８番手争いをしていた３台の中で………
柴８９９パニガーレが前に出て、ワンポジションアップ。
さらに前の上位集団を追う。
＃１０磯山が間合いを詰めるが、中村もよく踏ん張りインを開けない。
ここへ来てそのトップ２にやや離され始めた３番手グループ。
その差は２秒前後にまで拡がった。
残りは１０ＬＡＰ。
＃２８因藤を筆頭とした３位グループは、２８秒を前後するペース。
８番手争いから抜きんでた柴も、同じようなペースだ。
２７秒中盤から後半程度で周回しないと………
今回のＢクラスでは………
トップ２に絡んでいけない。
久々のＢクラストップを走りながら………
レース後半になってもタレない中村デイトナ６７５。
ハイペースを保ったまま、先月勝者の磯山を抑え続けている。
３位争いでは、片岡Ｒ６が因藤ＣＢＲ６００ＲＲに度々仕掛けている。
カワサキ同士による９位争いも熱い。
最終コーナーを中村のすぐ背後で立ち上がる磯山だが………
１コーナーのブレーキングでは………
なかなかスペースに差し込めない。
ストレートスピードはもちろん、中村のコーナリングスピードも速いために、こういったバトルにいつも強い印象の磯山をもってしても、事はそう簡単に運ばない。
３位争いも同じく………
「前には出させない」
「前に出たいが出られない」
そんな攻防が続く。
この５名の持ちタイムはほぼ同じ「２７秒前半」であり、パッシングにおけるアドバンテージも、ほぼないに等しい。
９位争いも同じ展開か―。
最終コーナーをややイン寄りに立ち上がっていた中村に対し、ついに外側から立ち上がって勝負に出た磯山だったが………
当然１コーナーではアウトに寄ってくるため引かねばならず………
ここでも前には出られない。
刻一刻と残り周回数が減ってくる中で、なんとかしたいところだが………
長く続いた９位争いでは………
＃２１伊藤がやや際どいタイミングで、＃２９吉田のインを割る。
思わずラインブレイクさせてしまった吉田に対し………
伊藤は礼節を忘れなかった。これがＫ－ＲＵＮ戦士の基本である。ただの不注意や傲慢欺瞞を「レースアクシデント」と片付けるなど、もっての他。
その９位争いに決着がついた直後、今度はここにトップグループが襲いかかる。
やや早いタイミングでのブルーフラッグ提示だったが、それはファイナルラップに混乱を避けたかったためだろう。
しかし思惑通りにレースは進まず、結局最終ラップにバックマーカーが絡んでしまう。
ここで２番手の磯山が最後のアタックを試みるが………
１コーナーから３コーナーまでの間に、前には出られず。
結局スタートからゴールまでトップを死守した中村が………
真っ先にチェッカーをくぐり抜けた。僅差の２位には磯山。
耐えて３位を守ったのは因藤、以下片岡、中村（明）、古溝、近藤、柴、伊藤、吉田の順で全員がゴール。
「Ａ｀」クラスの実力者を従えてトップフィニッシュした中村。
「ほとんど全員がＡクラス経験者で２７秒前半ベスト」という猛者を従えながら、２５ＬＡＰという長丁場をトップで走り続けるプレッシャーは、体験したものにしか分からないだろう。
これこそが普段のスポーツ走行とＫ－ＲＵＮ－ＧＰの大きな違いである。
「自分の好きなときに好きなだけ走って１ＬＡＰだけのベストを出すのは、比較的簡単です。しかし周囲に同じようなスピードの連中がうようよいる中で、決められた時間、定められたルールの中でタイムを出し、勝利することは、スポーツ走行でベストタイムを出すのとは、まったく意味が違います（塾長）」
中村自身、約５年ぶりとなる勝利を手にしただけに、喜びもひとしおだろう。
前回勝利は２０１１年１２月大会。このときの予選タイムは２８秒４でＢクラス勝利となったが、今回はそこから約一秒も短縮、２７秒４で同じくＢクラス勝利となった。
つまりこの５年で中村自身はもちろん、梨本塾のレベルも飛躍的に向上したと言える。
２００９年のＺＲＸでの勝利、その後帝王コーナー立ち上がりで大ハイサイドを喫して大怪我を負い、そこから復活しての２０１１年の勝利、そして今回と、長い梨塾歴の中でついに三勝目を手にした。
これをきっかけに、さらなる飛躍を果たせるか。
「レースの合間は繋ぎ目水分吸収を忘れずに！」
つづく。
文中敬称略、ご了承ください。
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2016 第5回 5/29(日) 開催！
【現在受付中】
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【梨本塾 ３３秒】
これを察するに………
【梨本塾は３３秒以上で参加しちゃいけないの!?】
というところだと思われますが………
そんな敷居は一切ございません。
３５秒でも４０秒でも、もちろん大歓迎です。
バイク乗りの皆さんに楽しく１日遊んで貰う場所、
それが梨本塾です。
「トミンで４０秒を切れません………」
「筑波は２分を切れません………」
「もてぎで４分切れません………」
「鈴鹿は帰ってこれません………」
「まさしく梨塾レンジ。お気軽に遊びにいらしてください（＾＾）/」
梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、
初めてサーキットに来られる方もいますが………
経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。
また小難しいレクチャーや座学なども一切ありません。
トミンで４０秒が切れません→ＯＫ
筑波で２分の壁が壊せない→NO problem!!
鈴鹿やもてぎだと、一周回って来れません→Welcome!
今さら聞けない!? 梨塾 ＦＡＱ
【初サーキットでも膝すれちゃう!?】
なんていう話もあったりなかったり………。
必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。
これが梨本塾の基本的なスタンスです。
初心者の方、女性の方、サーキット初走行の方まで楽しめるのが梨本塾。
もちろん膝が擦れなくても、ハングオンできなくても大丈夫。
サーキット初走行でも問題ありません。
ぜひぜひ遊びにいらしてください。
梨本塾は、申し込みが早いほど参加費はお得です。
参加希望の方は今すぐこちらから>>次回お申し込みチェックを!!
繰り返しになりますが………
「梨本塾に一切敷居はございません」
初参加の方もぜひぜひお越し下さい。
「梨塾で会いましょう!」
梨塾ガレージってナニ？
ホンダヤマハスズキカワサキは
もちろん、ドゥカにＢＭアプリリアも
出来る限り対応しちゃいます。
さらにハーレーまで!?
その正体は………>>コチラから。
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