2016年度 第5回 梨本塾 トミンモーターランド レポ④ K-RUN-GP Bクラス
5月梨本塾、二本目のレースとなるのは、K-RUN-GP Bクラス。
全9台がグリッドに整列。フロントローには1299パニガーレS、CBR600RR、YZF-R1が並ぶ。
外気温が32℃、路面温度が50℃を超える中、ポールポジションタイムは27秒187、ボーダータイムは28秒047。すでにタイヤにもかなり影響が出る暑さの中で、にわかに信じがたい結果だが、これで「Bクラス」である。
勢いよく日章旗が振り下ろされて、決勝がスタート。
好スタートを切ったのは、予選3番手から飛び出した#21磯山R1。
そこにポールポジションスタートの近藤1299パニガーレSが続き………
3番手に因藤CBR600RR、4番手に柴899パニガーレ、5番手争いを中村デイトナ675と片岡R6、7番手に中村CBR600RR、8番手に伊藤ZX10R、9番手に古溝GSXR1000。
1コーナーからS字にかけて、片岡R6が中村に仕掛け………
さらに帝王コーナーでも柴のインを差し込み………
ポジション奪取。
一気に4番手に浮上し………
さらに前を目指す。
トップの磯山が後続を引き離す形でコントロールラインを通過。
2番手以降に、早くも1秒以上の差をつける。
予選でポールポジションを獲得した近藤1299パニガーレだが、序盤ペースが上がらない。これに因藤、片岡、柴、中村と続く。
3台からなる7位争いは、中村(明)、伊藤、古溝。
今年は異様なほどレベルの高いBクラス、いや”A`”クラスにおいて………
ここまですでに2勝している磯山R1。レース巧者でもあり、序盤から後続を引き離していく。
ベストタイムではほぼ差がない2位集団だが………
コーナーごとに………
トップとの差は………
確実に開いていく。
磯山が早くも27秒中盤であるのに対し、2位以降は27秒後半といったところ。
6位以降は、さらにこれよりもペースが遅い。
予選タイム差では、トップからボーダーまで僅かに0.86秒ほどでしかないが、レース開始から数ラップで、早くも数秒以上の差が生じている。これこそが「レースペース」である。
その中で接近戦を演じるのは2位争い。
ベテラン因藤の前後を、近藤、片岡、柴という今季著しい成長を遂げているライダーたちが取り囲む。
だが、それでもすでに磯山との差は2.5秒近くにまで膨らんでしまった。
7位争いは中村(明)と伊藤。
レースも中盤戦に入ると………
2位を走る近藤のペースが安定。それまで開く一方だったトップ磯山との差が………
僅かずつだが縮まり始めた。
レースは折り返しを迎えて後半戦へ。
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#23中村(明)と#26伊藤がペースアップし………
#22中村デイトナ675の背後に迫る。
ともに、ひとつでも順位を上げたいところ。
一方、すでに巡航モードに移行していた磯山だったが………
後方からは、近藤、因藤、片岡、柴らが27秒前半ペースで追い上げてきた。
2016シーズンのWSBKカラーとなった1299パニガーレS、近藤。予選タイムに近いハイペースで追い上げる。
これとは対照的な「純白仕様」のCBR600RRを駆るベテラン因藤。ここへ来て調子も上向いてきたようだ。
そして激しさを増す6位争い。
#22中村は、先月接戦を制したばかりだが、今月はまさかの「6位争い」に転じることに。
それまでのAクラスから、3月以降「Bクラス」が定着してしまっている中村(明)も、この辺で転機を迎えたいところ。
その後方で、先月が今季初出走となった伊藤ZX10Rがもっとも好調そうだが………
勢い余ってイン側ゼブラに乗り上げ。K-RUN-GPは、最後まで気を抜けない。
後続の気配を感じたか、トップ磯山がペースアップを試みる。
しかしこれを追う近藤、因藤もさらにペースアップ。
4位争いは、この2台からやや離れ始めたか。
しかし片岡と柴も、共にほとんどベストタイム付近での走行となっている。
この日もっとも暑い時間帯となったBクラスの決勝。レース後半ともなるとタイヤもタレてきているはずだが………
その中で気を吐いたのが………
伊藤ZX10R。
ここで中村CBR600RRのインを割り………
ワンポジションアップの7位へ。
さらに前を行く中村デイトナ675の………
すぐ背後に張り付いた。
トップ争いは1秒強ほどの間隔を保ったまま………
いよいよファイナルラップへ突入。ラップタイムは27秒4~5といった辺りだ。
そして6位争いもファイナルラップへ。
酷暑の中でもスタミナ切れせずに………
1コーナーで再度仕掛けた#26伊藤が………
中村デイトナ675のインに飛び込んだ。これで6番手にジャンプアップ。
一方トップの磯山は………
終盤に追い上げられたものの、危険水域に達することなく最終コーナーを立ち上がる。
近藤も最後はよく追い上げたかが………
結局磯山がトップでゴール。僅差の2位に近藤、3位には因藤。
4位争いを制したのは片岡、5位に柴。
最後に大逆転で6位となったのは伊藤、悔しい7位に中村。
さらに8位中村(明)、9位古溝と全員が無事にチェッカーへ。
「暑すぎません!?」
「最後の方は息も絶え絶えに………(笑)」
レース中の気分は80年代、しかしチェッカー後の会話はもちろん四十代。
見た目ほど余裕はなかったという磯山だが、この暑さの中でも最後までしっかり走りきり、今季3勝目をマーク。
ちなみにこのR1のリヤタイヤは、SC1ではなく未だSC2(190/55)である。つまり「余力」を残している。
この結果は、予選タイムで27秒を切ろうかというA`クラスにおいても、SC1ではなくSC2でも勝利出来ることを証明している。
「例えトップカテゴリーでなくても、そのクラスのトップを走り続けることで得られるものがある」
磯山の丁寧で美しい走りを見ていると、そんなことを考えさせられる。
おめでとう!
つづく。
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それが梨本塾です。
「トミンで40秒を切れません………」
「筑波は2分を切れません………」
「もてぎで4分切れません………」
「鈴鹿は帰ってこれません………」
「まさしく梨塾レンジ。お気軽に遊びにいらしてください(^^)/」
梨本塾にはとんでもなく速い常連の方もいれば、
初めてサーキットに来られる方もいますが………
経験やスキルレベルによる敷居は一切ありません。
また小難しいレクチャーや座学なども一切ありません。
トミンで40秒が切れません→OK
筑波で2分の壁が壊せない→NO problem!!
鈴鹿やもてぎだと、一周回って来れません→Welcome!
今さら聞けない!? 梨塾 FAQ
【初サーキットでも膝すれちゃう!?】
なんていう話もあったりなかったり………。
必要なときに必要なアドバイスだけを受ける、後は自由に走りまくり。
これが梨本塾の基本的なスタンスです。
初心者の方、女性の方、サーキット初走行の方まで楽しめるのが梨本塾。
もちろん膝が擦れなくても、ハングオンできなくても大丈夫。
サーキット初走行でも問題ありません。
ぜひぜひ遊びにいらしてください。
梨本塾は、申し込みが早いほど参加費はお得です。
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繰り返しになりますが………
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